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骨盤 ~ 股関節 の柔軟性を高める。。。 その② 股関節の前面

骨盤 ~ 股関節 の柔軟性を高めるストレッチ その②


 

今回は前回に引き続き 骨盤 ~ 股関節 をとりあげて

姿勢不良 の 改善を目的としたストレッチを紹介します。



前回は ”おしり” 殿筋群 のストレッチを紹介しました。

  ※ 前回の記事 ⇒ 骨盤~股関節の柔軟性を・・・
 





これら股関節をおおっている筋群が硬くなる事で

骨盤 や 股関節 に ”ゆがみ” や ”左右差” などの

アンバランス を生じさせると解説しています。



ただ誰しも左右差や捻じれ、歪みというのは必ずあります。

トップアスリート や 2~3歳の 乳幼児でも存在するものです。





ではナゼ、全ての人が 痛み や 不調 を抱えるわけでないのか・・・?






痛みや不調が生じるのは、からだの部位に ある一定線以上の

許容範囲を超えた ストレス がかかるからです。




からだの アンバランス”  と 


からだの使い方、動かし方といった ”動作” 


がもう一つの大きな要素として、絡み合う事で


からだの部位に ”機械的なストレス”をあたえ、

痛みや故障にいたってしまうと考えられています。


  機械的なストレスとは
 ※ 引っ張る力 、圧縮力がかかる、 関節に生じるズレ など 






アンバランスの程度が強い程、痛みや不調を招く


リスクファクターは高まりますので、日頃から


セルフケア等を行う事で、姿勢不良等のアンバランスを


防ぐことにつながります。





今回は、 太ももの前 や 腸腰筋 といった

股関節の前面の柔軟性を高める方法を紹介します。

 

 

~ How to  ~

1.伸ばす側の足の膝を床につけます。 もう片方の足は前方に開いて

  バランスを保ちやすい姿勢を作りましょう。


2.出来るだけ上体をお越し、骨盤を前に押し出す様に

  股関節の前を伸ばしましょう。(黄色の部分)


3.この時お腹の筋肉を少し凹ませるように(ドローイン)して
 
  骨盤の前傾を防ぎましょう。


 30~45秒のストレッチを 2~3Set 繰り返しましょう。


この股関節前面の筋群 (股関節屈曲、膝伸展) は

膝を胸の方に持ち上げたり、膝を伸ばしたりする作用が

あり、この筋群が硬くなると

 ・ 骨盤の前傾  (下の図)

 ・ 股関節の伸展制限

が起こり易く、 腰痛のリスクファクターとして

考えられます。 ⇒ 腰を反らすと痛みがある場合

腰痛と姿勢の関係




伸展型での腰痛を抱える方には

特に効果的な方法ですが

前屈、後屈関わらずに

腰部の痛みの改善や予防

姿勢の改善などには効果的ですので

是非紹介した内容を取り組んでみてください。




               アスレティックトレーナー 藤野絢也

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~集中力を高める整体~
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(京都、訪問整体、パーソナルトレーニング、アスレティックトレーナー)

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競泳選手の肩の痛み (Rewrite)

今回はアスレティックトレーナー業において

私が現在専門にしている競泳に関しました

『 競泳選手の肩の痛み 』 について解説します。




競泳の場合は ”繰り返しの動作” で

患部組織の炎症 や 微細損傷 を起こし、痛みを訴えるケースが多く

致命的な故障に至るまでには、継続したストレスが

一定期間かかっていたと思われます。




また選手自身が ”肩の痛み”として感じるまでにも

必ず 前触れ(サイン) が存在します。




今回はそのサインや 疼痛発生メカニズム について

現場レベルでの観点で説明をさせていただきます。




特に ” 疼痛 ” の訴えが多い部分

 



・肩関節の前 ( 三角筋前~中部 、 上腕二頭筋腱 、 大胸筋停止部 )


・肩関節の後方及び下方 ※脇の下や後

  (三角筋後部、大円筋・小円筋、上腕三頭筋腱、広背筋)


・肩~頸の筋肉(僧帽筋上部、肩甲挙筋、頚部の筋群)


・肩甲骨と背骨の間(菱形筋、僧帽筋)




