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パフォーマンスを高めるストレッチ(胸郭、胸部)

今回は「パフォーマンスを高めるストレッチ」と題して
胸郭、胸部にフォーカスしたストレッチ
ご紹介いたします。

これまでにも胸部のストレッチや胸郭の
コンディショニング方法などはいくつか解説しました。
 ※過去の記事のリンクを設置しています。
( 1   2   3  )

特に今回は胸部の筋肉(大胸筋など)
効果的に伸ばすストレッチ方法を解説していきます。

この方法では肩こりや腰痛にも効果が得られます。

特にスポーツ動作やアスリートの方々には
競技動作の可動域改善や、フォーム・姿勢の改善し
より一層動作をスムーズにする効果がございます。

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競技動作に関係することについて

肩の動きを良くする為には
肩関節だけでなく、肩甲骨~胸郭で構成する
肩甲胸郭関節の可動性改善や位置の適正化
必要となります。

肩甲胸郭関節の動きの改善の必要性
・野球のピッチング動作
・バレーボールのアタック
・バドミントンや、テニスなどのラケット種目

※これら競技動作にはオーバーヘッドでの
 肩のストローク動作が入ります。

 胸郭の回旋に伴い、肩甲骨の内転や外転
 上方・下方の回旋がスムーズに行われることで
 肩甲骨周囲の筋群の活動が適正に行われ
 肩甲骨~肩関節の動的安定性が得られます。

したがって、胸郭の回旋制限は肩甲骨の動きを
制限し、肩の動きや安定性を失う事に繋がります。

それでは胸郭の回旋と胸部のストレッチの方法を
解説していきましょう。

胸郭の回旋のストレッチ

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~ How to ~

1.うつ伏せの状態から行います。

2.片方の胸を床に着け、もう片方の肘は立て
  床を押し上げる事で、胸郭、上半身を捻ります。
(写真では右の胸を床につけて、左手で押し上げます)

3.床を押している手と同側の足を写真の様に
  反対方向へ体を後ろに捻る様に伸ばします。
(写真では左足を動かし、右足を乗り越えて送ります)

4.この時床に押し付けた側の胸や胸郭が伸びている
  事を確認しましょう。

5.30~45秒程伸ばしたら、反対も同様に行い
  この動作を3Set程繰り返します。

ポイント
・出来るだけ胸床に押し付けておきましょう。
 ※体が開き過ぎると胸が効果的に伸びません。

・肩関節にのびる感覚がある場合は、肩の可動域で
 からだを捻っている可能性がありますので
 肩を痛めない様に注意をしてください。

※胸、胸郭が伸ばされている事が重要です。

効果
・胸郭の回旋可動性の改善
・胸部のストレッチ
・肩甲骨~胸郭の関節位置の適正化

こちらも合わせて行いましょう。

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~ 競泳選手への関連 ~
これらのストレッチは胸郭や肩甲帯の可動域
肩甲骨の安定性を必要とする競泳選手に
多く指導しています。

先ずはストレッチを取り入れ、可動域の改善を
得る事が大事と考えますが、
特に重要としている事は、選手自身が
体で感じる感覚です。

・自分のからだがどれだけ開いているのか?

・肩甲骨がどの位置にあるのか?

・胸郭の開きと肩甲骨の位置は適正なのか?

・関節の動きに無理はないか?

この感覚の部分にズレが生じていたり
または意識的に感覚をもっていないと
競技パフォーマンスの向上には
効果的に繋がりません。

各関節には安定する為の理想な位置があると
考えます。安定する位置で体を使う事は
効率よく力が伝わり、故障も招きません。

競泳選手やアスリートは
これらの理屈を理解して取り組んでみてください。

腰痛予防・改善の為の股関節のストレッチ(ハムストリングス)

