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「調整力」について (大事な局面で確実に本来の力を発揮する力)【トレーナー】

「調整力」について

(大事な局面で確実に本来の力を発揮する力)


今回はアスリートのパフォーマンス発揮について書きたいと思います。

 

先日まで競泳では大学生、高校生、中学生と各カテゴリで

全国大会に向けての予選となる地域大会が行われておりました。

 

順当に全国大会の出場権をとれた選手もいれば

種目によっては一歩届かなかった選手もいます。

 

調子はいまいちでも、それなりの結果を出せる選手と

準備してきたけど、本来の力を発揮出来なかった選手など

選手によって明暗が分かれます。

 

ここ一番といった大事な局面や大事なレースで

準備して取り組んできた力を見事に発揮し

ベストタイムを出す選手と、レースで力を発揮出来ない選手には

何の差があるのか???

いつも選手に携わる時に考えます。

 

・ メンタルが弱い

・ 経験が足りない

・ 元々の力不足

などなど 様々な事を言われると思います。

 

選手は結果を受け止め、また次のレースに向けて

日々のトレーニングに励むのですが

そもそもレースで結果を出す力というのは

何か他の考え方があるのではと、トップレベルの

選手を見ていて感じる事があります。

 

「調整力」

 

レースに向けて距離を減らし

質を高めながら、疲れを抜いていく

テーパリングという期間があります。

 

このテーパーという期間に大きく差が出ているのでは

ないでしょうか。

 

レース当日、その一本のレースに向けて

こころも体も集中していく事。

自分のポテンシャルを最大限に発揮するための

歩幅を合わせていく事。

この調整していく力が高い選手が

好成績を大事な局面で残していると考えます。

 

ではこの「調整力」をどの様に養うのか。。。

 

その一つとして私は 「集中力」 をあげます。

レースまでまだ数日ある場合でも

ここ一番と自分が大切にする局面でどれだけ

集中して取り組めるのか。

この質の濃さが明暗を分けているのではないでしょうか。

 

これまでと同じように、やっていてもなかなか出口が見えない。。。

次のレースや大会、または来年に向けて

この「調整力」 「集中力」 を意識した

日々を過ごす事で、見える世界が変わってくると思います。

 

 

 

 

平泳ぎ膝の痛みについて 【トレーナー:競泳】

平泳ぎ膝の痛みについて


今回は日頃トレーナー現場で遭遇する症状をもとにご紹介します。

 

競泳チームに帯同しておりますと、様々な部位の痛みや故障に

遭遇します。

 

競泳の特徴としては、陸上で行うスポーツの様な、捻挫や打撲、

肉離れといった突発的な外傷は比較的少なく、

多くの障害は、日々の練習やトレーニングによる筋疲労とストレスの

蓄積による炎症、微細損傷であり、慢性的な症状が多い事が特徴です。

 

関節への負荷のかかり方としては

ストローク動作やキック動作の様に何度も同じ動きを繰り返す事による

関節の摩擦が考えられます。

また競泳の特徴として、「水を掴む」 または 「捉える」 事での

水圧による関節への負荷が故障の要因になります。

 

今回取り上げる 「平泳ぎ膝」 は平泳ぎのキック動作による

膝の痛みであります。 その発生メカニズムには

「水を捉える」事で起こるストレスが関係しています。

膝関節の内側で痛みを訴えるケースが多いのですが

お皿(膝蓋骨)の内側や上部での痛みを有する場合もあります。

 

 

平泳ぎ膝になる要因


・ 大腿四頭筋の柔軟性不足

・ 股関節伸展方向の可動域不足

・ 大腿部外側~股関節周囲の筋緊張

・ 体幹部の筋力不足

・ 胸椎や胸郭、上肢の可動性不足

※ これらの要因がいくつも関連して、結果的に膝関節への

負担が掛かっていると考えております。

 

大半の症例は大腿部~股関節の筋緊張を取り、関節可動域の改善と

関節周囲の筋・腱、結合組織など軟部組織の柔軟性と滑走性を

改善させると痛みは取れて症状はなくなります。

 

