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姿勢不良が、その症状に影響を与えている。。。

姿勢不良が様々な症状に影響を与えている


 

今回は 姿勢不良 の改善に効果的な 体幹部のストレッチ を紹介します。


体幹( 胸郭 - 脊柱 - 骨盤 )+ 肩甲骨 を動かす事で


からだ全体の 柔軟性 と 可動性 を獲得する事が出来ます。



 前回までの記事で 硬くなった筋群 が 姿勢の不良 に

 影響していますよ! と解説しました。


 そして 姿勢不良 そのものが連鎖して関連する関節や筋へと

 影響を与え、結果的に様々な障害や症状を生じることになります。

 ※ 姿勢についての記事 




理想的な姿勢 = 解剖学的に正しい姿勢

   この状態に改善する事が出来れば

   からだ全体の筋群や筋膜には正常な力が加わり

   正常な緊張状態を生じることが出来ます。



異常な姿勢 = 解剖学的に不良な姿勢

   この場合はからだの筋群や筋膜へ異常な力が加わり

   異常な緊張状態を生み出します。



不定愁訴として代表的な  肩こり・腰痛 など

これら慢性症状は、この 基本の姿勢の良し悪しが大きく関係 しています。



・背中が丸くなる

・肩が前に入る

・頭、首が前に出る

・骨盤が立てられない 等


これらは 硬くなった筋群  関節の位置 を変化させ

その変化が 各関節を相互に影響 を与え合い

トータルの結果 が生み出した形です。


したがって

 ・胸をはる

 ・背筋を伸ばす

 など思い出した時に姿勢を意識する程度では

 なんの改善も解決もしないという事です。





姿勢を根本的に改善させていくには

以下の考え方で取り組んでいます。


・ 脊柱 (背骨) の 可動性と正しい弯曲

・ 胸郭、肋骨  の 可動性と正しい位置

・ 骨盤 の 正しい 前傾・後傾

・ 肩甲骨 の 可動性と正しい位置


 これらのポイントを獲得する為に

 アドバイスしている方法です。
 
 是非お試しください。




1.体側のストレッチ

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~ How to ~

・両手を挙げて、左右に倒す事で体側の筋肉が伸ばせます。


・手を倒した方向と逆方向へお尻に重心を残すと

 伸ばしやすくなります。


2.肩甲骨周囲のストレッチ(上下)

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~ How to ~

・両手を頭上に挙げた状態で、出来るだけ胸を張ります。


・タオルを頭の後ろを通し、背中に引き付ける様に

 肘を降ろします。


・肩甲骨を寄せ合う様に引くと、肩甲骨の可動域が改善します。



3.肩甲骨周囲のストレッチ(前後)

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~ How to ~

・両手で持ったタオルを胸に引き付けながら、肩甲骨を

 寄せ合います。出来るだけ胸を張りましょう。


・出来るだけ骨盤を立てて(前傾気味)背骨を伸ばします。


・両手を前方に押し出しながら、肩甲骨の間を拡げます。


・出来るだけ骨盤を丸めて(後傾気味)背骨を丸めます。


・この動きを繰り返す事で、肩甲骨はもちろん

 背骨、胸郭、骨盤の可動域も改善します。




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肩のケガを予防する セルフケア ~ 胸筋群と姿勢不良 ~

 

肩のケガを予防する セルフケア ~ 胸筋群と姿勢不良~


今回は 胸筋群 と 姿勢不良 の関係について解説しながら

具体的なストレッチなど改善策をご紹介します。



前回、前々回と引き続き 肩関節 に関する記事ですので

これらも合わせて参考にしていただくと、より理解が深まると思います。



 1.肩関節 後方・下方のストレッチ 

 2.肩関節 胸筋群のストレッチ



前回にも取り上げた 3つ の考慮点がありましたね。


 ・ 姿勢の悪化


 ・ 肩関節 の 可動域不足 (筋の柔軟性不足)


 ・ 肩関節 の 動的安定性 の不足 (筋力不足) 