今回は「腰痛予防・改善の為の股関節のストレッチ」と題して

太ももの裏(ハムストリングス)のストレッチを

解説いたします。

ご紹介する内容はごく一般的な方法です。

現在腰痛を抱える方はもちろん、予防したい方

腰痛は無くとも、スポーツのセルフケアや

自身の体調管理などに十分効果的に

活用していただける内容です。

何度も観た事のある動作かもしれませんが

もう一度、方法、ポイント、効果を整理して

取り組んでみてください。

特に今回ご紹介するハムストリングスのケアは
これまでにも解説してきた
屈曲型(前屈動作)の腰痛のケア・予防に
関連するポイントとなる部位です。

車の運転が長時間続くと腰がツライ・・・
デスクワークで同じ姿勢で腰が痛くなる・・・
下のモノを拾う時や、靴下をはく動作がツライ・・・

これらの症状はハムストリングスやおしりの筋肉が

固くなり、骨盤の前傾可動域を制限している状態で

発症しやすくなります。

他の記事でご紹介しているストレッチやエクササイズも

合わせてご覧いただき、お役立てください。

⇒ 腰痛に関するケア、ストレッチの記事(リンク有)
(  、    、   )

太もも裏のストレッチ

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~ How to ~

1.写真の様に、片方の膝を伸ばし、反対側の膝は
 曲げた状態にしておきます。

2.この時出来るだけ骨盤を立てる様に(やや前傾気味)
 姿勢を維持し、伸ばした脚のつま先は立てておきます。

3.伸ばした脚に上半身を被せる様に、両手でつま先を掴む、
 もしくは膝をおさえます。

4.この時に出来るだけ、胸を太ももに近づける様に
 からだを倒します。

ポイント
・骨盤を出来るだけ立てた状態で行います。

・おへそや胸を自分の太ももに近づける様に
 からだを倒しましょう。

効果
・太ももの裏の筋肉が伸ばされます。
 (ハムストリングスのストレッチ)

ストレッチで柔軟性を向上させる時のポイント
・反動をつけて伸ばさない。
・呼吸を止めない。
・伸ばしている筋肉に意識をむける。
・痛いところまで伸ばさない(気持ちいい範囲)。
・出来るだけリラックス(力を抜いて)にて行う。
・ゆっくり60秒程時間をかけて伸ばします。

※運動前のウォーミングアップなどでは
 この方法は適しません。
 クールダウンやリラクゼーションに役立てましょう。

上記でご紹介した内容はベーシックな内容です。

ポイントとして解説したことは

用途について述べました。

可動範囲の向上や、姿勢の改善には

筋や筋膜、腱の柔軟性が必要です。

柔軟性を増やすためにはストレッチが効果的であり

その方法もポイントでお伝えした様に

ゆっくりと時間をかけて、筋繊維を伸ばす事と

考えております。

効果を急ぎすぎたり、ポイントを無視すると

効果的なストレッチが行えません。

ご自身でも記事を参考に是非取り組んでみてください。

パフォーマンスを高める体幹コンディショニング(体側面)

今回は「パフォーマンスを高める体幹コンディショニング」と題して
体側(からだの横面)のストレッチをご紹介します。

まずは脊柱(背骨)の動作を理解しましょう。
大きくこの3つの機能で働きます。

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・前屈~後屈(屈曲~伸展)
・側屈(横に倒す動き)
・回旋(左右の振り向き、捻り動作)

これらの動作の可動域不足は

肩こり、腰痛はもちろん

様々な障害の発症に関連しています。

パフォーマンスを高めるためには・・・
コリや痛みを和らげる事は、作業の集中力を高め
生産性もあがります。
またからだのケアに取り組む事は
心身共に快適で、脳に良い行動です。
脳が快適、心地よい、気持ちいい
と感じた時に、心身のリラックスや
リフレッシュ効果が得られ、それは
その方のパフォーマンスを飛躍的に高めます。

この事をふまえた上で今回は側屈の

可動域改善にフォーカスした方法を

ご紹介します。

体側のストレッチ

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~ How to ~

1.写真の様に片方の膝を伸ばし、反対側の膝は
あぐらをかくように曲げておきます。

2.曲げている膝側の腕を 伸ばしている脚の方へ
向かい大きく伸ばします。

3.この時に腕は頭の後ろを通る様に行います。

4.出来るだけ曲げた膝は床に押さえつける様にし
からだの側面を伸ばしましょう。

ポイント
・骨盤と肋骨の間を開く様に伸ばします。(青矢印)

