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腰痛にならないためのセルフケア

今回は「腰痛にならないためのセルフケア」と題して


日頃時間がとれずに運動不足の方
 
慢性的な腰痛で悩まれている方に向けた
 
腰痛の解消と予防に効果的なセルフケアを
 
まとめてご紹介いたします。
 
 
3つのエクササイズで構成されたプログラムに
しています。
 
ポイントは「背骨を解す」
 
 
 
年齢と共に筋、腱などが固くなり
 
関節はどんどん動かなくなります。
 
中でも脊柱(背骨)著しく柔軟性を
 
低下している事に気付くと思います。
 
・前屈が出来ない
 
・腰を反らす事が出来ない
 
 
 
子供のころは簡単に出来ていたマット運動
 
今同じ様に出来ますでしょうか?
 
ブリッジ・・・  後転・・・
 
体が固くなり柔軟性を必要とする動きは
 
極めて困難になってるはずです。
 
その結果として
 
姿勢が悪くなり・・・ 胴体周りに脂肪がつき・・・
 
肩こりや腰痛に悩む方が多くなってます。。。
 
 
日頃の健康管理やリフレッシュに
 
このプログラムを取り入れて
 
腰痛の改善、予防とダイエットまで
 
成功させてください。
 
 

①ペルビックティルト

 
~ How to ~
 
1.四つばいの状態になり、おへそをのぞきながら
  からだを丸めます。
  背骨が上方向に引っ張られるように丸まりましょう。
 
2.次は天井を見上げるように顔を上に向け
  背中を反らせるように伸びます。
 
3.丸くなる動きと、背中を反る動きを交互に
  行いましょう。
 
4.一連の動作をゆっくり10回程繰り返します。
  2~3Set行いましょう。
 
※骨盤の前傾、後傾を意識しましょう。
 
※背骨がバネの様に伸び縮みするイメージで行います。
 
※肩甲骨や胸郭も開く、閉じるの動きが入ります。
 
 
 
  
②胸椎~腰椎 伸展のストレッチ

~ How to ~
 
1.うつ伏せの状態になり両手で上半身を押し挙げます。
  ※みぞおち辺りまで体を起こしましょう。
 
2.お尻を突き出す様にし、胸を床に着けます。
  ※背中を反らす様に胸や肩を伸ばします。
 
3.各30秒程度キープします。
 
4.3~4回づつ繰り返しましょう。
 
③体側のストレッチ

~ How to ~
 
1.タオルの両端を手で持ち、頭の上に挙げます。
 
2.骨盤と肋骨の間を開く様に体を真横に倒します。
  ※背骨が横方向に伸びている事を意識しましょう。
3.20~30秒キープし反対も行います。
 
4.5~10回程繰り返しましょう。

腰痛予防に効果的な体幹トレーニング

今回は「腰痛予防に効果的な体幹トレーニング」と題して
 
腰椎~骨盤の安定性を高めるトレーニングをご紹介します。
 
 
腰痛を訴える方は随分多くおられますが
 
約8割程の症状は病的な所見が確認されない
 
疲労や運動不足による不定愁訴と言われてます。
 
その大半数は筋・筋膜で起こる痛みであり
 
ストレッチセルフケアトレーニングでの
 
改善や予防が特に効果的であります。
 
・ハードなトレーニングを積み重ねるアスリート
 
・同じ姿勢でのデスクワーク
 
・運動不足による筋力低下 など・・・
 
様々な世代の、あらゆる層の方々に
 
この方法は効果的です。
 
 
また体幹の筋力は日常生活とは別の形で
 
鍛えたり、刺激を与えておかないと
 
すぐに弱り、その結果が
 
姿勢の悪化
股関節痛
膝痛
肩こり 
 
など様々な症状に繋がります。
 
若さを保つためにも体幹から
 
鍛える事を意識してください。
 
 
①ドローイン (腹筋)

~ How to ~
 
1.うつ伏せに寝た状態でお腹を凹ませます。
 
2.凹ませた状態で5~10秒キープしましょう。
 
3.10回程繰り返し、2~3Set繰り返します。
 
※ウエストのキツイ服を着る時の様にお腹を凹めます。
 
※骨盤を後傾させる様に行いましょう。
 
※どのエクササイズにもドローインを取り入れると
 効果的です。
②ダイアゴナルエクステンション (腹筋、背筋)

