タグ別アーカイブ: 肩こり

パフォーマンスを高めるストレッチ(肩こり・腰痛のケア)①

今回は「パフォーマンスを高めるストレッチ」と題して
肩こり・腰痛に効果的なセルフケア・ストレッチ
ご紹介します。

肩こりを解消するのに、肩を・・・
腰が痛いから腰を・・・

というアプローチの仕方では無く、

今回はなぜ肩こりになりやすいか?
どんな要素が肩こりを招きやすいのか?

をヒントに、その要素を改善させる事で
肩こり、腰痛を解消する考え方
解説したいと思います。(リンク記事参照)
⇒ デスクワーク時の首の痛み

またパフォーマンスという言葉はスポーツや
ショーだけの言葉では無く、
その意味は「性能」「能力」「成績」「成果」
などを表します。
したがってビジネスにおいても
個人のパフォーマンスが勝ち負けを左右します。

自身のからだを最良の状態にコンディショニングし

パフォーマンスを最大限発揮出来る状態にしておく事が

プロフェッショナルとして必要な要素であります。

是非このセルフケア・ストレッチを取り入れ

自身のコンディションを整え

パフォーマンスを高めてください。

もちろんこのプロセスは
アスリートが毎日当たり前のように
取り組んでいる事です。

肩こり・腰痛を改善・予防するセルフケア

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~ How to ~
1.写真うえの様に横向きに寝ます。
2.上側の膝を曲げ、お腹の前に置きましょう。(黄色点線)
3.上側の手を胸の前に伸ばし突き出します(赤矢印)
この時肩甲骨から前に押し出す様に伸ばしましょう。
4.写真したの様に胸を開きながら腕を斜め上に伸ばしす。
この時胸郭と骨盤を捻る様に胸を開きます(赤点線矢印)
5.出来るだけ骨盤が開かない様に膝は床に着け、ヘソを
  床に向けておきます。(黄色点線)
6.10秒ほど伸ばしたら、1.の状態に戻り繰り返しましょう。
7.一連の動作を3~4回繰り返すと良いでしょう。

効果
・胸部、腕、背中、腰、腹斜筋(肋間部)がストレッチ出来ます。

・胸椎、胸郭の回旋可動域が改善します。

・肩甲骨の内転可動域が改善します。

ポイントを整理しましょう

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ポイント
・黄色で囲った部分が伸びている事を意識しましょう。

・膝が床から離れない様に、骨盤を床方向に被せて
 行いましょう。

・胸郭の上部と骨盤を捻る様に行いましょう。

このセルフケア・ストレッチにより
胸郭、肩甲帯の可動域が改善します。
主に胸部が伸びている事を意識しましょう。
胸部の柔軟性を取り戻す事で
肩甲帯の位置を改善出来ます。

是非以前の記事と合わせて読んでいただき
ストレッチの方法を試してください。

体幹トレーニングの効果的な方法 No6「バックブリッジ応用①」

今回は「体幹トレーニングの効果的な方法 No6」
バックブリッジの応用編①となります。

以前にもバックブリッジ基本的な内容について
記事にいたしました。

応用編①としては段階的な強度アップ
競泳のストリームラインと関連付けた方法を
ご紹介します。

バックブリッジは背中やお尻、太ももの裏など

からだの背面を強化するエクササイズとして

多用されます。

ピラティスやヨガなどにも存在するエクササイズで

それぞれの流派でポイントや強調される事が

多少違いもありますが

・体幹の伸展(背中を伸ばす)

・股関節の伸展(お尻を持ち上げる)

・背筋、おしりの筋、太もも後面筋の強化

と大きな目的は変わりません。

私が指導している中での注意点として
アドバイスしている事は以下の点です。
・骨盤をやや後傾位にし、ドローインの状態を維持する
※骨盤が前傾し、腰椎が前弯すると腰が反りすぎる為
それを防止する為に、下腹部の活動が大切です。

・肩甲骨を内側、下方に引き下げ、胸郭を開く
※肩甲骨を安定させる筋肉を強化出来ます。

・挙げている状態でのからだの正中ラインを崩さない
※特に体幹部の姿勢を変えない様にします。

上記の目的や注意点を頭に入れて取りくんでみましょう。

シングルレッグブリッジ

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~ How to ~
1.上向きの状態からおしり、背中を持ち上げます。
※バックブリッジの基本形
2.挙げた状態で、一方の膝を伸ばし片足で支持します。
3.片足で支持した状態で5秒程キープします。
4.逆の足でも行い、一連の動作を10回程繰り返します。

注意点
・腰を反らせない

・胸を張る

・骨盤を前傾させない

・片足支持の際、真っ直ぐの姿勢をキープする

シングルレッグブリッジ(ストリームライン)