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ストローク中の痛みに関して



 1.プル前半(入水からキャッチ)

 
 2.リカバリー(フィニッシュから腕の引き上げ)


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   ※発生頻度が多いのがこの2つの局面です。

 

疼痛発生のメカニズム (フェーズ別)



【プル前半期】

肩関節屈曲位 での 内旋 + 肩甲骨上方回旋

  ※手が頭より上で、ハイエルボーの状態がこの局面


⇒ これは肩関節、烏口肩峰アーチでのスペースが狭くなり、
  関節内での摩擦を起こしやすくなります。





【リカバリー期】

肩関節伸展位 での 内旋 + 肩甲骨下制、内転

   ※手が後方で背面方向に引き上げながら、腕は前方へと方向を変える局面



   ⇒ これは肩甲骨の内転や下制が不十分であると、肩関節伸展可動域が

     過剰に要求され、その結果肩関節前方の二頭筋腱などが伸張ストレスを

     受けやすくなります。


※ 上の図を参照






現場で考えられるサイン (前触れ症状)

 ※ 選手からの訴えなど・・・


・肩関節の柔軟性低下

   「腕を上げた時に関節が詰まる感覚」

   「コリコリと音が鳴る」

   「肩(三角筋周囲)の張りが強い」




・肩甲骨の柔軟性低下

   「背中の張りが強い」

   「僧帽筋(肩の上)、頸の張りが強い」




・胸郭の可動性低下

   「体が捻り難い」

   「呼吸やストロークで胸が開きにくい」

   「片側だけ体が開いてしまう(捻れ方向のアンバランス)」
             
       
                等々・・・




一番分かり易い 自己評価は。。。??




ストリームラインが楽に組めるかどうか・・・


毎日自分自身でチェックする事で良い時と悪い時の


自分の体の違いに気づける様になります。





※リスクファクター、原因、改善策や予防策は

 また今後の記事で載せます。




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骨盤 ~ 股関節 の 柔軟性を高め、姿勢を改善

骨盤 ~ 股関節 の柔軟性を高めるストレッチ


今回は「 骨盤 ~ 股関節 の 柔軟性を高める・・・」と題しまして

姿勢不良 に大きな影響を及ぼす、骨盤~股関節 の可動性不足や

付着する筋群の硬化を解消出来るセルフケアとして

おしり(殿筋)のストレッチをご紹介します。



 これまで数回にわたって、姿勢不良 について

 考えている事などを解説してきました。



 姿勢不良 は あくまでもトータルの結果です。

 細かく分析していくと

  ・ 骨盤の傾斜

  ・ 背骨の弯曲

  ・ 胸郭の開閉

  ・ 頭の位置

  ・ 肩甲骨の位置   など


 それぞれの アライメント( 骨の配列、位置関係 )が問題であり

 またお互いに影響し合って、その形に仕方なく収まっている。。。



 この姿勢不良の状態が 筋の緊張 、 血流障害 、 関節の異常運動

 など 痛みなどの症状や障害 、 または コリなどの不定愁訴を

 招いています。



   姿勢不良 についての関連記事 「姿勢不良が、その症状・・・」

                 「姿勢不良の特徴と考え方 その①」

                 「姿勢不良の特徴と考え方 その②」





   骨盤 ~ 股関節 は 下肢 と 体幹 をつなぐ土台です。

   多くの筋群が存在し、それらが硬くなる事で 

  骨盤の ”ゆがみ” や 股関節の可動性や

   足の長さ など 左右差を作ります。





 この ”ゆがみ” や ”左右差” は誰にでもあります。 

ただし、何かを切っ掛けに、荷重のバランスが変化したり 

通常のからだの使い方と違う動きや、かばう動きを する事で、

このアンバランスが問題点へと発展していきます。 

※ この辺りの内容はまた別の機会でまとめたいと思います。





 今回は骨盤~股関節の柔軟性を高め、左右のアンバランスなどを

 少しでも改善出来る方法を紹介しておきます。






おしり = 殿部(でんぶ)