~ How to ~
 
1.四つばいの状態から対角になる手と足を浮かせて
 真っ直ぐ前後方向に伸ばしましょう。
 
2.一直線に伸ばした状態で5秒程キープします。
 
3.10回程繰り返し、2~3Set行いましょう。
 
※ドローインを維持しながら行いましょう。
 
※手足は出来るだけ遠くに伸ばします。
※からだが傾いたり、捻じれたりしない様に注意しましょう。

③バックブリッジ(背筋、おしり)


~ How to ~
 
1.上向きに寝た状態でお尻、背中を持ち上げます。
 
2.膝から肩の辺りまでを一直線にし5秒程キープします。
 
3.10回程繰り返し、2~3Set繰り返しましょう。
 
※背筋、おしり、太もも裏の筋群を使い、からだを持ち上げます。
 
※下腹部の力を抜かない様に注意しましょう。
 
※腰が反らない様に注意しましょう。
筋肉に負荷を与える事で
 
余計に疲労する
 
また痛くなる
 
という不安もあると思いますが
 
筋を収縮させる事で血流が増進し
 
細胞の代謝が促されます。
 
どっしりと安定した感覚と
 
背筋がシャキッとした感覚を
 
体感していただけると思います。

 

セルフケアツールを使ったコンディショニング②

今回は
「セルフケアツールを使ったコンディショニング②」
 
という事で前回に続いてのポールを使用した
 
筋、筋膜のセルフケアをご紹介します。
 
前回は背筋群や肩甲骨周囲のセルフマッサージ
 
胸椎・胸郭の可動性を拡げるケアの方法を
 
解説しました。 ⇒ 前回の記事
 
 
背部の筋群は何層にも重なり
 
それぞれが協力し合い機能を発揮します。
 
反面に代償も多く、筋、筋膜同しが分離出来ていない
 
がために関節運動や機能が正常に機能しない
 
ケースもあります。
 
特に胸椎、胸郭が伸展、拡張できなくなり
 
中部、下部の僧帽筋や菱形筋などが
 
固まって働かない事が多く
 
肩の故障やパフォーマンス低下に結びつきます。
 
 
これらを防ぐためにも前回の内容と
 
今回ご紹介するケア方法を参考に
 
取り組んでみてください。
 
 
胸部、胸郭の拡張(ストレッチ)

~ How to ~
 
①胸椎、胸郭を開くストレッチ
 1.ポールをタテに向けた状態で背中を乗せます。
 
 2.腕は大きく斜め上方向に開き、胸郭を拡げます。
 
 3.開いた状態で30秒~45秒程キープします。
 
  2~3回程繰り返しましょう。
 
 
②胸筋と肩甲骨周囲のストレッチ
 1.ポールをタテに向けた状態で背中を乗せます。
 
 2.肘を曲げて、床に着ける様に腕を引き付けます。
 
 3.天井に向けて肘を伸ばし、腕を上方へ挙げます。
 
 4.一連の動作を10~15回程繰り返しましょう。
 
 ※この時 肩甲骨が背中を乗せたポールにあたるように
  内側へ寄せ合います。
  手を挙げた時は肩甲骨が開く事を意識しましょう。
 
 
効果
 ・胸椎の伸展
 ・胸郭の拡張
 ・胸筋群のストレッチ
 ・肩甲骨内側周囲のマッサージ  等
胸椎、胸郭、肩甲骨など上半身~体幹の土台となる
 
部分が固くなり、パフォーマンスの低下や故障など
 
起こすケースが考えられます。
 
日頃からケアをしていても、アスリートであれば
 
この部分は固く成り易いので
 
意味、目的を理解して日々のコンディショニングに
 
活かしてください。

 