今回のテーマはこの1つ目である 姿勢の悪化 について

胸筋群 が どの様な関わりをしているかを解説します。



ここでの ”姿勢” は歩行や運動中の姿勢ではなく

起立姿勢 や 座位姿勢 など 安静時の基本姿勢 をさします。



胸筋群と姿勢不良の関係

 


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上の図では 胸筋群 の短縮が 肩の前方突出 の要因になる様子を示します。

これに連鎖して 肩・肩甲骨が 上方に挙がり 僧帽筋上部 や 肩甲挙筋

の短縮につながります。        ※ 下の図を参考


胸筋、僧帽筋 解剖





  先ほどの姿勢の図で示される通り

  ・ 背中が丸くなる

  ・ 頭が前方に出てしまう

  ・ 肩が前方に出てしまう


  猫背・円背 と言われる 姿勢の特徴です。。。



この姿勢不良に陥ると

 ・ 肩コリ

 ・ 首の痛み

 ・ 背中の痛み

   など 不定愁訴 の 症状に陥りやすくなります。



肩や首が凝る のは姿勢不良そのものが筋緊張を生み出す原因でもあるのです。





また姿勢不良がもたらす、肩関節での機能低下があります。


 ・ 肩甲骨 の 動的安定性の低下


 ・ 肩関節(肩甲上腕関節) の 動的安定性の低下


 ・ 関節の位置変化により 筋の長さが変化

   ⇒ それによる インナーマッスル等の 筋機能の低下



肩関節インピンジメント症候群 、 腱板損傷 、関節唇損傷 、脱臼・亜脱臼など

障害や外傷のリスクファクターとなります。



これら障害や外傷に関してはまた別の機会でまとめたいと思います。




 

座って行える胸筋群のストレッチ

胸筋ストレッチ 座位、胸郭


~ How to ~


1.両手を後ろで組みます。


2.手を斜め下方向に引っ張る様に、胸をはりましょう。



※ 肩関節や胸、背中が硬くて、手を組むのが困難な方は

  タオルを両手で持つなどして、行うと良いでしょう。



姿勢の改善を目的としたエクササイズ

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 How to ~


1.手を頭の後ろに組み、胸を張り肩甲骨を寄せ合いましょう。

  ※ この時 出来るだけ 背骨 を伸ばし、反らす様に行います。


2.両肘を顔の前で寄せ合い、頭から背中を丸める様に肩甲骨の間を拡げます。

  ※ この時は 出来るだけ 背骨 を丸め、からだを屈曲させるように行います。


3.一連の動作を出来るだけ、大きな動きで繰り返しましょう。

  ※ 伸びる部分(ストレッチされる部分) と 筋が収縮する部分 を

    意識して行いましょう。




まとめ



胸筋群の短縮は肩こりや首の痛みなど一般的な不定愁訴を

招きやすい、猫背姿勢を作る要因となります。



またこの不良姿勢は、肩関節の運動時の機能を低下させる

要因となり、結果としてインピンジメント症候群など

肩関節の故障や怪我に繋がります。



胸筋群の短縮や硬化を防ぐことは、不定愁訴や障害の予防に

効果的ですので、是非この理論を理解していただき

セルフケアに取り組んでみてください。

 

肩の関節可動域を拡げるストレッチ ‐ 胸筋群 ‐

肩の関節可動域を拡げるストレッチ


今回は前回に引き続き 肩のセルフケア について解説いたします。


重要ポイントである 胸筋群(むね)のストレッチをご紹介します。

   ※ 前回の記事 (肩関節 後方・下方のストレッチ)



日頃からスポーツをされている方(特に腕や肩を使うスポーツ)は

肩の痛みや違和感を抱えた経験が、誰しもある事でしょう。



競技スポーツ選手の場合は、日々のハードな練習やトレーニングにおける

筋疲労の蓄積やフォームの変化による、肩の痛みや違和感の発生が

よくあります。



ゴルフやテニス、バレーボール、野球、バドミントン、水泳 etc...