大殿筋、中殿筋 と耳にする名前でもあるかもしれません。

この おしり が硬くなると

骨盤 ~ 股関節 が 固まってしまいます。。。




~ How to ~

1.片方の膝を曲げ、もう片方は後方に位置します。

2.曲げた膝に上半身を被せる様にからだを前に曲げます。

3.膝とお尻の位置を引き離す様に行いましょう。

4.上半身を倒す角度を変える事で、お尻の伸びる部分も変える事が出来ます。


  30~45秒 ゆっくり 心地いい範囲で伸ばしましょう。

  2~3Set 繰り返す事で、筋が緩みます。




デスクワーク中でも片方の足を反対の足に乗せる事で

同様のストレッチが可能です。是非取り組んでみてください。


※ 腰痛と股関節のストレッチについての過去の記事

 オフィスワーカーのセルフケア ⇒ オフィスで出来る腰痛対策


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からだの中心部から、症状を改善する

からだの中心部から、症状を改善する


 

今回は前回まで解説してきた 姿勢不良 について

それらを 改善する具体的な方法 を紹介します。





ここまで姿勢不良について、続けて読んでいただいた方は

” メカニズム ” や ” 理屈 ” 、 ” 根拠 ” といった

予備知識や考え方を少しだけでもイメージしてただけたかなと思います。




イメージできると、改善までの道のりが、より分かり易く

腑に落ちた状態でセルフケアやストレッチを取り入れていただける

と思っております。


 前回までの記事 ⇒ 「姿勢不良が、その症状・・・」

           「姿勢不良の特徴と考え方 その①」

           「姿勢不良の特徴と考え方 その②」

            


これまでの説明や解説が少し分かり難かった方も

引き続きより伝わり易い形を探してまいりますので

先ずは紹介していく方法をご自身で試していただくと

嬉しい限りです。




今回は 脊柱(背骨)の可動性 を高めるエクササイズを

紹介します。 以前にも数回取り上げた内容ですので

そちらも合わせてご確認ください。

  以前の記事 ⇒ 腰痛にならないためのセルフケア

          腰痛に効果的なコンディショニング



 

ペルビックティルト

ペルビックティルト シンプル

この ペルビックティルト という方法は

以前からも数多く取り上げて解説している方法です。


姿勢不良 に 陥る際に

 背骨の自然な弯曲が減少し

 骨盤の傾斜や 、頭の位置の変化が

 それぞれに影響しあって、

 姿勢を作っていると解説しました。


このエクササイズでは


 ・ 脊柱 の 屈曲 ~ 伸展 


 ・ 骨盤 の 前傾 ~ 後傾


 ・ 胸郭 の 開閉


 ・ 肩甲骨 の 内転 ~ 外転




 これらの 基礎となる動き を行い

 固まって動かなくなった 骨格 の 可動性 

 を拡げることが出来ます。





腰部 や 背中 、 股関節など

痛み や 不調 を抱えている方は

このエクササイズでの 可動性が極端に低下 しています。



多くの方々は、 動きの必要な関節 が固まってしまい

比較的動きやすい関節ばかりが動くことで

代償しています。



” 動作 ” を行う上で、

本来動いて欲しい関節が

理想の正しい動きをする事が重要です。





痛み ・ 不快症状 の改善には

根本の要因でもある、 姿勢不良 の改善が不可欠です。


  ・固くなり動かなくなった部分を柔らかくする


  ・動いていなかった部分を動かす筋肉を使う ※機能改善(運動)


  ・過剰に動いている部分を止める(安定させる)筋肉を鍛える


  ・故障しない姿勢と動きをからだに教育する(リハビリ・トレーニング)


  この過程を 正しく確実に進められれば、症状は改善します。 





 

 

姿勢不良の特徴と考え方 その② 

姿勢不良の特徴と考え方 その②


 