セルフケアツールを使ったコンディショニング①

今回は「セルフケアツールを使ったコンディショニング①」


と題して、ポールを使ったセルフケアの方法
 
ご紹介します。
 
様々なツールが売り出されており
 
一般的にも筋膜リリースストレッチポール
 
テニスボールでのマッサージなどの
 
セルフケアが広まっています。
 
※今回は右側のランブルローラーを使った
 ケア方法の紹介です。
 
ストレッチや体操と並び、自身の筋肉や筋膜を
 
「ほぐす」 「緩める」 「はがす」
 
といった考えが広まってます。
 
 
スポーツ界やアスリートでは一般的ですが
 
日頃からだを動かすことやスポーツとは
 
あまり縁のない方などは、どうやって使うのか
 
わからない方々が多いようです。
 
今回は筋・筋膜をリリース(解放する)方法を
ご紹介します。
 
 
背筋群、肩甲骨の内側のセルフリリース

~ How to ~
1.ポールを横向けにし、背中を乗せます。
 
2.頭を両手で抱えて、お尻を浮かせます。
 
3.背筋群をマッサージする様にポールの上で
  背中を転がします。
 
4.背中の位置を変えながら、解したい部分を
  リリースします。
 
5.5~10分ぐらい行えば効果的です。
 
効果
 背筋群、肩甲骨の内側の筋・筋膜を解します。
胸椎・胸郭の可動性を改善させるリリース

~ How to ~
1.ポールを横向けにし、背中を乗せます。
 
2.頭を両手で抱えて、上体を起こす様に背中を丸めます。
  ※背骨を丸めて、背骨を屈曲させます。
 
3.次は頭を降ろす様に、上体を反らせます。
  ※体を反らせて、背骨を伸展させます。
 
4.特にからだを反らせる時に胸郭を開き、胸椎を
  伸展させる事に重点をおきます。
 
6.5分ぐらい行えば効果的です。
 
 
効果
 ・胸椎の伸展
 ・胸郭の拡張  を改善します。
背筋群も多くの筋肉が重なり合い、
 
その上を皮膚や筋膜が覆います。
 
筋・筋膜の連結を解す事で
 
各筋肉の柔軟性や機能が改善し
 
運動前のウォーミングアップや
 
練習、トレーニング後のクールダウンに
 
効果的です。
 
また胸椎・胸郭付近の柔軟性や可動性を
 
高める事は姿勢の改善や肩こり、腰痛にも
 
効果がありますので
 
ご自宅等で使う道具としても
 
ストレッチポールはお勧めです。

腰痛を自分で改善させる方法④(腰を反ると痛い方へ・・・)

今回は「腰痛を自分で改善させる方法」第4弾
 
「腰を反ると痛い方へ・・・」完結です。
これまで腰痛の中でも伸展型の腰痛症について
続けて解説してきました。

今回は筋力を強化する事で
伸展型の腰痛を改善・予防していきます。
すなわちリハビリです。
 
筋力が弱い事で姿勢を保てなくなり
 
骨格や関節の捻じれ、傾きが強くなる事で
 
体の各所に故障をきたすケースがあります。
 
また肩こりや腰痛などの慢性疾患は
 
運動不足による筋の血流循環障害や
 
日常の筋疲労に耐えられないために
 
筋・筋膜が音を上げるケースがほとんどです。
 
筋は収縮~弛緩する事で働きをなします。
 
収縮しっぱなしの筋はコリや張った状態。
 
逆に弛緩したままの筋は関節や骨を
 
支える役目を果たせていません。
 
働かない部分があると、他の部分で
 
代償し、関節の動作や安定を得ています。
 
スポーツ動作での故障や障害は
 
この代償動作自体が原因でもあります。
 
 
 
伸展型腰痛では以下の図を参考にしてください。

筋力不足の傾向
・腹筋群
 からだの前面で壁となる筋群です。
 前壁が機能していないと、
 骨盤の前傾や腰椎の前弯を止める事が
 出来なくなります。
 (体幹の屈曲、骨盤の後傾)
 
・大臀筋、股関節 伸展筋群
 うしろから股関節、骨盤を支え
 骨盤が前傾しようとする力に対して
 対抗する筋群です。
 (股関節の伸展)
腹筋群のトレーニング
①ドローイン
②ダイアゴナルエクステンション
大殿筋、股関節伸展筋のトレーニング

③バックブリッジ
④シングルブリッジ
これら①~④のトレーニングにより
腹筋群、大殿筋などは強化されます。
 
しかし痛みの強い時期や
筋、筋膜が固い状態では
トレーニング動作自体に痛みを伴う場合も
ありますので、
まずはストレッチ、セルフケアを行い
患部の痛みが軽減してからトレーニングを
並行しておこないましょう。
 
必ず必要な筋トレになります。
注意点を守り、理屈を少しでも理解した
状態で是非取り組んでみてください。

腰痛予防・改善の為の股関節のストレッチ(ハムストリングス)