一般的に趣味やサークル活動で取り組まれるスポーツでは

筋力不足、無理なフォームやオーバーユース(使いすぎ)

が主な要因としてあげられます。


        ※共に突発的な怪我は、省いています。




肩の故障や障害を改善・予防していく際に

共通して注意していただきたい事が以下の3点です。


・姿勢の悪化

・肩関節の可動域不足(筋の柔軟性不足)

・肩関節の動的安定性の不足(筋力不足)


 ※ここではフォームやアンバランス、運動連鎖等は省いておきます。





今回は胸筋群の柔軟性を向上するストレッチを

 2つご紹介します。

胸筋ストレッチ(注意点)

 

胸筋群のストレッチ

~ How to ~

1.横向けに寝た状態から、上側の手を後方へ伸ばします。

2.胸を開く様に、胸郭から動かし伸ばしましょう。

 ※骨盤が開かない様に、お腹は床へ向けておきましょう。



30~45秒程 ゆっくり、無理のない範囲(心地よく伸びる範囲)

で伸ばしましょう。  2~3Set 繰り返すと柔軟性が効果的に向上します。


胸筋ストレッチ注意点②
胸筋群のストレッチ (注意点)

上記の写真は肩を痛めやすいフォームです。

 

・肩甲骨の内転(背中への引き寄せ)

・胸郭の回旋(上半身の開き)


 これらが不十分の場合、 肩関節の水平伸展が過剰になり

 肩を痛めやすいフォームになります。

 ※肩関節で角度が過剰に出てしまうので注意しましょう。


胸筋壁ストレッチ

※ 壁を使う事で、立った状態でもストレッチが可能です。

壁ストレッチ  ~ How to ~

 

1.壁に片側の肘~手を付けて、胸を伸ばす様に体を開きます。

2.片方の手で壁を支えてサポートすると、より体が開き伸ばしやすくなります。



ポイント

 ・ からだを壁から離す様にひらきます。

 ・ 伸ばす側の胸は出来るだけ壁に近づけます。

 ・ 伸ばす側の肩甲骨を出来るだけ背骨に引き寄せます。


効果は横になって行うストレッチと同様に胸筋群を伸ばす事が出来ます。




胸筋群のストレッチのオススメ

 

胸筋群が硬くなり、短縮する事で

 

肩関節において様々な影響をもたらし

 

それは故障や障害に繋がる悪循環を招きます。

 

 

また胸筋群は人間が生活をしていく中でも

 

硬くなり短縮しやすい部分でもあります。

 

 

 

日頃から胸筋群、肩関節の後方・下方のセルフケアを

 

行う事はアスリートやスポーツ活動を楽しまれる方

 

以前に肩関節が痛かった経験がある方などにとっては

 

” must ”な事項です。

 

 

是非このシリーズを参考にし、障害予防やパフォーマンスアップに

 

取り組んでください。
次回は胸筋群と姿勢の関係についてご紹介します。

 

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肩の関節可動域を拡げるストレッチ - 肩関節 後方・下方 -

肩の関節可動域を拡げるストレッチ


 

 

今回はスポーツをされる方やアスリートに向けた情報を

ご紹介いたします。


・水泳で肩を回すのが痛い

・ゴルフのバックスイングやフォローで肩が痛い

・テニスのサーブやストロークで肩が痛い   等


肩を多用するスポーツや競技をされる方は、痛みレベルはどうあれ、

大半の方が肩の痛みを感じた事があるでしょう。



今現在痛みや問題を抱えていなくても

今回のストレッチは肩の関節可動域を改善し

尚且つ肩関節のアライメント(骨・関節の位置)を

適正な位置へと戻すことに効果的な方法です。


障害予防や改善だけではなく、スポーツや競技での

パフォーマンス発揮を高める事に役立ってくれます。


伸びている筋肉や部位と、どんな効果が得られるのかを

より理解していただき取り組んでいただければ

大きな効果が感じていただけると思います。


肩関節のストレッチ

 

肩関節後下方ストレッチ

 

 