膝蓋腱炎や鵞足炎(がそくえん)などと診断されるケースもあります。

問題は膝だけが悪いのではなく、上記の問題点が関連して

ストリームラインのバランスが崩れたり、腰が落ちているなど

ボディポジションに影響して、結果的に膝への負担が増大して

症状にいたっていると考えましょう。

 

自身でのセルフケアは先ずは股関節周囲や四頭筋の柔軟性を

獲得する事が大切です。

しかし、膝を曲げる事で痛みがある場合は、膝関節周囲の組織が

固く引っ張っている状態ですので、関節周囲の組織の柔軟性を

改善させる必要があると思われます。

また平泳ぎ膝に関しては、別の記事で詳しくセルフケアまで

まとめたいと思います。

 

放置してはいけない、肩や首の痛み 【事例 : 整体】

放置してはいけない、肩や首の痛み


 

この様な痛みを感じていたら、放置していてはいけません。

指先の感覚が鈍い・・・

  肩がチクチクと痛い・・・

  腕がダルくて、重い・・・

これらの症状は、ただの肩こりや筋の疲労で

起こっているのではありません。。。

 

  感覚が鈍くなる = 感覚鈍麻

  チクチクと刺すような痛み = 神経障害性疼痛

  ダルくて、重い = 血流循環障害

 

これら症状の特徴は神経障害によって起こる症状です。

何かしらのメカニズムが神経の圧迫や傷害を起こすことで

無感覚や痺れ、痛いといった症状を招きます。

 

・ 朝起きた時に時々そんな症状がある。。。

・ 上を向いて、首を反らした時に痺れがある。。。

・ 手先が冷たくて、感覚が鈍い。。。

・ 力が入り難い。。。 握力が弱くなっている。。。

などなど。。。

 

仕事や作業の追い込みにより

長時間のデスクワークや激しい筋疲労、

睡眠不足などが積み重なり

徐々に進行しているケースが多くあります。

 

こういった症状が出てから病院に行っても

検査と薬で様子をみて、症状が変化するのを待つか

神経ブロック注射といった手段になります。

 

少しでも上記の様な違和感があれば、そのまま放置せず

対処できる専門家への相談をオススメします。

 

また一番恐ろしいケースには、脳血管由来の症状があります。

様子をみている内に手遅れになるケースがありますので

自己判断に終わらず、専門医の検査を受けましょう。

 

 

今回の症例では、病院にも行かれて

確定診断も出たあとなので、施術によって

問題点の改善と、症状の消失を目的にすすめることに

なりました。

施術後は安静時での肩甲骨周囲から腕にかけての痛みは軽減し

しびれも治まりましたが、頚椎を伸展(頭を後ろに反らす)に

よる肩甲骨から肩への痛みの誘発や、感覚鈍麻は

未だ存在しています。

3~4週間ほどの経緯があるので、段階的に取り組み

改善に努力したいと思います。

【オフィスでストレッチ】肩甲骨、背中の疲労解消法

【オフィスでストレッチ】肩甲骨、背中の疲労解消法


 

今回はデスクワークの多いビジネスパーソンに向けて

その不快症状を自らの力で軽減・改善させる方法をご紹介します。

 

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パソコンでの調査や資料作成など、モニターを眺めて

前かがみになる姿勢は、背中や肩、首に負担を掛けます。

 

仕事以外にもスマホやタブレットで画面を眺める時間は

かなり多くなりました。

 

姿勢から起こる筋緊張だけでなく、目の筋肉が緊張することで

首や肩の筋肉が連鎖的に緊張する事が分かっています。

頭痛や眼精疲労も筋緊張による血流循環障害がきっかけとなり

症状を招いているのです。

 

「 姿勢が悪いと分かってはいるけど、どうしても直し方が分からない。。。」

「 長年、慢性的に肩や背中が凝っていて、もうこれは仕方ない。。。」

など、これらの悩みは尽きないし、多くの方が困っている症状です。

 

多くの対処は、マッサージや整骨院等で肩や首の筋肉を

もみほぐしてもらって、少し楽になって終わり。といった

ところではないでしょうか??