今回は「腰痛予防・改善の為の股関節のストレッチ」と題して

太ももの裏(ハムストリングス)のストレッチを

解説いたします。

ご紹介する内容はごく一般的な方法です。

現在腰痛を抱える方はもちろん、予防したい方

腰痛は無くとも、スポーツのセルフケアや

自身の体調管理などに十分効果的に

活用していただける内容です。

何度も観た事のある動作かもしれませんが

もう一度、方法、ポイント、効果を整理して

取り組んでみてください。

特に今回ご紹介するハムストリングスのケアは
これまでにも解説してきた
屈曲型(前屈動作)の腰痛のケア・予防に
関連するポイントとなる部位です。

車の運転が長時間続くと腰がツライ・・・
デスクワークで同じ姿勢で腰が痛くなる・・・
下のモノを拾う時や、靴下をはく動作がツライ・・・

これらの症状はハムストリングスやおしりの筋肉が

固くなり、骨盤の前傾可動域を制限している状態で

発症しやすくなります。

他の記事でご紹介しているストレッチやエクササイズも

合わせてご覧いただき、お役立てください。

⇒ 腰痛に関するケア、ストレッチの記事(リンク有)
(  、    、   )

太もも裏のストレッチ

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~ How to ~

1.写真の様に、片方の膝を伸ばし、反対側の膝は
 曲げた状態にしておきます。

2.この時出来るだけ骨盤を立てる様に(やや前傾気味)
 姿勢を維持し、伸ばした脚のつま先は立てておきます。

3.伸ばした脚に上半身を被せる様に、両手でつま先を掴む、
 もしくは膝をおさえます。

4.この時に出来るだけ、胸を太ももに近づける様に
 からだを倒します。

ポイント
・骨盤を出来るだけ立てた状態で行います。

・おへそや胸を自分の太ももに近づける様に
 からだを倒しましょう。

効果
・太ももの裏の筋肉が伸ばされます。
 (ハムストリングスのストレッチ)

ストレッチで柔軟性を向上させる時のポイント
・反動をつけて伸ばさない。
・呼吸を止めない。
・伸ばしている筋肉に意識をむける。
・痛いところまで伸ばさない(気持ちいい範囲)。
・出来るだけリラックス(力を抜いて)にて行う。
・ゆっくり60秒程時間をかけて伸ばします。

※運動前のウォーミングアップなどでは
 この方法は適しません。
 クールダウンやリラクゼーションに役立てましょう。

上記でご紹介した内容はベーシックな内容です。

ポイントとして解説したことは

用途について述べました。

可動範囲の向上や、姿勢の改善には

筋や筋膜、腱の柔軟性が必要です。

柔軟性を増やすためにはストレッチが効果的であり

その方法もポイントでお伝えした様に

ゆっくりと時間をかけて、筋繊維を伸ばす事と

考えております。

効果を急ぎすぎたり、ポイントを無視すると

効果的なストレッチが行えません。

ご自身でも記事を参考に是非取り組んでみてください。

パフォーマンスを高める体幹コンディショニング(体側面)

今回は「パフォーマンスを高める体幹コンディショニング」と題して
体側(からだの横面)のストレッチをご紹介します。

まずは脊柱(背骨)の動作を理解しましょう。
大きくこの3つの機能で働きます。

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・前屈~後屈(屈曲~伸展)
・側屈(横に倒す動き)
・回旋(左右の振り向き、捻り動作)

これらの動作の可動域不足は

肩こり、腰痛はもちろん

様々な障害の発症に関連しています。

パフォーマンスを高めるためには・・・
コリや痛みを和らげる事は、作業の集中力を高め
生産性もあがります。
またからだのケアに取り組む事は
心身共に快適で、脳に良い行動です。
脳が快適、心地よい、気持ちいい
と感じた時に、心身のリラックスや
リフレッシュ効果が得られ、それは
その方のパフォーマンスを飛躍的に高めます。

この事をふまえた上で今回は側屈の

可動域改善にフォーカスした方法を

ご紹介します。

体側のストレッチ

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~ How to ~

1.写真の様に片方の膝を伸ばし、反対側の膝は
あぐらをかくように曲げておきます。

2.曲げている膝側の腕を 伸ばしている脚の方へ
向かい大きく伸ばします。

3.この時に腕は頭の後ろを通る様に行います。

4.出来るだけ曲げた膝は床に押さえつける様にし
からだの側面を伸ばしましょう。

ポイント
・骨盤と肋骨の間を開く様に伸ばします。(青矢印)