効果

・ 三角筋(後部)、大円筋、小円筋、上腕三頭筋、広背筋、関節包(後方、下方)

これらの筋肉を伸ばす事が出来ます。

 

~ How to  ~

1. 四つばいの状態から片方の手を前方に伸ばし、お尻をやや上方に

突き出しながら、わきの下を伸ばしていきましょう。

 

2. 黄色の〇の部分が伸びる様に、やや体を捻りましょう。

 

30~45秒程 ゆっくり、無理のない範囲で 伸ばしましょう。

 

上腕三頭筋ストレッチ

 

効果

・ 三角筋(後部)、大円筋、小円筋、上腕三頭筋、広背筋、関節包(後方、下方)

これらの筋肉を伸ばす事が出来ます。

~ How to ~

 

1.肩の後方・下方を伸ばした状態から、肘を曲げて
  上腕三頭筋(二の腕の後ろ) を伸ばしましょう。

 

30秒~45秒 ゆっくりと 無理のない範囲で伸ばしましょう。

 


肩関節後下方の解剖

 

上の写真の黄色〇の部分を効果的に伸ばす事が目的です。
この部分が硬くなり、短縮する事で肩関節の屈曲・外転

(腕を頭上に挙げる動作)の制限因子となります。


⇒ 右の写真  肩を上方に挙げる際に下方に引っ張る制限となります。

  ※赤矢印 の方向に 硬くなった筋群が引っ張ります。




また外旋筋群が短縮する事で、内旋方向への可動域制限を

生み出します。 ※黄色で囲った部分


 内旋制限、屈曲・外転制限はオーバーヘッドでの

ストローク動作がスムーズに行えない要素となり

代償動作を行う事で結果的に肩の故障に繋がります。

肩関節の痛み

 

また後方が短縮する事によって、肩関節の根元が前方へと

押し出されるような力が働きます。

 

結果肩関節の前方偏移が強まり、筋機能や安定性の低下を

招く事になります。

 

 

⇒ 肩関節の後方・下方はスポーツをされる方はもちろん、

スポーツ習慣の無い方でも硬くなる部分です。

四十肩、五十肩も同様に、後方・下方の硬さが存在し

機能回復の妨げとなります。

 


 

今回ご紹介した肩関節のストレッチを行う事で
効果的に関節の後方、下方を伸ばす事が出来ます。

 

 

肩関節の障害予防と、スポーツ動作のパフォーマンスアップには

欠かせない効果的なストレッチですので、是非参考にしてみてください。

 

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長く座っていると辛くなる腰部の痛み・・・

長く座っていると辛くなる腰部の症状にオススメのセルフケア


 

今回はデスクワークや座っての作業、車の運転などが多く、

その際に感じる腰部股関節不快症状、痛みを和らげる

セルフケアの方法をご紹介します。

※腰痛に関する以前の記事も合わせてご参考にしてください。

腰痛の発症要因として

・筋疲労

・運動不足

・柔軟性の低下

・筋力低下

・関節可動域の低下

・悪い姿勢

・体重増加 など

特に股関節の可動域制限は腰痛との関係性が大きく

腰部の症状で悩まれる方はほぼ、ここに問題点が存在します。

 


股関節の屈曲制限(膝を抱える際の可動域)

股関節屈曲のセルフチェック

 

上の写真と説明を参考に

先ずはご自身で股関節の可動域をチェックしてみましょう。

・ 股関節の前がつっかえる

 ・ 伸ばしている膝が曲がってしまう

 ・ 膝を真っ直ぐ引き付けられない

⇒ これらのポイントに該当する方は

  股関節の屈曲制限があります。

 


股関節の屈曲制限がもたらす悪姿勢

股関節可動域が狭くなると骨盤が後傾する

 

上の写真は骨盤の傾斜と背骨の弯曲を表したものです。

股関節の屈曲制限(固い状態)があると

イスに座っている姿勢が左の状態に陥り易くなります。

 左の写真  股関節 屈曲制限

⇒ 骨盤後傾位 (後ろ方向に傾いた状態)