今回は前回の記事 「姿勢不良の特徴と考え方」 の 続編です。



姿勢不良そのものは結果であり

痛みや不快症状の大きな要因である


という考え方を説明してきました。



これら姿勢に関する説明を決して覚える必要はありません。

痛みや不快症状をもたらす、原理の様なものを

少しでもイメージしていただけると

日頃ご紹介しているセルフケアが

より効果的なものになり、役立てていただけると思っています。



 姿勢に関する これまでのまとめ

 ・ 筋、筋膜の短縮が骨や関節の位置を変化させます


 ・ 筋力、筋活動などの機能低下が姿勢の保持機能を低下させます


 ・ 骨や関節の位置の変化は、関節の異常運動をもたらす原因となります


 ・ 関節の位置、動きの変化は隣接する他の部位や関節に影響を与えます




 これらがトータルして絡み合う事で、姿勢そのものが構築され

 姿勢不良の場合は関節の 異常運動、代償 が起こり

 痛みや不快症状を生み出す原因となります。



今回は前回の座位での 姿勢不良の対照例 を解説していきます。

 

理想的な座位での姿勢

姿勢改善 歯車

上の写真は前回の記事で紹介した写真の対照例です。

解剖学的に 理想的な姿勢 (正しい姿勢)を表します。


・ 骨盤が立っている

・ 脊柱の弯曲が適正である

・ 重心線や頭の位置が適正である


骨盤の上に背骨や頭があるので、重心が整い、重力に対して無理なく

バランスのとれた姿勢がとれている事になります。



上の写真の様子を説明すると以下の通りです。


1.骨盤が前傾する (骨盤が真っ直ぐ立つ)

   ↓

2.腰椎(腰)の前弯が増加 ( 反時計回りの回転 腰が適度に反った状態 )

   ↓

3.胸椎(胸)の後弯が減少 ( 計回りの回転  胸椎、胸郭が上方に引き挙がる)

   ↓

4.頚椎(首)の前弯が減少 ( 反時計回りの回転  頭の位置が整い、首の反りが減少)


 
 骨盤の傾き(前傾)が獲得出来た事により

 腰椎、胸椎、頚椎と連鎖し合い

 トータルの結果 理想の姿勢へと改善出来た事となります。


 

 

 


座位の姿勢を比較

姿勢 比較

 

上の写真は 姿勢不良 と 正しい姿勢 を比較したものです。


左 ( 姿勢不良 ) の写真では

 ・  脊柱(背骨)のカーブ(黄色)が後方に丸くなり

    頭の真下に脊柱が位置していない事がわかります。

 ・  赤の矢印線で示した通りに、骨盤の傾く方向に影響され

    胸郭が前に倒れ、背中が丸くなり、頭が前方に突出します。

 ・  顔を正面に向けるには、頚椎(首)の伸展を増やし

    反らす事で目線を維持しようとしています。



右 ( 正しい姿勢 ) の写真では

 ・  脊柱のカーブが、理想的な弯曲を示し骨盤、背骨の上に頭が位置する

    バランスのとれた姿勢がわかります。

 ・  骨盤が前傾する事で、胸郭や胸椎が上方にあがり胸を自然と開く事が出来ます。

 ・  頭、あごの位置が整い、首へのストレスも減らす事が出来ます。




今回は座位での姿勢の比較を解説しました。

 

立位の場合は 足部、足関節、膝、股関節などの下肢の

 

影響も加わり、これらのパターンだけでは説明がつきません。

 

また横から見た姿勢だけの解説ですので、今後に

 

前、後から見た姿勢の解説など、まとめていきたいと思います。

 

 

次回はこれら姿勢を作り出す要点をふまえての

 

姿勢改善のセルフケアを引き続き紹介していきます。

 

 

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姿勢不良の特徴と考え方

 

姿勢不良の特徴と考え方


 

今回は「姿勢不良の特徴と考え方」と題して

姿勢不良に 陥る要因 と 考え方 を解説します。




 これまでも姿勢そのものが様々な症状や

 障害へと結びつく根本的な原因である

 とした考えを紹介してきました。

  ( 前回の記事 「姿勢不良が、その症状・・・」 ) 




 からだの各関節は、近くの関節同士が相互に影響を与え合う

 という特徴があります。


例えば、肩関節が痛い とした場合

肩甲骨 や 鎖骨 、 肘・・・ などの様に

症状を抱える部位の、近くにある(隣接する)

関節の 位置 や 動き からも 影響を与え合っています。



肩関節だけにアプローチしても、改善しなかったり

症状が再発するのは、こういった事も原因です。




 

 関節間の連鎖


 

 