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~ How to ~
1.上向きの状態で両手を頭の上に組みます。(ストリームライン)
2.スタート姿勢の状態からおしり、背中を持ち上げます。
※バックブリッジの基本形
3.挙げた状態で、一方の膝を伸ばし片足で支持します。
4.片足で支持した状態で5秒程キープします。
5.逆の足でも行い、一連の動作を10回程繰り返します。

注意点
・肩甲骨を引き下げ、背中で支える

・腰を反らせない

・胸を張る

・骨盤を前傾させない

・片足支持の際、真っ直ぐの姿勢をキープする

※体力レベルやフォームの完成度に応じて
回数は調整してください。

・10回終わるまでおしりを降ろさずに行う事で
  強度が上げられます。

※今回は両膝にボールやクッションを挟む事で
内転筋の活動を同時に行える内容でご紹介しました。

チューブなどを使い、外転筋を同時に使うなど
バリエーションが他にもありますので
またの回でご紹介していきます。

ビジネス現場におけるコンディショニングの考え方[第二弾] 

今回は「ビジネス現場におけるコンディショニングの考え方」
その第二弾とさせていただきます。

前回は仕事のパフォーマンスを下げる三大要素
ストレッチや体操などのセルフケアが
メンタルヘルスケアストレスマネジメント
効果があると解説しました。

痛みやコリの症状が強く、からだが明らかに疲労していると
人間の集中力が下がり、パフォーマンス発揮出来ません。

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それはビジネスパーソンでも
アスリートでも同じですよね。

アスリートは毎日ウォーミングアップやクールダウンに

ストレッチや体操、トレーニングを行い自分のフィジカルの

最適化を行います。

故障しやすい部分にはセルフケアやトレーナーの

手助けを借り、ダウンしてしまわないように

毎日注意をはらっています。

「アスリートは身体を使う事が仕事だから
 それぐらいの努力は当たり前だろ!」

という意見や指摘が聞こえてきそうですが。。。

私の考えはこうです。

アスリートは試合やレースでのピークパフォーマンス
発揮する為に日々努力にいそしみ、己を磨きます。
それがコンディショニングというものです。

ビジネスパーソンが現代社会のアスリートだと考えると

ビジネスでのピークパフォーマンスが必要な場面はいつでしょう?

商談やプレゼン、納品前など色々な局面が
考えられますね。
もし勝負所でフィジカル面の不安により
集中力の低下と
ピークパフォーマンスの発揮が出来なかったら・・・

気付いていないだけで、
実はもっと良いパフォーマンスが出来るのに、
コンディションのレベルやフィジカルが弱ってる
事で、能力を存分に発揮出来ていないとしたら・・・

それはすごく不幸だし、もったいないですよね。。。

ですので、ビジネスでもスポーツでも
求めるレベルの違いだけであり、
からだのコンディションを
高める事はとても大切で意味のある事だと
認識していただきたいです。

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オフィスで出来る肩こり対策(胸椎・胸郭のストレッチ)

今回は「オフィスで出来る肩こり対策」をテーマに

胸椎 と 胸郭 に注目して、可動性柔軟性

獲得するストレッチをご紹介します。

特に読んで参考にして欲しい方々は
オフィス等でデスクワークをするビジネスパーソンです。

肩こり・首の痛み等 まあ腰痛も含めて

慢性的に辛い症状に悩んでいる方々は多いですよね。

大抵の方はがまんして、根性で乗り切る。

また同じぐらいの方々は整骨院やマッサージへ通い

ケアをしてもらっている思います。

しかし症状に悩む方が一向に減らず、

年代が上がるにつれて増えるのは何ででしょう??

沢山の方が問題の解決にいたってないからですね。

では私が取り組む問題解決のヒントを解説します。

以前の記事で
肩こりや首の痛みと姿勢が深い関係にあると
解説してきました。 ⇒ 姿勢についての記事

悪い姿勢の特徴
・背中が丸くなる
・肩が前に入る(閉じる)
・頭が前方にでる

これら上半身で起こる現象は

人間だれでも起こり易いものです。

日頃の運動習慣がなかったり

長時間パソコンの作業などが続くと

その姿勢で筋肉も固くなってしまいますよね・・・

どこが固くなるのか。。。
ます胸椎 ⇒ これは背骨(脊柱)の胸の位置が胸椎です。

人間の生理的な特徴としては胸椎の弯曲は

後弯(こうわん)といい後に丸くなる状態です。

要するに元々悪くなるように出来ている・・・

次は胸郭 ⇒ これは肋骨(あばらぼね)や胸骨、鎖骨で

構成されている、肺や臓器をおおうカゴをイメージ

してください。

この胸郭にはたくさんの筋肉や筋膜がついています。

深呼吸してみましょう。
この胸郭が膨らんでしぼむ動きを感じれますよね。

中に肺があるので、呼吸運動と共に

この胸郭が動きます。

では次にパソコン作業をする様な姿勢で深呼吸して
みましょう。

胸郭の動きが小さくなるはわかりますか??