・出来るだけ伸ばした手を遠くに運ぶように倒します。

・伸ばした脚の内側に肩を収める様に倒します。

効果
・肩甲骨の可動範囲を拡げます
・胸郭の側方の広がり
・脊柱、体幹の側屈可動域の改善
・骨盤、腰部周囲の可動性を改善
・腰部の筋短縮を和らげます。
(腹斜筋、広背筋、腰方形筋、肋間筋など)

オフィスなど座って出来ない場合の方法

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写真の様に壁や柱などに両手を付いて

体を支える事で立ったままでも効果的に

体側のストレッチが行えます。

~ 競泳選手への効果 ~
体側の柔軟性低下は上記でも挙げた

肩甲骨、胸郭、脊柱、骨盤の可動性を制限

肩の動きや、ローリング動作、キック動作

の制限因子となります。

またストリームラインを組む際に

これらに関与する筋肉が短縮していると

姿勢が作り辛く、代償して姿勢を作る事で

パフォーマンスの低下はもちろん

肩や腰、首の疲労が強まったり

故障するケースが多いです。

肩の痛みや腰の痛み(疲労)を

感じている選手は、一度体側の柔軟性や

ストリームラインの姿勢作りが

無理のない動きで出来ているのか

確認すると良いでしょう。

腰痛の改善に効果的なセルフケア(太もも裏、骨盤の姿勢)

今回は「腰痛の改善に効果的なセルフケア」と題して

太もも裏のストレッチの続編

骨盤の姿勢と腰痛の関係について解説します。

これまで腰痛の中でも屈曲型(前屈動作)での

腰痛発症パターンについて解説してきました。

おしりの筋肉や太もも裏の筋の短縮が

骨盤を後傾方向に引っ張り、

前屈動作における骨盤の前傾を制限します。

腰椎や腰部筋群への局所負担が増大し

疼痛発生に至ります。

おしり、太もも裏の短縮が改善する事で

腰痛の予防・改善は筆頭に

骨盤が後傾し、腰が丸くなる方など

効果的に姿勢を改善する事が可能です。

是非解説を読んでいただき

参考に取り組んでください。

骨盤の姿勢と筋の関係

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図の左側の絵では骨盤が後傾方向に

引っ張られている状態を説明します。

・赤い点線部が固くなる事で
 赤矢印の方向に骨盤が引っ張られます。

おしりの下部の筋、靭帯や

太もも裏の筋短縮が要因となります。

図の右側では骨盤の後傾姿勢が

腰椎を後ろに引っ張る様子

太もも裏の筋短縮が骨盤を後ろ方向に

引っ張る様子を説明しています。

・ニュートラルの姿勢では太もも裏の筋の
 短縮が改善している事と、骨盤の角度
 (骨盤が立つ)様子を確認できます。
 結果腰椎の正常な前弯が出ています。

ハムストリングスのストレッチ

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これまでにも紹介したストレッチの方法です。

上記の図で解説した状態を改善するのに

効果的な方法となっております。

理屈を理解していただき
症状が改善するイメージを
もっていただければ
より一層と日々のストレッチなどの
セルフケアが腰痛の予防・改善や
パフォーマンスアップ、姿勢の改善など
それぞれの目的に対して
効果的に役立ってくれます。
是非継続して取り組んでいただきたい内容です。

オフィスで出来る腰痛対策(おしり、太もも裏のストレッチ)

今回は「オフィスで出来る腰痛対策」と題して

おしりの筋肉、太もも裏の筋肉といった

腰痛に関連する股関節周辺の筋肉を効果的に

伸ばすストレッチをご紹介します。

この数回は腰痛を取り上げ、その中でも

屈曲型と言った、前屈動作で起こる腰の痛みに

フォーカスして、疼痛発生のメカニズム

具体的なセルフケアを解説してきました。
⇒ 腰痛に効果的なセルフケア(リンク有)
腰痛に効果的なセルフケア(股関節) (リンク有)

