姿勢不良の特徴と考え方
今回は「姿勢不良の特徴と考え方」と題して 姿勢不良に 陥る要因 と 考え方 を解説します。 これまでも姿勢そのものが様々な症状や 障害へと結びつく根本的な原因である とした考えを紹介してきました。 ( 前回の記事 「姿勢不良が、その症状・・・」 ) からだの各関節は、近くの関節同士が相互に影響を与え合う という特徴があります。 例えば、肩関節が痛い とした場合 肩甲骨 や 鎖骨 、 肘・・・ などの様に 症状を抱える部位の、近くにある(隣接する) 関節の 位置 や 動き からも 影響を与え合っています。 肩関節だけにアプローチしても、改善しなかったり 症状が再発するのは、こういった事も原因です。
関節間の連鎖
「猫背」 や 「円背」 の特徴 ・ 背中が丸くなる ・ 頭が前方に突出する ・ 肩が前に入る これら 姿勢不良 を 作り出す要素 には ・ 筋 、 筋膜 の短縮 ・ 筋 の 機能低下 という2つのポイントが複雑に関連しあって 出来ています。 ( 参考記事 「なぜ腹筋・背筋が必要・・・」 )
複雑に関連し合う というのが 各関節が相互に影響を与え合うと言う事 ある部位で起こる関節の位置や動きの変化は 他の部分にも影響を与え、 各関節が相互に反応し合った代償運動が 関節の異常運動をつくります。 これら相互に反応し合った形が、トータルされた結果となり 姿勢全体を作り出し、痛みや不快症状を生み出す要因として 考えられます。
座位の不良姿勢を解説する歯車の理論
上の図は 姿勢不良の典型例 を表します。 ・ 背中が丸くなる ・ 頭が前方に突出する ・ 肩が前に入る 「猫背」 や 「円背」 の 特徴です。 これら姿勢の特徴は上記の説明で表せるように 骨盤の傾き がその上に位置する 脊柱(背骨)の弯曲 に 影響を与え、結果として姿勢不良に陥り易いのです。 歯車の理論 とは 腰椎、胸椎、頚椎 の姿勢連鎖を 歯車が3つタテに連なり、連鎖して動く様子を 当てはめて説明した理論です。 上の写真の様子を説明すると以下の通りです。 1.骨盤が後傾する (後ろに傾く) ↓ 2.腰椎(腰)の前弯が減少 ( 時計回りの回転により 腰が後ろに丸くなる ) ↓ 3.胸椎(胸)の後弯が増加 ( 反時計回りの回転 胸椎、胸郭が前方に丸くなる) ↓ 4.頚椎(首)の前弯が増加 ( 時計回りの回転 頭が前に押し出され、首が反る) 骨盤の傾き(後傾)が 腰椎、胸椎、頚椎と連鎖し合い トータルの結果 姿勢不良となります。 次回はこの上の写真の様な姿勢不良の対照例を挙げて 考え方 (治療コンセプト)を解説していきます。
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