・出来るだけ伸ばした手を遠くに運ぶように倒します。

・伸ばした脚の内側に肩を収める様に倒します。

効果
・肩甲骨の可動範囲を拡げます
・胸郭の側方の広がり
・脊柱、体幹の側屈可動域の改善
・骨盤、腰部周囲の可動性を改善
・腰部の筋短縮を和らげます。
(腹斜筋、広背筋、腰方形筋、肋間筋など)

オフィスなど座って出来ない場合の方法

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写真の様に壁や柱などに両手を付いて

体を支える事で立ったままでも効果的に

体側のストレッチが行えます。

~ 競泳選手への効果 ~
体側の柔軟性低下は上記でも挙げた

肩甲骨、胸郭、脊柱、骨盤の可動性を制限

肩の動きや、ローリング動作、キック動作

の制限因子となります。

またストリームラインを組む際に

これらに関与する筋肉が短縮していると

姿勢が作り辛く、代償して姿勢を作る事で

パフォーマンスの低下はもちろん

肩や腰、首の疲労が強まったり

故障するケースが多いです。

肩の痛みや腰の痛み(疲労)を

感じている選手は、一度体側の柔軟性や

ストリームラインの姿勢作りが

無理のない動きで出来ているのか

確認すると良いでしょう。

腰痛の改善に効果的なセルフケア(太もも裏、骨盤の姿勢)

今回は「腰痛の改善に効果的なセルフケア」と題して

太もも裏のストレッチの続編

骨盤の姿勢と腰痛の関係について解説します。

これまで腰痛の中でも屈曲型(前屈動作)での

腰痛発症パターンについて解説してきました。

おしりの筋肉や太もも裏の筋の短縮が

骨盤を後傾方向に引っ張り、

前屈動作における骨盤の前傾を制限します。

腰椎や腰部筋群への局所負担が増大し

疼痛発生に至ります。

おしり、太もも裏の短縮が改善する事で

腰痛の予防・改善は筆頭に

骨盤が後傾し、腰が丸くなる方など

効果的に姿勢を改善する事が可能です。

是非解説を読んでいただき

参考に取り組んでください。

骨盤の姿勢と筋の関係

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図の左側の絵では骨盤が後傾方向に

引っ張られている状態を説明します。

・赤い点線部が固くなる事で
 赤矢印の方向に骨盤が引っ張られます。

おしりの下部の筋、靭帯や

太もも裏の筋短縮が要因となります。

図の右側では骨盤の後傾姿勢が

腰椎を後ろに引っ張る様子

太もも裏の筋短縮が骨盤を後ろ方向に

引っ張る様子を説明しています。

・ニュートラルの姿勢では太もも裏の筋の
 短縮が改善している事と、骨盤の角度
 (骨盤が立つ)様子を確認できます。
 結果腰椎の正常な前弯が出ています。

ハムストリングスのストレッチ

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これまでにも紹介したストレッチの方法です。

上記の図で解説した状態を改善するのに

効果的な方法となっております。

理屈を理解していただき
症状が改善するイメージを
もっていただければ
より一層と日々のストレッチなどの
セルフケアが腰痛の予防・改善や
パフォーマンスアップ、姿勢の改善など
それぞれの目的に対して
効果的に役立ってくれます。
是非継続して取り組んでいただきたい内容です。

オフィスで出来る腰痛対策(おしり、太もも裏のストレッチ)

今回は「オフィスで出来る腰痛対策」と題して

おしりの筋肉、太もも裏の筋肉といった

腰痛に関連する股関節周辺の筋肉を効果的に

伸ばすストレッチをご紹介します。

この数回は腰痛を取り上げ、その中でも

屈曲型と言った、前屈動作で起こる腰の痛みに

フォーカスして、疼痛発生のメカニズム

具体的なセルフケアを解説してきました。
⇒ 腰痛に効果的なセルフケア(リンク有)
腰痛に効果的なセルフケア(股関節) (リンク有)

今回はビジネスパーソンオフィスワーク中

腰痛の改善・予防として取り組める内容を
ご紹介します。

太もも裏、おしりのストレッチ c0362789_09522583

~ How to ~

1.イスや机、壁など支えられる場所に手を置き
 おしりを突き出す様にからだを前屈させます。

2.骨盤を前傾、背中を出来るだけ伸ばした状態で
 太ももの裏やおしり、膝の裏が伸びる様に
 上半身を倒します。

3.気持ち良く伸ばせる程度のストレッチを30~40秒
 持続して行いましょう。

4.3Set程繰り返すと、太もも裏からおしり、腰が
 軽くなった感覚を得られます。

効果
・太もも裏、おしりのストレッチ(ふくらはぎ、膝の裏)