筋肉は肩は肩、首は首といってそれぞれ別々の物ではなく

筋肉同士は筋膜を介して繋がっております。

したがって、その繋がりや関連を考慮した方法で

施術やセルフケアを行えば、効果的に根本に近い部分を

改善することが出来るのです。

 

今回紹介するストレッチは肩だけでなく、肩甲骨や背骨など

筋膜の繋がりや、姿勢の関係性をも考慮した方法で

柔軟性を改善出来る事が出来ますので、

是非デスクワークの途中に体のリフレッシュや

自宅でのセルフケアにご活用ください。

 

 

肩甲骨を動かすストレッチ


緊張しやすい肩や背中の筋肉を肩甲骨を動かす事で

解しましょう。

今回はオフィスや休憩時間に2~3分取り組むだけで

首から肩、背中がスッキリと解れる方法をご紹介します。

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写真のように 丸くなる事と胸を開き体を伸ばす事の一連動作を

深呼吸と一緒にゆっくり気持ち良い範囲で行うと

筋肉が緊張することなく、解れてくれます。

特に重要なポイントは胸を開くことで、肩甲骨が背中で

内側に寄り合う様に動きます。この時に肩甲骨周囲の筋群が

収縮~弛緩し、肩こりや背中の疲れである筋が解れてくれます。

 

腰の痛いゴルファーのための腰痛体操 その①

腰の痛いゴルファーのための腰痛体操 その①


「腰が痛くて、ゴルフが出来ない・・・」

「ゴルフの翌日は腰が痛くて辛い・・・」

「腰痛で腰が上手く回らない・・・」

そんな悩みを抱えるビジネスパーソンは多くおられます。

 

ゴルフのスイングでは

足から股関節、腰~背中、肩まで

全ての関節が連動して、動いています。

しかし日頃から運動不足であり、ゴルフの時だけ

準備運動はそこそこに、体を捻っていると

体の動きは制限された状態で、無理に動かす事になります。。。

 

特に背中や股関節などが固くなり、可動域が制限されている方は多く

その状態でスイングを行うと、腰や股関節、肩での代償が増え

過剰に腰が捻られたり、お尻や股関節への筋のストレスが増えます。

 

・ 翌日にお尻が痛い。。。

・ 膝の外側が痛い。。。

これらの症状は、代償によるストレスが原因です。

 

 

ゴルファー向けの腰痛体操でセルフケア(5種類)


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1) 体側の柔軟性を高めましょう

体側(特に骨盤からあばら骨、脇の下まで)を伸ばす事で

体の捻り運動がスムーズになります。

肩甲骨の動きを改善させる目的としても効果的です。

 

 

 

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2) 腰の捻り運動のストレッチ

【写真ひだり】 下向きに寝た状態で足を後方へ伸ばし

反対側の足の外側へ運ぶように腰を捻ります。

腰を反らす方向へのストレッチになります。

 ※ 急激な動きで行わない様に注意してください。

【写真みぎ】 上向きに寝た状態で、膝を反対側の足の外側へ

つける様に腰を捻ります。

お尻や腰、背中の筋肉が効果的に伸ばす事が出来ます。

これら2つとも体の捻り運動をスムーズにしてくれます。

 

 

 

 

 

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3) 股関節の前面、骨盤周囲のストレッチ

股関節の前面(大腿四頭筋、腸腰筋、大腿筋膜脹筋)が伸ばせます。

股関節の動きがスムーズになり、下肢からの連動が骨盤へと

繋がり易くなります。

写真右の様に、体側と連動して伸ばす事で、捻り運動にも

効果的です。

 

 

 

 

 

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4) お尻、股関節のストレッチ

お尻の筋群の柔軟性は特に重要です!

股関節の内旋可動域が不足すると

腰だけで体を捻る事になってしまい、打球も安定しません。。。

坐骨神経痛や腰痛との関係性も強いため、必須項目です。

※イスに腰掛けた状態で行えるので、オフィスでも簡単に行えます。

 

 

 

 

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 5)股関節~骨盤のストレッチ

特に股関節、お尻の深部にある筋群がストレッチできます。

ゴルフをされる方には、この部分をずっと伸ばしたいと思ってた!