⇒ 腰椎後弯 (腰椎が後方に弯曲する状態)

⇒ 円背姿勢 (背中が丸くなりやすい)

 

 

腰部の発症機序

 

上記の写真のように

股関節が固い状態では長時間の座位姿勢が

腰痛を招くのは一目瞭然ですよね。。。

 

また人間の体は

立っている時よりも、座っている時の方が

腰部に掛かるストレスは大きくなります。。。(下の図参考)

座位がもたらす椎間板へのストレス

 


 

腰痛の改善・予防には股関節の柔軟性獲得が重要

まずは今回は自宅やマット一枚あれば出来る方法を
2つご紹介します。
骨盤の転がし運動

 


~ How to ~
1.上向きに寝て、両膝を曲げた状態が
  スタート姿勢です。
2.両膝を閉じたまま、左右に大きく膝を
  倒します。
3.10往復程転がし運動を繰り返しましょう。
※上半身は肩が離れない様に上を向けておきます。
 
ポイント
・腰椎の回旋
・骨盤の転がり運動
 
効果
・背骨(腰椎)の捻じれ運動と
 骨盤の転がり運動により付着する筋肉が
 ストレッチされます。
股関節の回旋運動

 

~ How to ~
1.上向けに寝て、足は大きく開いた状態が
  スタート姿勢です。
2.足の位置を変えずに両方の膝をそれぞれ
  内、外に倒します。
3.骨盤を出来るだけ動かさずに、股関節の
  内旋、外旋を行います。
4.10往復程繰り返しましょう。
 
ポイント
・膝を内側に倒した時に出来るだけお尻が
 浮き過ぎない様に注意しましょう。
 ※効果的に股関節の内旋が行えます。
 
効果
・股関節の内旋、外旋を行う事で
 お尻の筋肉や股関節に付着する筋肉が
 ストレッチされます。
・骨盤と背骨の捻じれ運動により腰部の
 ストレッチが行えます。
 

股関節や骨盤周辺に付着する筋肉がほぐれる事で
腰部、股関節周囲の関節可動域が改善し
デスクワークなど長時間の座位姿勢における
腰部にかかるストレスを減少する事が出来ます。
今回は2つのセルフケアをご紹介しました。
オフィス環境などでイスに座った状態で取り組める
方法も以前にご紹介しています。
下記のリンクからご覧ください。
アスレティックトレーナー 藤野絢也
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ジュニアスイマーに薦めるストレッチ①

今回は「ジュニアスイマーに薦めるストレッチ」と題して
 
小学生はもちろん、中高生の競泳選手に向けて
 
競技力向上障害予防に必要な内容をご紹介します。
今回は「ストリームライン」姿勢
 
作りやすくするストレッチの方法を解説します。
 
 
速く泳ぐためには体力だけでなく
 
技術、テクニックが必要です。
 
このテクニックの基本とも言えるのが
 
泳ぐときの姿勢そのものになります。
 
如何にして抵抗の少ない姿勢を作れるか。
水の中で表現する為には
 
陸上でより簡単に表現出来なければ
 
泳ぎの中では実現できません。
このストリームラインが楽に組めるかどうか・・・
 
を日々チェックしながら、柔軟性を高めてください。
今回は胸椎、肩甲骨の柔軟性を高める方法を
 
ご紹介します。
ストレッチポールを使ってストレッチ

背中が固く、丸くなりがちな状態では
ストリームラインは作れません。
特に胸椎、胸郭の伸展・拡張の可動性を
高めておきましょう。
胸椎の伸展、肩関節のストレッチ

胸椎を伸展させる事で
肩関節の屈曲可動域(手を頭上に挙げる)を
改善させます。
このストレッチでは肩関節の下方、脇の下、
広背筋、上腕三頭筋など競泳で特に疲労する
筋肉がストレッチ出来ます。
 