 「猫背」 や 「円背」 の特徴 

 ・ 背中が丸くなる  

 ・ 頭が前方に突出する 

 ・ 肩が前に入る



 これら 姿勢不良 を 作り出す要素 には

 ・ 筋 、 筋膜 の短縮

 ・ 筋 の 機能低下

  という2つのポイントが複雑に関連しあって

  出来ています。  ( 参考記事 「なぜ腹筋・背筋が必要・・・」 )


 複雑に関連し合う というのが 各関節が相互に影響を与え合うと言う事




ある部位で起こる関節の位置や動きの変化は

他の部分にも影響を与え、

各関節が相互に反応し合った代償運動が

関節の異常運動をつくります。


これら相互に反応し合った形が、トータルされた結果となり

姿勢全体を作り出し、痛みや不快症状を生み出す要因として

考えられます。



座位の不良姿勢を解説する歯車の理論


 

後弯姿勢 歯車

上の図は 姿勢不良の典型例 を表します。

・ 背中が丸くなる

・ 頭が前方に突出する

・ 肩が前に入る

「猫背」 や 「円背」 の 特徴です。



これら姿勢の特徴は上記の説明で表せるように

骨盤の傾き がその上に位置する 脊柱(背骨)の弯曲 に

影響を与え、結果として姿勢不良に陥り易いのです。




歯車の理論 とは 腰椎、胸椎、頚椎 の姿勢連鎖を

歯車が3つタテに連なり、連鎖して動く様子を

当てはめて説明した理論です。




上の写真の様子を説明すると以下の通りです。


1.骨盤が後傾する (後ろに傾く)

   ↓

2.腰椎(腰)の前弯が減少 ( 時計回りの回転により 腰が後ろに丸くなる )

   ↓

3.胸椎(胸)の後弯が増加 ( 反時計回りの回転  胸椎、胸郭が前方に丸くなる)

   ↓

4.頚椎(首)の前弯が増加 ( 時計回りの回転  頭が前に押し出され、首が反る)


 
 骨盤の傾き(後傾)が 腰椎、胸椎、頚椎と連鎖し合い

 トータルの結果 姿勢不良となります。



次回はこの上の写真の様な姿勢不良の対照例を挙げて

考え方 (治療コンセプト)を解説していきます。



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姿勢不良が、その症状に影響を与えている。。。

姿勢不良が様々な症状に影響を与えている


 

今回は 姿勢不良 の改善に効果的な 体幹部のストレッチ を紹介します。


体幹( 胸郭 - 脊柱 - 骨盤 )+ 肩甲骨 を動かす事で


からだ全体の 柔軟性 と 可動性 を獲得する事が出来ます。



 前回までの記事で 硬くなった筋群 が 姿勢の不良 に

 影響していますよ! と解説しました。


 そして 姿勢不良 そのものが連鎖して関連する関節や筋へと

 影響を与え、結果的に様々な障害や症状を生じることになります。

 ※ 姿勢についての記事 




理想的な姿勢 = 解剖学的に正しい姿勢

   この状態に改善する事が出来れば

   からだ全体の筋群や筋膜には正常な力が加わり

   正常な緊張状態を生じることが出来ます。



異常な姿勢 = 解剖学的に不良な姿勢

   この場合はからだの筋群や筋膜へ異常な力が加わり

   異常な緊張状態を生み出します。



不定愁訴として代表的な  肩こり・腰痛 など

これら慢性症状は、この 基本の姿勢の良し悪しが大きく関係 しています。



・背中が丸くなる

・肩が前に入る

・頭、首が前に出る

・骨盤が立てられない 等


これらは 硬くなった筋群  関節の位置 を変化させ

その変化が 各関節を相互に影響 を与え合い

トータルの結果 が生み出した形です。


したがって

 ・胸をはる

 ・背筋を伸ばす

 など思い出した時に姿勢を意識する程度では

 なんの改善も解決もしないという事です。





姿勢を根本的に改善させていくには

以下の考え方で取り組んでいます。


・ 脊柱 (背骨) の 可動性と正しい弯曲

・ 胸郭、肋骨  の 可動性と正しい位置

・ 骨盤 の 正しい 前傾・後傾

・ 肩甲骨 の 可動性と正しい位置


 これらのポイントを獲得する為に

 アドバイスしている方法です。
 
 是非お試しください。




1.体側のストレッチ

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~ How to ~

・両手を挙げて、左右に倒す事で体側の筋肉が伸ばせます。


・手を倒した方向と逆方向へお尻に重心を残すと

 伸ばしやすくなります。


2.肩甲骨周囲のストレッチ(上下)