と好評のストレッチ法です。

股関節の軸が正しい位置に戻り、可動性が飛躍的に改善します。

是非ゴルフの前後に取り組んでください。

 

 

今回は5つのエクササイズを第一回目のプログラムとして

ご紹介しました。

これらの5つをゴルフの前後に行う事で

ゴルフに必要な体の動きや筋群の可動性が高まり

スイングがスムーズになるでしょう。

 

筋緊張がもたらす、日常生活への悪影響。。。

筋緊張がもたらす、日常生活への悪影響。。。


「最近体が固くなっている・・・」

「肩こりや腰痛がひどい・・・」

「仕事で長時間のデスクワークや座りっぱなし・・・」

日常感じる体の疲れや、腰痛、肩こりなど

いつかはマシになるだろう。。。 疲れだから休めば治る。。。

とそのまま放置されてる方が多いことでしょう。

 

長時間同じ姿勢での仕事は、腰や背中、首への負担が多大です。

最近では、少しでも軽減する為に、負担の少ないイスや

立ってパソコン業務をするなどの工夫をされている会社もあります。

ですが大半は、そのケアや予防は個人の取り組み領域とし

体の疲れ、筋の緊張は慢性化している事がほとんどでしょう。。。

 

 

肩こりや腰痛、首の痛み等、その多くは筋緊張が原因


肩こりがヒドく、首の痛みや頭痛などと合併しているケースは多くあります。

顔や頭にも筋、筋膜が存在し、首や肩の筋肉との深い関係にあります。

そのため、肩こりや首の筋が過緊張していると顔、頭部まで

筋・筋膜の緊張が連鎖し、頭痛や目の疲れを招くのです。

 

精神的な不安やストレスと筋緊張の関係


精神的な不安やストレスを抱えていたり

日常生活での緊張から、自律神経が興奮状態にあると

症状としては筋の緊張が起こります。

そして筋が過緊張すると、肩こり、腰痛、などの肉体的な

症状として表れます。

従って肩こりや腰痛などの身体的な慢性疾患は

メンタルヘルスを脅かすリスクファクターと考えられています。images (5) images (6)

 

 

気を付けてほしい背部の筋緊張


 

特に注意しておくべき部位は、背部、背中です。

脊柱(背骨)は神経が通ります。

従って背骨周囲の筋が緊張することで

神経に対する刺激が強まり、常に緊張状態を招く要因となります。

 

・ 深呼吸がやりにくい

・ 首から背骨にかけて、つっぱる

・ 朝起きても体がだるく、疲れがとれない

 

筋緊張により、常に交感神経が興奮状態にあると

自律神経が乱れた状態となり、副交感神経がはたらかなくなります。

副交感神経は心拍数や血圧を下げ、体をリラックスされるのに

重要な役目をしています。

 

 

筋緊張を解消し疲れを残さない


 

筋が過緊張の状態にあると、副交感神経が働きにくく

疲れがとれない状態になります。

日頃のセルフケアの目的としては、この2つです。

・ 筋緊張の緩和

・ 副交感神経の働き  

 

 筋緊張の緩和に効果的な方法

・ ストレッチ

 ・ ヨガ等のゆっくりとした体操

 

 副交感神経の働き

・ 深呼吸などの呼吸法

ここでは自宅でも出来るストレッチをご紹介します。

 

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深呼吸をしながら、大きくゆっくりと伸ばす様に行いましょう。

10回繰り返し 2Set行う事で、背骨や背中周囲の筋群が解れ

胸郭も広がり、呼吸がしやすくなります。

仕事の合間に行う事で、リフレッシュにも効果的です。

 

 

 

あぐら姿勢での股関節の痛み・・・ 【訪問整体:事例】

あぐら姿勢での股関節の痛み・・・


ご自宅でくつろいでいる時間や

宴会の席で座敷だった時など

または訪問した先が畳の場合など

男性の多くはあぐらの姿勢をとられると思います。

 

しかしこのあぐら姿勢で、股関節が痛いといった

症状の方は、以外と多くおられます。

長い時間あぐらの姿勢はとれない・・・

ずっと座っていると股関節の付け根が痛い・・・

おしりや股関節がつった状態になる・・・

 

など、様々な不調を聞く事があります。

ですが実際はあぐらにならなければ、

痛みや違和感は少ないので大きく問題視されていない

ケースが多いのではないでしょうか?