今回はビジネスパーソンオフィスワーク中

腰痛の改善・予防として取り組める内容を
ご紹介します。

太もも裏、おしりのストレッチ c0362789_09522583

~ How to ~

1.イスや机、壁など支えられる場所に手を置き
 おしりを突き出す様にからだを前屈させます。

2.骨盤を前傾、背中を出来るだけ伸ばした状態で
 太ももの裏やおしり、膝の裏が伸びる様に
 上半身を倒します。

3.気持ち良く伸ばせる程度のストレッチを30~40秒
 持続して行いましょう。

4.3Set程繰り返すと、太もも裏からおしり、腰が
 軽くなった感覚を得られます。

効果
・太もも裏、おしりのストレッチ(ふくらはぎ、膝の裏)

股関節のストレッチ(おしり~腰)

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~ How to ~

1.イスや机など支えられる場所に手を置き、
 おしりを突き出す様にからだを少し前屈
 させておきます。

2.軽く膝を曲げ、出来るだけ楽な体勢で骨盤を
 前傾させておきます。

3.おしりを真横に大きく突きだし、上半身、頭は
 おしりと反対方向に倒しましょう。

4.体重を傾けた状態で5秒ほどキープします。
 反対も同様に行い、この一連動作を10回程
 繰り返しましょう。

効果
股関節の内転、屈曲、内旋の動作を行います。
 ⇒  おしりの筋群を伸ばします。

ポイントを整理しましょう

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ポイント
・おしりと頭、上半身はそれぞれ逆方向に倒し
 からだを捻りましょう。 (図みぎの説明)

・足の軸よりも外側におしりを突きだし、股関節を
 絞る様におしりを伸ばします。

 ※写真の状態では左の股関節、おしりが伸びています。

 深層部では外旋筋群が伸びています。(左の図)
 表層部では伸展、外転筋群が伸びています。
⇒ おしりの筋群の説明(過去の記事リンク)
腰痛に効果的なセルフケア(おしりの筋群)リンク有

今回もおしり、太もも裏の筋肉を伸ばす事で
股関節や骨盤帯周囲の筋肉の柔軟性を高め
腰部にかける負担や、筋肉を引っ張るストレスを
減らす事が可能になります。

写真やポイントを参考にしていただき
先ずはご自分でも取り組んでみてください。

腰痛に効果的なセルフケア(おしり、股関節のストレッチ)

「腰痛に効果的なセルフケア(おしり、股関節)」と題して
今回は引き続き腰痛の改善・予防に効果的なストレッチ
ご紹介いたします。

前回は屈曲動作(前屈・ぜんくつ)で腰の痛みを感じる
症状を取り上げ、それに対するケア方法を解説しました。
⇒ 前回の記事 (腰痛に効果的なセルフケア)

今回も前屈時の痛みを改善できるエクササイズ
何故疼痛が発生するのかを解説します。

疼痛発生の因子となる要素
・太ももの裏(ハムストリングス)
・おしりの筋群
・腰の筋群(胸腰筋膜)
・背中の筋群(起立筋群)
これら筋群の短縮

これら要素がもたらす問題点
・股関節屈曲の制限
・骨盤の前傾の制限
・体幹の屈曲の制限

何故疼痛発生にいたるのか?
これらの筋群が緊張し、固くなった状態では

前屈動作(前にかがむ)の際、骨盤の前傾を制限し、

その代償として腰を丸める事により、前屈可動域を補います。

すると固くなった腰背部やおしりの筋群が

腰を丸める代償動作により、筋・筋膜が余計に引っ張られ

その部位での疼痛発生につながります。

それでは具体的な方法の紹介にまいりましょう。

おしり、腰のストレッチ

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~ How to ~

1.四つばいの状態になり、おしり、骨盤を
 大きく右側に突き出します。

2.頭はおしりの反対側(左)に倒し、肘を曲げながら
 床に近づけます。

3.4~5秒持続的に伸ばし、反対側の動きも同様に
 行います。一連の動作を10回程行います。

ポイント整理

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・頭と上半身は、おしり・骨盤と逆の方向に
 捻り、床へ近づけます。
⇒ この時背骨が大きく横に側屈するように
行いましょう。