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~ How to ~

・両手を頭上に挙げた状態で、出来るだけ胸を張ります。


・タオルを頭の後ろを通し、背中に引き付ける様に

 肘を降ろします。


・肩甲骨を寄せ合う様に引くと、肩甲骨の可動域が改善します。



3.肩甲骨周囲のストレッチ(前後)

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~ How to ~

・両手で持ったタオルを胸に引き付けながら、肩甲骨を

 寄せ合います。出来るだけ胸を張りましょう。


・出来るだけ骨盤を立てて(前傾気味)背骨を伸ばします。


・両手を前方に押し出しながら、肩甲骨の間を拡げます。


・出来るだけ骨盤を丸めて(後傾気味)背骨を丸めます。


・この動きを繰り返す事で、肩甲骨はもちろん

 背骨、胸郭、骨盤の可動域も改善します。




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肩のケガを予防する セルフケア ~ 胸筋群と姿勢不良 ~

 

肩のケガを予防する セルフケア ~ 胸筋群と姿勢不良~


今回は 胸筋群 と 姿勢不良 の関係について解説しながら

具体的なストレッチなど改善策をご紹介します。



前回、前々回と引き続き 肩関節 に関する記事ですので

これらも合わせて参考にしていただくと、より理解が深まると思います。



 1.肩関節 後方・下方のストレッチ 

 2.肩関節 胸筋群のストレッチ



前回にも取り上げた 3つ の考慮点がありましたね。


 ・ 姿勢の悪化


 ・ 肩関節 の 可動域不足 (筋の柔軟性不足)


 ・ 肩関節 の 動的安定性 の不足 (筋力不足) 



今回のテーマはこの1つ目である 姿勢の悪化 について

胸筋群 が どの様な関わりをしているかを解説します。



ここでの ”姿勢” は歩行や運動中の姿勢ではなく

起立姿勢 や 座位姿勢 など 安静時の基本姿勢 をさします。



胸筋群と姿勢不良の関係

 


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上の図では 胸筋群 の短縮が 肩の前方突出 の要因になる様子を示します。

これに連鎖して 肩・肩甲骨が 上方に挙がり 僧帽筋上部 や 肩甲挙筋

の短縮につながります。        ※ 下の図を参考


胸筋、僧帽筋 解剖





  先ほどの姿勢の図で示される通り

  ・ 背中が丸くなる

  ・ 頭が前方に出てしまう

  ・ 肩が前方に出てしまう


  猫背・円背 と言われる 姿勢の特徴です。。。



この姿勢不良に陥ると

 ・ 肩コリ

 ・ 首の痛み

 ・ 背中の痛み

   など 不定愁訴 の 症状に陥りやすくなります。



肩や首が凝る のは姿勢不良そのものが筋緊張を生み出す原因でもあるのです。





また姿勢不良がもたらす、肩関節での機能低下があります。


 ・ 肩甲骨 の 動的安定性の低下


 ・ 肩関節(肩甲上腕関節) の 動的安定性の低下


 ・ 関節の位置変化により 筋の長さが変化

   ⇒ それによる インナーマッスル等の 筋機能の低下



肩関節インピンジメント症候群 、 腱板損傷 、関節唇損傷 、脱臼・亜脱臼など

障害や外傷のリスクファクターとなります。



これら障害や外傷に関してはまた別の機会でまとめたいと思います。




 