 

 

腰や股関節が固くなることで・・・


これらの症状の原因は股関節周囲の筋肉が固くなり

股関節の外旋可動域の制限や、屈曲~外旋の制限が

存在する事です。

 

おしりや股関節周囲の筋群が固くなると

あぐらの様な股関節の外旋、屈曲の姿勢が

とり辛くなります。

 

またこれらの筋群の緊張や股関節の可動域制限は

骨盤と大腿骨の位置関係を崩してしまいます。

解りやすく言葉を使うと 『股関節がズレた状態』です。

専門用語ではマルアライメントと言いますが

このアライメントが崩れた状態のままでは

股関節の関節軸がずれているので、可動域の制限や

痛み等の不調を招きやすくなります。

 

長時間椅子に座っていると、おしりが痛い・・・

車の運転の後はお尻が痛い・・・

ゴルフの後歩く時にお尻が痛い・・・

 

などお尻に関する問題や症状は心当たりありませんか?

これらの症状は筋が固くなり、その固さが痛みを発生させているか

坐骨神経を絞扼しているかが考えられます。

 

この症状を抱えている男性はかなり多いと思われます。

 

放置したままでいると、坐骨神経痛や股関節周囲炎など

症状が慢性化して、歩行での痛みや、長く座っていられないなど

日常生活での支障が顕著になってしまいます。

心当たりのある方は、注意が必要です。。。

 

 

 

 

水泳選手の故障・痛みについて、セルフケアのコツを紹介します。

水泳選手の故障・痛みについて


先日所属チームのケアでも肩の痛みを訴える選手がちらほら出てきました。

夏の強化シーズンであり、日々の練習やトレーニングは

質も量も共にハードな状態が続きます。

 

学生は土日にレースも入ってくるので、一日に何本もレースレベルの

パフォーマンス発揮をする事で、肉体的にはかなり負荷がかかって

来ていると思われます。

 

そんな状況下でも、常にある程度のレベル・状態を維持できる選手

疲労すると痛みや違和感などの故障を招き、パフォーマンスダウン

してしまう選手とで別れます。

 

もちろん後者の方が多いですし、レベルの高い選手は前者の方です。

一体どこに差が出ているのか??

 

 

 

選手は ”賢くないといけません”


 

長年携わりアドバイスしてきているので、選手の中では

疲労性による痛みや違和感に対する、自身で取り組む予防や

痛くなった時に自身で行うケアの方法をよく理解して

実施出来る選手が居ます。

全ての選手が、そういったコンディショニングスキルを

身に付けてほしいのですが、まだまだ浸透させる事が

出来ていません。

 

大きな違いは、その理解力にあります。

・ 自分の体の特徴を理解している

・ 故障しやすい体の動きや、関節の動きを理解している

・ 痛くなった時の考えられる原因と対処方を知っている

・ 問題がある際に、出来るだけ早く行動出来る

 

そんな事が選手に出来るの? と思われるかもしれませんが

少なくとも現場レベルで、次にトレーナーが来てくれたり

治療に行くまでの、応急手当を行うレベルまでは

選手は理解して出来る様になります。

 

ただ方法論を詰め込んだり、与えるのではなく

選手が点と点を線として、認識し

なぜ痛くなるのか?   どうすれば痛くなるのか?

何が原因なのか?   どうすれば治るのか?