・おしりは出来るだけ、大きく横方向に
 突き出しましょう。

効果
・写真では右のおしりと腰を伸ばしています。
※上の図 右側 黄色の枠で囲む部分

・右の股関節を屈曲、内転方向に動かしています。
⇒ 右のおしり、腰が伸びます。

・背骨が左方向に側屈しています。
⇒ 右側の腰や背部の筋群が伸ばせます。

写真では少々分かりにくいかもしれませんが
体重のかけ方や、おしりを動かす方向により
効果が大きく変わります。

写真と注意点、ポイントを参考に
是非取り組んでみてください。

とても効果の大きなストレッチです!!

腰痛に効果的なセルフケア(前に倒れる動作の痛み)

今回もパフォーマンスを最大限に高め、自身の能力を存分に
発揮するためのフィジカルコンディショニングを紹介します。

パフォーマンスを下げる要素は色々ありますが
今回は「腰の痛み」 腰痛にフォーカスした
内容で解説いたします。

題して「腰痛に効果的なセルフケア」
  ~ 前に倒れる動作の痛み ~

腰痛と一言に表しても

・どの動作で痛むのか

・どの部位が痛いのか

・問題の起こる部位はどこか

などにより、多く分類出来ます。

痛みが発症するメカニズムが違えば
治療のアプローチ
対症となる運動療法
もそれぞれ変わります。

痛みがどの様にして
どの部分につくられるのか? 発症するのか?

その方の姿勢や動作、柔軟性などどの様に関連し
何が問題点となっているのか?

個々に応じた正しいアプローチが出来ないと
痛みは改善出来ません。

今回は前屈動作(前に倒れる動作)
発症する痛みに対してストレッチを
ご紹介いたします。 c0362789_06570552

上の図みぎ をご覧ください。

背中が丸く、筋肉が上方に引っ張られ

またお尻の筋肉が固くなり、骨盤が後傾位

(後ろに傾く)の場合、腰の筋肉が

常に引っ張られた状態となり筋肉は固くなります。

この様な場合は骨盤の前傾(前に傾ける)と
股関節を屈曲(曲げる)動きの可動性を改善
する事が必要になります。

この骨盤の前傾、股関節の屈曲
制限する筋肉は

・腰部の筋肉(筋膜)
・おしりの筋肉(筋膜)
・太ももの裏の筋肉(筋膜)

になります。

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~ How to ~
①片膝抱え込み(写真うえ)

 1.上向けに寝た状態で片方の膝を胸に着ける様に
   抱え込みます。

 2.この時反対側の足は真っ直ぐ伸ばしたまま
   行いましょう。

②両膝抱え込み(写真した)

 1.上向けに寝た状態で両膝を胸に着けるように
   抱え込みます。

 2.出来るだけ、腰を丸める様に伸ばしましょう。

ポイント
・腰部をしっかり丸めましょう。

・膝は真っ直ぐに引き付けましょう。

効果
・おしり、太もも裏、腰の筋肉を伸ばせます。
・骨盤の後傾、股関節の屈曲を促します。

今回は屈曲型(前にかがむ、倒れる動作)
対症にしたストレッチと改善の方法を
ご紹介しました。

痛みが無くても、日頃のケアや
姿勢改善、スポーツのウォーミングアップなど
運用していただけます。
是非取り組んでみてください。

パフォーマンスを高めるファンクショナルストレッチ③

「パフォーマンスを高めるファンクショナルストレッチ」第三弾

競技のパフォーマンスを高めたいアスリートや

自身のコンディションを最良の状態に高め

各分野での最高のパフォーマンス発揮を求める方々に

ご自身で取り組める効果的なセルフケアをご紹介します。

今回は以前にご紹介したストレッチの応用編として
肩甲骨の可動性改善や胸部、腰部、背部の筋をリラックス
させる事に効果的なエクササイズを解説します。
※以前の記事も参考にしてください。
⇒ 肩こり・腰痛を改善させるストレッチ(過去記事)

