今回は「肩の動きを良くするストレッチ」と題して
各種スポーツにおける肩を回す動作(ストローク動作)
を改善するストレッチをご紹介します。
これまで紹介してきたストレッチの方法を
組み合わせて行う事で
スポーツ前のウォーミングアップや
可動域の改善や
パフォーマンスアップなど
様々な目的へ効果的に役立てていただけます。
今回お伝えしたいポイントは
・胸郭の可動性
・肩甲帯の可動性
この2点を向上させる方法を
ご紹介します。
胸郭のストレッチドリル
①胸椎の伸展、胸郭の拡張(特に下の写真)
胸椎、胸郭を伸ばす事(反らす事)は
肩関節の拳上をスムーズにします。
背中が丸い状態では肩甲骨が適切な
位置や動きを保つ事が出来ません。
②オープンリーチ(胸郭の回旋)
胸郭の回旋に伴い、肩甲骨が内転、外転を
胸郭に対して動く事で、運動時の肩甲骨の
安定性が得られます。
胸郭の動きと連動性に欠ける場合
安定性が低下し、パフォーマンス発揮出来ません。
③胸郭の回旋、肩甲骨の内転、上方回旋
胸郭の回旋に伴う肩甲骨の内転の体操です。
肩甲骨を胸郭に沿って引き寄せる事で
肩甲骨の安定性に働く、僧帽筋の中、下部や
菱形筋、広背筋などに効果が有ります。
④胸筋群のストレッチ(むね) ※肩甲骨の内転
胸筋の短縮は肩甲骨を前傾(前に引っ張り)させ
肩関節の適切な位置からずれてしまいます。
肩甲骨の内転動作が改善する事で
運動時に肩甲骨を安定させるために効果的な
位置に肩を収める事が出来ます。
⑤体側のストレッチ (肩甲骨上方回旋)
体側の柔軟性は肩甲骨の上方回旋や
肩関節の拳上、外転を助けます。
骨盤の外側~肋骨の下部辺りを
伸ばす事で効果的に側屈を向上
させる事が出来ます。
⑥体側のストレッチ(腹斜筋、広背筋、大円筋)
体幹の側屈可動域は肩甲骨の上方回旋と
肩関節の外転を助けます。
この動きに制限がある場合、肩関節の外転可動域が
減少し、肩を痛める原因となります。
今回ご紹介した①~⑥のストレッチは
順番が多少変化しても効果的ですが
ストレッチ ⇒ 体操
筋肉を伸ばしてから、動きを作る
という考え方で取り組むとより効果が
得られると思います。
肩を使うスポーツは全て効果的でありますので
この一連のドリルを参考に
競技前のウォーミングアップや
日頃のストレッチ、ケアにお役立てください。