 
胸椎の伸展、肩甲骨の可動性改善

胸椎・胸郭の可動性や柔軟性を高めた状態で
真っ直ぐに伸びた姿勢を作り、
その姿勢対しての肩甲骨の運動を促します。
肩甲骨が上方・下方へと胸郭に対しての
動きを高める事で、手を頭上に組んだ際に
十分な肩の可動域が確保出来ます。
これらのストレッチは今までにも紹介してきた
内容で構成しています。
参考にして取り組んでください。

ゴルフの前に行うストレッチ

今回は「ゴルフの前に行うストレッチ」と題して
 
練習前やラウンド前に5~10分で行えるストレッチ
 
体操をご紹介します。
 
皆さんは運動前のウォーミングアップに
 
どれぐらい時間をかけてますか?
 
ランニングやゴルフなどされる方々は
 
話を聞いているとほぼ、それらしき
 
時間をとってる方がいません。
 
 
寒くなって季節は筋や腱の温度が上がらず
 
運動を行う事で、故障や不調の原因となる
 
事が多くあります。
 
簡単なストレッチや体操を一通り行う事で
 
体の動きもスムーズになり、スコアも安定する
 
はずですので是非参考に取り組んでください。
 
 
今回は体の回旋運動や瞬発的な動きを
 
伴うゴルフに関して、障害予防や
 
パフォーマンスアップに繋がる方法を
 
紹介します。
 
肩甲骨、上半身、体幹のストレッチ


肩甲骨の可動性を上げておく事で
バックスイングやフォロー時の肩関節へ
の負担を減らし、スイングもスムーズになります。
 
 
腰部、骨盤、股関節のストレッチ


腰部、骨盤周囲をストレッチする事で
腰部の回旋をスムーズに行え
腰痛の予防や、翌日の筋疲労を
軽減出来ます。
股関節のストレッチ


股関節の回旋可動域を高めておく事で
下肢からのエネルギー伝達や体重移動が
スムーズに行え、フォームも安定できます。
また股関節が固い事で腰部や背中での
反りや捻りで代償するケースがあります。
腰痛予防にも効果的です。
 
時間が十分にとれる場合は15~20分間で
一つの動きを20回から、30秒づつ各2セットほど
行うとウォーミングアップには十分です。
 
ゴルフ以外にもテニスやランニングなど
運動する前の準備運動にご活用ください。

肩の動きを良くするストレッチ(ストローク動作)

今回は「肩の動きを良くするストレッチ」と題して
 
各種スポーツにおける肩を回す動作(ストローク動作)
 
を改善するストレッチをご紹介します。
 
 
これまで紹介してきたストレッチの方法を
 
組み合わせて行う事で
スポーツ前のウォーミングアップや
 
可動域の改善や
パフォーマンスアップなど
 
様々な目的へ効果的に役立てていただけます。
 
 
今回お伝えしたいポイントは
 
・胸郭の可動性
 
・肩甲帯の可動性
 
この2点を向上させる方法を
ご紹介します。
 
 
胸郭のストレッチドリル

①胸椎の伸展、胸郭の拡張(特に下の写真)
 
 胸椎、胸郭を伸ばす事(反らす事)は
 肩関節の拳上をスムーズにします。
 
 背中が丸い状態では肩甲骨が適切な
 位置や動きを保つ事が出来ません。
 
 
 
②オープンリーチ(胸郭の回旋)
 
 胸郭の回旋に伴い、肩甲骨が内転、外転を
 胸郭に対して動く事で、運動時の肩甲骨の
 安定性が得られます。
 
 胸郭の動きと連動性に欠ける場合
 安定性が低下し、パフォーマンス発揮出来ません。
 
 
 

③胸郭の回旋、肩甲骨の内転、上方回旋
 
 胸郭の回旋に伴う肩甲骨の内転の体操です。
 
 肩甲骨を胸郭に沿って引き寄せる事で
 肩甲骨の安定性に働く、僧帽筋の中、下部や
 菱形筋、広背筋などに効果が有ります。

④胸筋群のストレッチ(むね) ※肩甲骨の内転
 
 胸筋の短縮は肩甲骨を前傾(前に引っ張り)させ
 肩関節の適切な位置からずれてしまいます。
 肩甲骨の内転動作が改善する事で
 運動時に肩甲骨を安定させるために効果的な
 位置に肩を収める事が出来ます。
 