座って行える胸筋群のストレッチ

胸筋ストレッチ 座位、胸郭


~ How to ~


1.両手を後ろで組みます。


2.手を斜め下方向に引っ張る様に、胸をはりましょう。



※ 肩関節や胸、背中が硬くて、手を組むのが困難な方は

  タオルを両手で持つなどして、行うと良いでしょう。



姿勢の改善を目的としたエクササイズ

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 How to ~


1.手を頭の後ろに組み、胸を張り肩甲骨を寄せ合いましょう。

  ※ この時 出来るだけ 背骨 を伸ばし、反らす様に行います。


2.両肘を顔の前で寄せ合い、頭から背中を丸める様に肩甲骨の間を拡げます。

  ※ この時は 出来るだけ 背骨 を丸め、からだを屈曲させるように行います。


3.一連の動作を出来るだけ、大きな動きで繰り返しましょう。

  ※ 伸びる部分(ストレッチされる部分) と 筋が収縮する部分 を

    意識して行いましょう。




まとめ



胸筋群の短縮は肩こりや首の痛みなど一般的な不定愁訴を

招きやすい、猫背姿勢を作る要因となります。



またこの不良姿勢は、肩関節の運動時の機能を低下させる

要因となり、結果としてインピンジメント症候群など

肩関節の故障や怪我に繋がります。



胸筋群の短縮や硬化を防ぐことは、不定愁訴や障害の予防に

効果的ですので、是非この理論を理解していただき

セルフケアに取り組んでみてください。

 

肩の関節可動域を拡げるストレッチ ‐ 胸筋群 ‐

肩の関節可動域を拡げるストレッチ


今回は前回に引き続き 肩のセルフケア について解説いたします。


重要ポイントである 胸筋群(むね)のストレッチをご紹介します。

   ※ 前回の記事 (肩関節 後方・下方のストレッチ)



日頃からスポーツをされている方(特に腕や肩を使うスポーツ)は

肩の痛みや違和感を抱えた経験が、誰しもある事でしょう。



競技スポーツ選手の場合は、日々のハードな練習やトレーニングにおける

筋疲労の蓄積やフォームの変化による、肩の痛みや違和感の発生が

よくあります。



ゴルフやテニス、バレーボール、野球、バドミントン、水泳 etc...

一般的に趣味やサークル活動で取り組まれるスポーツでは

筋力不足、無理なフォームやオーバーユース(使いすぎ)

が主な要因としてあげられます。


        ※共に突発的な怪我は、省いています。




肩の故障や障害を改善・予防していく際に

共通して注意していただきたい事が以下の3点です。


・姿勢の悪化

・肩関節の可動域不足(筋の柔軟性不足)

・肩関節の動的安定性の不足(筋力不足)


 ※ここではフォームやアンバランス、運動連鎖等は省いておきます。





今回は胸筋群の柔軟性を向上するストレッチを

 2つご紹介します。

胸筋ストレッチ(注意点)

 

胸筋群のストレッチ

~ How to ~

1.横向けに寝た状態から、上側の手を後方へ伸ばします。

2.胸を開く様に、胸郭から動かし伸ばしましょう。

 ※骨盤が開かない様に、お腹は床へ向けておきましょう。



30~45秒程 ゆっくり、無理のない範囲(心地よく伸びる範囲)

で伸ばしましょう。  2~3Set 繰り返すと柔軟性が効果的に向上します。


胸筋ストレッチ注意点②
胸筋群のストレッチ (注意点)

上記の写真は肩を痛めやすいフォームです。

 

・肩甲骨の内転(背中への引き寄せ)

・胸郭の回旋(上半身の開き)


 これらが不十分の場合、 肩関節の水平伸展が過剰になり

 肩を痛めやすいフォームになります。

 ※肩関節で角度が過剰に出てしまうので注意しましょう。


胸筋壁ストレッチ

※ 壁を使う事で、立った状態でもストレッチが可能です。

壁ストレッチ  ~ How to ~

 

1.壁に片側の肘~手を付けて、胸を伸ばす様に体を開きます。

2.片方の手で壁を支えてサポートすると、より体が開き伸ばしやすくなります。



ポイント

 ・ からだを壁から離す様にひらきます。

 ・ 伸ばす側の胸は出来るだけ壁に近づけます。

 ・ 伸ばす側の肩甲骨を出来るだけ背骨に引き寄せます。


効果は横になって行うストレッチと同様に胸筋群を伸ばす事が出来ます。




胸筋群のストレッチのオススメ

 

胸筋群が硬くなり、短縮する事で

 

肩関節において様々な影響をもたらし

 