今回の内容ではオープンリーチという胸郭の回旋可動性
改善させるストレッチについて、より効果的に
肩甲骨との連動性を意図した方法を紹介します。

特に野球やテニス、バレーボールなど
オーバヘッド(頭より上)での肩のストローク動作を
必要とするスポーツには、ウォーミングアップや
日頃のセルフケアに取り入れてもらう事で
パフォーマンスアップに効果的です。

私が専門とする競泳でも、このストレッチは
指導現場で多く取り入れ、日頃の選手の
コンディショニングに活用しています。

また競技スポーツのパフォーマンスだけに限らず
日頃の疲労に対するケアや
ひどい肩こり、腰痛、首の痛みに対しても
このエクササイズは効果的ですので
是非取り組んでみてください。

肩甲骨と胸郭の適合性が改善する事で
肩甲骨周囲筋群は(リンク有り)適切な
筋張力に戻ろうと働きます。
この運動では肩甲骨と胸郭の位置関係を
改善する事が可能ですので
一連の動作を継続して取り組む事で
肩甲骨周囲の筋肉の張りや肩こりは
劇的に改善出来ます。

オープンリーチストレッチ(応用編)

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~ How to ~
1.横向きに寝た状態で、上側になる足の膝を
  お腹の前辺りに置き、へそが床を向くようにしておきます。

2.上半身は曲げた足と反対方向に捻ります。

3.肩甲骨を寄せた状態で写真①~②の様に手を上下に動かします。

4.肩甲骨周辺の筋群が伸び縮みする事を意識します。

5.胸郭を回旋した状態での肩甲骨の上方、下方の回旋可動性を改善させます。

ポイント
・胸郭を捻った位置での肩甲骨の上下の運動を
 意識しましょう。
 この運動により肩甲骨の内転、外転の可動性や
 連動性が改善します。

やり始めは固くて動かない肩甲骨も
繰り返し行う事で、筋肉がほぐれ
肩甲骨の可動性や周辺筋群のコリ、張りは
改善します。
是非お試しください。

ハイパフォーマンスを可能にするファンクショナルストレッチ②

今回は前回の記事でご紹介したエクササイズ
解説編としてご紹介します。
「ハイパフォーマンスを可能にするファンクショナルストレッチ②」

パフォーマンスを高めるために

自己の体調、からだをコンディショニングする事

アスリートでもビジネスパーソンでも、誰でも同じです。

自身のからだで表現する事が全てであり

良いパフォーマンスを発揮するためには

自身のからだが最良の状態でないと

可能となりません。
⇒パフォーマンスを高めるための・・・(リンク有)

またアスリートは当然のことですが

ビジネスパーソンや俳優さん、舞台での演者さん、

などでも個人のパフォーマンスにこだわりを持ち

より良いハイパフォーマンスの発揮を可能にする為に

自身のからだをコンディショニングする方が増えています。

このブログで紹介している内容も多く運用されています。

毎回読んでいただけてる方々も

是非ここで紹介している内容を試していただき

自身のより良いコンディションと

ハイパフォーマンスの発揮にお役立ていただきたいと

日々考えております。

胸椎・胸郭のストレッチ、エクササイズ(応用)

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~ How to ~
・前回紹介したエクササイズをご参照ください。
1.肘を伸ばした状態で同様に行いましょう。

ポイント
・手を斜め上に挙げる際は親指側から
 情報に挙げましょう。

・骨盤の側方移動や前傾、回旋などが
 起こらない様に、体幹部を固定しましょう。

・肩甲骨を背中に引き寄せる様に手を挙げましょう。

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効果
・前回紹介した形よりも手を伸ばす事で
 アームが長くなり、少し強度を挙げる事が
 出来ます。

 実際の動作にも近づける事が出来るので
 競泳だけに限らず、テニスや野球、バレーボール
 などオーバーヘッドのストローク動作がある
 スポーツには効果的なエクササイズです。