 
 
⑤体側のストレッチ (肩甲骨上方回旋)
 体側の柔軟性は肩甲骨の上方回旋や
 肩関節の拳上、外転を助けます。
 
 骨盤の外側~肋骨の下部辺りを
 伸ばす事で効果的に側屈を向上
 させる事が出来ます。

⑥体側のストレッチ(腹斜筋、広背筋、大円筋)
 
 体幹の側屈可動域は肩甲骨の上方回旋と
 肩関節の外転を助けます。
 
 この動きに制限がある場合、肩関節の外転可動域が
 減少し、肩を痛める原因となります。
今回ご紹介した①~⑥のストレッチは
 
順番が多少変化しても効果的ですが
 
ストレッチ ⇒ 体操
 
筋肉を伸ばしてから、動きを作る
 
という考え方で取り組むとより効果が
 
得られると思います。
 
肩を使うスポーツは全て効果的でありますので
 
この一連のドリルを参考に
 
競技前のウォーミングアップや
 
日頃のストレッチ、ケアにお役立てください。

パフォーマンスを高めるストレッチ(胸郭、胸部)

今回は「パフォーマンスを高めるストレッチ」と題して
胸郭、胸部にフォーカスしたストレッチ
ご紹介いたします。

これまでにも胸部のストレッチや胸郭の
コンディショニング方法などはいくつか解説しました。
 ※過去の記事のリンクを設置しています。
( 1   2   3  )

特に今回は胸部の筋肉(大胸筋など)
効果的に伸ばすストレッチ方法を解説していきます。

この方法では肩こりや腰痛にも効果が得られます。

特にスポーツ動作やアスリートの方々には
競技動作の可動域改善や、フォーム・姿勢の改善し
より一層動作をスムーズにする効果がございます。

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競技動作に関係することについて

肩の動きを良くする為には
肩関節だけでなく、肩甲骨~胸郭で構成する
肩甲胸郭関節の可動性改善や位置の適正化
必要となります。

肩甲胸郭関節の動きの改善の必要性
・野球のピッチング動作
・バレーボールのアタック
・バドミントンや、テニスなどのラケット種目

※これら競技動作にはオーバーヘッドでの
 肩のストローク動作が入ります。

 胸郭の回旋に伴い、肩甲骨の内転や外転
 上方・下方の回旋がスムーズに行われることで
 肩甲骨周囲の筋群の活動が適正に行われ
 肩甲骨~肩関節の動的安定性が得られます。

したがって、胸郭の回旋制限は肩甲骨の動きを
制限し、肩の動きや安定性を失う事に繋がります。

それでは胸郭の回旋と胸部のストレッチの方法を
解説していきましょう。

胸郭の回旋のストレッチ

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~ How to ~

1.うつ伏せの状態から行います。

2.片方の胸を床に着け、もう片方の肘は立て
  床を押し上げる事で、胸郭、上半身を捻ります。
(写真では右の胸を床につけて、左手で押し上げます)

3.床を押している手と同側の足を写真の様に
  反対方向へ体を後ろに捻る様に伸ばします。
(写真では左足を動かし、右足を乗り越えて送ります)

4.この時床に押し付けた側の胸や胸郭が伸びている
  事を確認しましょう。

5.30~45秒程伸ばしたら、反対も同様に行い
  この動作を3Set程繰り返します。

ポイント
・出来るだけ胸床に押し付けておきましょう。
 ※体が開き過ぎると胸が効果的に伸びません。

・肩関節にのびる感覚がある場合は、肩の可動域で
 からだを捻っている可能性がありますので
 肩を痛めない様に注意をしてください。

※胸、胸郭が伸ばされている事が重要です。

効果
・胸郭の回旋可動性の改善
・胸部のストレッチ
・肩甲骨~胸郭の関節位置の適正化

こちらも合わせて行いましょう。

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~ 競泳選手への関連 ~
これらのストレッチは胸郭や肩甲帯の可動域
肩甲骨の安定性を必要とする競泳選手に
多く指導しています。

先ずはストレッチを取り入れ、可動域の改善を
得る事が大事と考えますが、
特に重要としている事は、選手自身が
体で感じる感覚です。

・自分のからだがどれだけ開いているのか?