それは故障や障害に繋がる悪循環を招きます。

 

 

また胸筋群は人間が生活をしていく中でも

 

硬くなり短縮しやすい部分でもあります。

 

 

 

日頃から胸筋群、肩関節の後方・下方のセルフケアを

 

行う事はアスリートやスポーツ活動を楽しまれる方

 

以前に肩関節が痛かった経験がある方などにとっては

 

” must ”な事項です。

 

 

是非このシリーズを参考にし、障害予防やパフォーマンスアップに

 

取り組んでください。
次回は胸筋群と姿勢の関係についてご紹介します。

 

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肩の関節可動域を拡げるストレッチ - 肩関節 後方・下方 -

肩の関節可動域を拡げるストレッチ


 

 

今回はスポーツをされる方やアスリートに向けた情報を

ご紹介いたします。


・水泳で肩を回すのが痛い

・ゴルフのバックスイングやフォローで肩が痛い

・テニスのサーブやストロークで肩が痛い   等


肩を多用するスポーツや競技をされる方は、痛みレベルはどうあれ、

大半の方が肩の痛みを感じた事があるでしょう。



今現在痛みや問題を抱えていなくても

今回のストレッチは肩の関節可動域を改善し

尚且つ肩関節のアライメント(骨・関節の位置)を

適正な位置へと戻すことに効果的な方法です。


障害予防や改善だけではなく、スポーツや競技での

パフォーマンス発揮を高める事に役立ってくれます。


伸びている筋肉や部位と、どんな効果が得られるのかを

より理解していただき取り組んでいただければ

大きな効果が感じていただけると思います。


肩関節のストレッチ

 

肩関節後下方ストレッチ

 

 

効果

・ 三角筋(後部)、大円筋、小円筋、上腕三頭筋、広背筋、関節包(後方、下方)

これらの筋肉を伸ばす事が出来ます。

 

~ How to  ~

1. 四つばいの状態から片方の手を前方に伸ばし、お尻をやや上方に

突き出しながら、わきの下を伸ばしていきましょう。

 

2. 黄色の〇の部分が伸びる様に、やや体を捻りましょう。

 

30~45秒程 ゆっくり、無理のない範囲で 伸ばしましょう。

 

上腕三頭筋ストレッチ

 

効果

・ 三角筋(後部)、大円筋、小円筋、上腕三頭筋、広背筋、関節包(後方、下方)

これらの筋肉を伸ばす事が出来ます。

~ How to ~

 

1.肩の後方・下方を伸ばした状態から、肘を曲げて
  上腕三頭筋(二の腕の後ろ) を伸ばしましょう。

 

30秒~45秒 ゆっくりと 無理のない範囲で伸ばしましょう。

 


肩関節後下方の解剖

 

上の写真の黄色〇の部分を効果的に伸ばす事が目的です。
この部分が硬くなり、短縮する事で肩関節の屈曲・外転

(腕を頭上に挙げる動作)の制限因子となります。


⇒ 右の写真  肩を上方に挙げる際に下方に引っ張る制限となります。

  ※赤矢印 の方向に 硬くなった筋群が引っ張ります。




また外旋筋群が短縮する事で、内旋方向への可動域制限を

生み出します。 ※黄色で囲った部分


 内旋制限、屈曲・外転制限はオーバーヘッドでの

ストローク動作がスムーズに行えない要素となり

代償動作を行う事で結果的に肩の故障に繋がります。

肩関節の痛み

 

また後方が短縮する事によって、肩関節の根元が前方へと

押し出されるような力が働きます。

 

結果肩関節の前方偏移が強まり、筋機能や安定性の低下を

招く事になります。

 

 

⇒ 肩関節の後方・下方はスポーツをされる方はもちろん、

スポーツ習慣の無い方でも硬くなる部分です。

四十肩、五十肩も同様に、後方・下方の硬さが存在し

機能回復の妨げとなります。

 


 

今回ご紹介した肩関節のストレッチを行う事で
効果的に関節の後方、下方を伸ばす事が出来ます。

 

 

肩関節の障害予防と、スポーツ動作のパフォーマンスアップには

欠かせない効果的なストレッチですので、是非参考にしてみてください。

 

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