このエクササイズでは胸郭の回旋、胸椎の伸展

主に引き出すファンクショナルストレッチと

紹介してきました。

今回ご紹介したバリエーションでは

肩甲帯を安定させる筋肉の導入の作り出す様に
出来ております。(上の図)

胸郭の回旋に伴い、肩甲骨も上方回旋をしつつ

しっかりと胸郭に張り付いている事が必要であります。

この肩甲骨の運動が上手く行かない場合は

タイミングのズレや肩甲骨と胸郭の位置関係が悪くなり

運動時の安定性の欠落と肩関節周辺組織への

ストレスを生み出す結果に繋がる可能性があります。

理屈を理解して取り組む事が、効果を左右しますので

しっかり意識して取り組んでほしい内容です。

ハイパフォーマンスを可能にするファンクショナルストレッチ①

今回は
「ハイパフォーマンスを可能にするファンクショナルストレッチ」
として姿勢運動機能を向上させるストレッチを紹介します。

特に今回のエクササイズでは

伸ばす面筋収縮の必要とする面

共存します。

弛緩と収縮の両面を引き出す事

より関節運動の可動域を拡げ

姿勢改善や運動時のパフォーマンス向上に

繋がります。

第一弾の今回は

胸郭・胸椎のストレッチとして

四つばいでのオープンリーチをご紹介します。

私が関わる競泳でも特に多く運用されるエクササイズですが

どの動きの、どの局面に活かされるのか??

もう一度読んでいただく競泳関係者には整理していただきたい

内容です。

また競技に関わらず、今回のエクササイズにより

胸郭・胸椎の伸展、拡張に働きかけます。

これは姿勢改善に特に効果的であり

悪い姿勢(背中が丸い状態)では

この筋肉の活動されにくく

背中や肩甲骨周囲の筋の張り感(こり感)を

逆に与えます。

ビジネス現場では顧客や取引先など
面会時に与える影響は、その後のビジネス展開を
左右します。
第一印象が大切だというようなコピーで売り出された
商品も数多く存在する程・・・

今回のエクササイズでは胸椎・胸郭の伸展、拡張に
働きかける為、その方の姿勢を正しくキレイに
保つ事に効果的に働きます。
セルフブランディングとしての
体作りに是非お役立てください。

胸椎・胸郭のストレッチ(オープンリーチ)

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~ How to ~
1.四つばいの状態になり、写真の様に片側の手を
  頭に当て、肘を曲げておきます。(スタート姿勢)
2.曲げた肘を支えている手に近づける様にからだを
  縮める様に捻ります。(写真ひだり、赤の曲線)
3.次は肘を大きく斜め上方向に挙げ、胸郭を開き
  からだを捻ります。(写真みぎ、赤の曲線)
4.この時に肩甲骨を内側・下方に引き寄せる様に
  行いましょう。⇒ 肩甲骨の引き寄せ方について(リンク有)

ポイント
・腰の過剰な伸展(反り)が無いように注意しましょう。

・胸郭の回旋時に、骨盤の回旋や横方向への動揺に
 注意しましょう。

・頭から骨盤まで一直線の体幹の姿勢保持を注意しましょう。

効果
・胸椎の伸展
・胸郭の回旋
・肩甲骨の内転、上方回旋

~ 競泳選手への適用 ~
競泳選手はローリング動作と連動した肩甲帯の運動
を可能にするためのエクササイズです。
胸郭のローリングに対して、肩甲骨が適した
タイミングで回旋や内転を行えないと
肩甲骨が胸郭から離れた状態になり
肩関節や肩甲帯の安定性が著しく低下します。

またこの胸郭と肩甲帯の運動バランスやタイミング
をズラした状態で行うと、プル動作の効率が
上らず、競技能力も上がりません。
肩関節の故障に至るケースが多く
逆を言うと、肩の痛い選手は
この運動が上手く行ってない事が多いと
思われます。
練習前のW-UPに取り入れ、注意点を意識して
取り組んでみてください。