・肩甲骨がどの位置にあるのか?

・胸郭の開きと肩甲骨の位置は適正なのか?

・関節の動きに無理はないか?

この感覚の部分にズレが生じていたり
または意識的に感覚をもっていないと
競技パフォーマンスの向上には
効果的に繋がりません。

各関節には安定する為の理想な位置があると
考えます。安定する位置で体を使う事は
効率よく力が伝わり、故障も招きません。

競泳選手やアスリートは
これらの理屈を理解して取り組んでみてください。

腰痛予防・改善の為の股関節のストレッチ(ハムストリングス)

今回は「腰痛予防・改善の為の股関節のストレッチ」と題して

太ももの裏(ハムストリングス)のストレッチを

解説いたします。

ご紹介する内容はごく一般的な方法です。

現在腰痛を抱える方はもちろん、予防したい方

腰痛は無くとも、スポーツのセルフケアや

自身の体調管理などに十分効果的に

活用していただける内容です。

何度も観た事のある動作かもしれませんが

もう一度、方法、ポイント、効果を整理して

取り組んでみてください。

特に今回ご紹介するハムストリングスのケアは
これまでにも解説してきた
屈曲型(前屈動作)の腰痛のケア・予防に
関連するポイントとなる部位です。

車の運転が長時間続くと腰がツライ・・・
デスクワークで同じ姿勢で腰が痛くなる・・・
下のモノを拾う時や、靴下をはく動作がツライ・・・

これらの症状はハムストリングスやおしりの筋肉が

固くなり、骨盤の前傾可動域を制限している状態で

発症しやすくなります。

他の記事でご紹介しているストレッチやエクササイズも

合わせてご覧いただき、お役立てください。

⇒ 腰痛に関するケア、ストレッチの記事(リンク有)
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太もも裏のストレッチ

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~ How to ~

1.写真の様に、片方の膝を伸ばし、反対側の膝は
 曲げた状態にしておきます。

2.この時出来るだけ骨盤を立てる様に(やや前傾気味)
 姿勢を維持し、伸ばした脚のつま先は立てておきます。

3.伸ばした脚に上半身を被せる様に、両手でつま先を掴む、
 もしくは膝をおさえます。

4.この時に出来るだけ、胸を太ももに近づける様に
 からだを倒します。

ポイント
・骨盤を出来るだけ立てた状態で行います。

・おへそや胸を自分の太ももに近づける様に
 からだを倒しましょう。

効果
・太ももの裏の筋肉が伸ばされます。
 (ハムストリングスのストレッチ)

ストレッチで柔軟性を向上させる時のポイント
・反動をつけて伸ばさない。
・呼吸を止めない。
・伸ばしている筋肉に意識をむける。
・痛いところまで伸ばさない(気持ちいい範囲)。
・出来るだけリラックス(力を抜いて)にて行う。
・ゆっくり60秒程時間をかけて伸ばします。

※運動前のウォーミングアップなどでは
 この方法は適しません。
 クールダウンやリラクゼーションに役立てましょう。

上記でご紹介した内容はベーシックな内容です。

ポイントとして解説したことは

用途について述べました。

可動範囲の向上や、姿勢の改善には

筋や筋膜、腱の柔軟性が必要です。

柔軟性を増やすためにはストレッチが効果的であり

その方法もポイントでお伝えした様に

ゆっくりと時間をかけて、筋繊維を伸ばす事と

考えております。

効果を急ぎすぎたり、ポイントを無視すると

効果的なストレッチが行えません。

ご自身でも記事を参考に是非取り組んでみてください。