を理詰めで理解した時に、行動力へとつながり

その効果が飛躍的に高まるのだと思います。

 

こういった理解力のある選手は

練習の内容や意味、努力するポイントを理解します。

その理解度の差で練習やトレーニングの効果は歴然です。

 

パフォーマンスの低下や故障の発生メカニズムを

理解している事で、事前に取り組む事ができて

問題が大きくなる前に自分で対処出来ている。

これがトップアスリートの心得として、とても重要な事なのでは

無いでしょうか。

 

ここ一番の大切な局面で、しっかり自身の力を発揮して

結果を残せる、ハイレベルな選手は

間違いなくこの理解力を持っています。

 

ベストタイムやベストパフォーマンスの発揮には

その時だけが良いのではなく、

こうした日々の小さな取り組みや、思考の積み重ねが

大きな成果に繋がるのだと思います。

 

慢性的な腰の痛みに効果的なストレッチ体操【セルフケア】

慢性的な腰の痛みに効果的なストレッチ体操


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今回は症状はひどくは無いが、慢性的な腰の痛みを抱えている。

という方向けに、その痛みを和らげたり、改善させることに

効果的なストレッチ体操をご紹介します。

 

公的な調査機関のアンケート調査結果によりますと

日本人口の4人に1人は腰痛の症状を抱えており

何かしらの医療機関を受診しているとのデータがあります。

 

潜在的な腰痛の有訴者を含めればもっと多くの人が

腰痛の症状を感じており、その改善方法や解決策には

多くの方々は興味があるのでは無いでしょうか?

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「前かがみの動作や、ずっと座っていると腰が痛い・・・」

「病院やマッサージに行くほどでは無いが、腰がだるい・・・」

「日頃から自分でケアするべきだけど、方法が分からない・・・」

その様な声やリクエストは多くいただきます。

腰痛と一言にいっても、タイプが存在し

程度や疾患、病態も様々です。

 

そして腰だけが悪いのではなく、

肩や背中、骨盤、股関節など姿勢や柔軟性が

大きく影響しております。

 

企業様にご依頼いただき出張セミナーを展開しておりますが

そのセルフケアセミナーでは、からだの仕組みや姿勢の事、

原因となる要素の解説や具体的な改善策の実技・・・

という様に、より理解していただき、セミナー後にご自身でも

健康や腰痛の改善・予防に向けたセルフケアの取り組みを

して頂ける様に・・・ と目指し説明としております。

 

今回は座り姿勢や立ち仕事の多い方に向けて

ややスタンダードで、一番効果的な方法を解説いたします。

 

セルフケアセミナーや整体に興味を持っていただけている方は

この解説を見ながら一度実践していただき

その効果を感じていただければ幸いです。

 

 

腰痛体操、ストレッチの紹介

 


① 股関節~骨盤周囲の筋リラクゼーション

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② 背骨~骨盤、胸郭の可動性を改善する体操

 

 

 

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③ 胸椎、胸郭の伸展方向へのストレッチ(丸い背中を改善させます)

 

 

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④ 股関節前面のストレッチ (腸腰筋、腹斜筋、股関節周辺筋群)

 

 

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⑤ 殿部筋(お尻)のストレッチ

 

 

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⑥ 太もも裏面のストレッチ(ハムストリングス)

 + 体側 (腹斜筋、胸腰筋膜、広背筋)

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※ 上記 ①~⑤のストレッチを可能であれば順番通りに

 行ってください。  一種目 2分 × 6種 = 合計12分 

 

セルフケアセミナーでは、この様なストレッチや体操、トレーニングを

 目的や理由、根拠などを説明しながら、皆さんで実技を学んでいただきます。

 直接レクチャーを受ける事で、細かいポイントやコツなどお教えいたします。

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セルフイメージと競技パフォーマンスの関係

セルフイメージと競技パフォーマンスの関係


7月に入りました。

来月は夏季オリンピックの開催も控え

本格的な夏シーズン到来ですね。

 

私が携わる競泳では、学生の主要大会にむけて

各地域での予選会が始まりました。

 

先日は大阪、京都と高校の大会が行われ

順当にインターハイ予選となるブロック大会に

進んでおります。

 

所属の選手達は厳しいトレーニング期でもある中

それぞれハードなレーススケジュールをこなし

疲労を感じさせます。

 

ケアで携わる選手、学生も

実力を発揮出来た選手もいれば

一歩およばずに悔しい思いをした選手、

本来の力を発揮出来ずにいた選手、

ケガや故障のアクシデントがありながらも

大会に向けてしっかり状態を取り戻した選手など

結果は様々でした。

 

良いパフォーマンスが発揮できるかどうかに

コンディショニングが上手く出来たかどうかが

影響するのは言うまでもありません。

 

コンディショニングが順調に行ってたのに

本番で体が動かなかった。。。

練習では良かったのに、レースは上手く行かなかった・・・

持っている力が発揮出来ない。。。

そんな反省を聞くケースがよくあります。

一体何が影響しているのでしょうか???