股関節のストレッチ(おしり~腰)

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~ How to ~

1.イスや机など支えられる場所に手を置き、
 おしりを突き出す様にからだを少し前屈
 させておきます。

2.軽く膝を曲げ、出来るだけ楽な体勢で骨盤を
 前傾させておきます。

3.おしりを真横に大きく突きだし、上半身、頭は
 おしりと反対方向に倒しましょう。

4.体重を傾けた状態で5秒ほどキープします。
 反対も同様に行い、この一連動作を10回程
 繰り返しましょう。

効果
股関節の内転、屈曲、内旋の動作を行います。
 ⇒  おしりの筋群を伸ばします。

ポイントを整理しましょう

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ポイント
・おしりと頭、上半身はそれぞれ逆方向に倒し
 からだを捻りましょう。 (図みぎの説明)

・足の軸よりも外側におしりを突きだし、股関節を
 絞る様におしりを伸ばします。

 ※写真の状態では左の股関節、おしりが伸びています。

 深層部では外旋筋群が伸びています。(左の図)
 表層部では伸展、外転筋群が伸びています。
⇒ おしりの筋群の説明(過去の記事リンク)
腰痛に効果的なセルフケア(おしりの筋群)リンク有

今回もおしり、太もも裏の筋肉を伸ばす事で
股関節や骨盤帯周囲の筋肉の柔軟性を高め
腰部にかける負担や、筋肉を引っ張るストレスを
減らす事が可能になります。

写真やポイントを参考にしていただき
先ずはご自分でも取り組んでみてください。

腰痛に効果的なセルフケア(おしり、股関節のストレッチ)

「腰痛に効果的なセルフケア(おしり、股関節)」と題して
今回は引き続き腰痛の改善・予防に効果的なストレッチ
ご紹介いたします。

前回は屈曲動作(前屈・ぜんくつ)で腰の痛みを感じる
症状を取り上げ、それに対するケア方法を解説しました。
⇒ 前回の記事 (腰痛に効果的なセルフケア)

今回も前屈時の痛みを改善できるエクササイズ
何故疼痛が発生するのかを解説します。

疼痛発生の因子となる要素
・太ももの裏(ハムストリングス)
・おしりの筋群
・腰の筋群(胸腰筋膜)
・背中の筋群(起立筋群)
これら筋群の短縮

これら要素がもたらす問題点
・股関節屈曲の制限
・骨盤の前傾の制限
・体幹の屈曲の制限

何故疼痛発生にいたるのか?
これらの筋群が緊張し、固くなった状態では

前屈動作(前にかがむ)の際、骨盤の前傾を制限し、

その代償として腰を丸める事により、前屈可動域を補います。

すると固くなった腰背部やおしりの筋群が

腰を丸める代償動作により、筋・筋膜が余計に引っ張られ

その部位での疼痛発生につながります。

それでは具体的な方法の紹介にまいりましょう。

おしり、腰のストレッチ

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~ How to ~

1.四つばいの状態になり、おしり、骨盤を
 大きく右側に突き出します。

2.頭はおしりの反対側(左)に倒し、肘を曲げながら
 床に近づけます。

3.4~5秒持続的に伸ばし、反対側の動きも同様に
 行います。一連の動作を10回程行います。

ポイント整理

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・頭と上半身は、おしり・骨盤と逆の方向に
 捻り、床へ近づけます。
⇒ この時背骨が大きく横に側屈するように
行いましょう。

・おしりは出来るだけ、大きく横方向に
 突き出しましょう。

効果
・写真では右のおしりと腰を伸ばしています。
※上の図 右側 黄色の枠で囲む部分

・右の股関節を屈曲、内転方向に動かしています。
⇒ 右のおしり、腰が伸びます。

・背骨が左方向に側屈しています。
⇒ 右側の腰や背部の筋群が伸ばせます。

写真では少々分かりにくいかもしれませんが
体重のかけ方や、おしりを動かす方向により
効果が大きく変わります。

写真と注意点、ポイントを参考に
是非取り組んでみてください。

とても効果の大きなストレッチです!!