 

” セルフイメージ ” を変える!


パフォーマンスに影響する大きな要素に

メンタルスキルという分野があります。

よく メンタルが弱い!

自信を持ってやれ!

気合いが足りない!

など 一言でコーチ陣に一喝されている選手がいます。

ではどうすればメンタルは強くなるのでしょうか?

 

陥り易い勘違いが一つあります。。。

このメンタルは 「厳しいトレーニングや訓練を耐える事で強くなる。」

というスポーツ現場に深く残る根性論の様な存在。。。

 

この根性論を否定する気持ちはありません。

もちろん数をこなす事で、意識的に行っていた動作が

無意識でも出来る様になった、というスキルの獲得や

『あれだけ練習したんだから』という経験から与えられる自信は存在します。

そしてその事は絶対に必要な要素であります。

 

しかし、これでは良いトレーニングが出来ていなかったり

様々な要因で練習量を確保出来なかったりすると

それらから裏付けされる自信は生まれません。

 

トップレベルの選手の中でも、心地一番で強い選手は

大事な場面までに至る経緯や状況、状態などに

影響を受けたり、調子を左右される事がありません。

全く別次元のところへ自身のメンタルを持って行っている様に

感じます。

『勝つことだけ』に集中して、目の前の課題に立ち向かう。

・ 相手が誰だから・・・

・ 今日4本目のレースだから・・・

・ 調整が上手くいってなかったから・・・

そんな事は考えていません。

 

プラスなイメージで作られた”最高の自分”をイメージし

目の前のレースに挑んでいるのです。

 

これは常に高いパフォーマンスを発揮し

大事な局面、一番誰しもが緊張し、逃げたくなるような局面で

しっかり結果を出す選手の特徴です。

 

つまり ” セルフイメージ ” がしっかり確立されている。と言う事

これはメンタルスキルであるので、メンタルのトレーニングや

訓練で強化されるのです。

 

自分自身をどの様に評価しているのか。

・ 練習が弱いので。。。

・ 短距離専門なんで。。。

・ 後半はいつもバテるんで。。。

 

自身を狭い範囲で決めつけていたり

ネガティブなイメージを自身に刷り込んでいたり

そんなセルフイメージでは、自分では分からないところで

脳が勝手に心理的ブロックをかけて、からだを動かなくしてしまいます。

もちろん大事な局面で、ベストパフォーマンスを発揮出来ないでしょう。

 

短距離型だとずっと思っていた人が

科学的な検査で筋細胞を調べてもらうと

実は長距離に向いた筋肉だった、というケースは

よくある事です。

 

人間、本当のところは自分自身を良く分かっていない。

結局はセルフイメージなんて、勝手な思い込みや勘違いなのです。

 

どうせ勘違いするなら、ポジティブなプラス思考のイメージで

勘違いした方が、スポーツで好結果を残す事ができるのです。

 

今回も、あるレースを切っ掛けに自身のイメージを払しょくし

ベストタイムを久しぶりに更新した選手がいました。

結果が出ると、新たな良いイメージが生まれ、好循環を生み出します。

また良いイメージを持つトレーニングを積めば、

どんなコンディションであっても、レースに挑む時は

” 最高の自分 ” = セルフイメージ

を頭に描くことができ、ネガティブな心境に体がストップしてしまう事は

少なくなるでしょう。

 

良いセルフイメージは、そうなりたい!と思わせる目標イメージであります。

人間は頭に描いた風景や映像に、心や体が動く動物です。

目標イメージにたどり着くために、何をすべきなのか?

行動や課題が具体的になります。

日頃からの心構えで、セルフイメージは大きく改善出来ます。

大事場面で最高のパフォーマンスが発揮出来る様に

まずは最高の自分のイメージをしっかり描きましょう。