このまま胸郭についている沢山の筋肉が固くなると
どうなるか想像できますよね?

先ずは次に紹介する2つのストレッチから

毎日取り組んでみてください。

この胸椎・胸郭の動きを増やし、筋を柔軟にする

効果があります。

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イスに座った状態や壁がある所で簡単に出来ます。

是非試して取り組んだください。

ご自宅で出来る胸椎・胸郭のケアはこちら
⇒ 胸椎・胸郭のストレッチ

頭痛や肩こりに効果的なセルフケア(首周囲のセルフリリース)

今回は自分で出来る頚部(首)のセルフケアをご紹介します。

ひごろ肩こりや頭痛、くびの痛みに悩む方々は多くおられます。

デスクワークの多い、ビジネスパーソンのみならず、

学生や主婦の方にも、この症状は多く

様々なケアの方法が雑誌やテレビでも紹介されているようです。

これまで肩のストレッチや首のストレッチを数種類

解説してきました。

どれも普段から指導したり、セルフケアに活用されている

効果的な内容です。

今回も自分でできる効果的なケアをご紹介しますので

ぜひご自身で取り組んでみてください。

頭痛や肩こりに効果的なセルフケア

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首周辺のセルフ筋膜リリース
・胸鎖乳突筋(きょうさ にゅうとつ きん)
鎖骨、胸骨と頭部をつなぐ筋肉です。

 ≪作用・働き≫
 ・下を向いたり、首を横に倒したり、
  振り向き動作などの回旋に働きます。
 ・下を向く ⇒ 両側の胸鎖乳突筋が短縮
 ・右に頭を倒す ⇒ 右側の胸鎖乳突筋が短縮
 ・左方向に振り向く ⇒ 右側の胸鎖乳突筋が短縮

筋の短縮と頭・首の位置の関係

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・頚部の筋肉・筋膜が短縮や緊張状態にあると
 頭の位置が重心線に対して前方に引っ張られます。

・頚椎の前弯が強くなり、首の反りを強める原因となります。

・背中が丸いなどの悪姿勢は、頭頸部の前方位を助長します。

⇒ 背中を伸ばし、胸郭や肩甲骨の位置が改善する事で
  頭の位置や頚椎の前弯は改善しやすくなります。

アスリートにおいては
・すぐに心拍数が上ってしまう
・腕や肩が動かせなくなる
・すぐに呼吸が苦しくなる

など、首の周辺筋の緊張が原因で継続して

トレーニングが出来なかったり、高強度の

練習がこなせない等のケースに遭遇する

機会があります。

ストレッチやトレーニング等のセルフケアに

取り組んでいても、なかなか疲れがとれない

からだが回復しない時など、この首周辺の

セルフリリースをしてみてください。

ストレッチの効果的なテクニック(頭痛や肩こりに効く)

「頭痛や肩こりに効果的なストレッチ」第二弾として
今回はより効果的なテクニックをご紹介します。

肩こり・首の痛み・頭痛・・・
オフィスワーカーでデスクワークの多い方であれば、老若男女問わず
この問題はずっと付きまとうテーマですよね。

競技スポーツで活躍するアスリートも同じです。
「肩こり」と言うよりも ⇒ 「筋疲労」という言葉になります。
僧帽筋や肩甲挙筋が短縮し、その部分の張り感や痛みを感じる
状態は多く遭遇します。

近年の調べによれば肩こりは男性よりも女性に発症頻度が高く、
症状の自覚、訴えを持つ人は、調べの中でも
4人に1人は問題を抱えているようです。
潜在的な有訴者まで入れると、かなり多くの人が肩こりに悩んでおり、
お客様の訴えも腰痛同様に多い訴えがあります。

今回は「頭痛や肩こりに効果的なストレッチ」を
私が日頃指導している内容を用いて解説させていただきます。

僧帽筋・肩甲挙筋のストレッチ

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前回ご紹介したストレッチです。
スタンダードな方法で図の様に僧帽筋、肩甲挙筋
主に伸ばされる効果があります。
1.気持ち良く伸びる範囲で30~40秒ゆっくり伸ばしましょう。
2.強い痛みを感じない程度で、3回繰り返しましょう。

肩こり・首のストレッチの応用編

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こちらはスタンダードなストレッチを応用した形です。
上肢(肩、肩甲骨、腕)の運動を同時じ行う事で
筋肉が収縮~弛緩し、また関節が複合的に動く事で
より効果が上がります。
このストレッチでは肩甲骨と背骨の運動が合わさる事
がポイントになります。

アイソメトリック方法(筋収縮を利用)

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伸ばしている筋肉に収縮を加える方法です。
スタンダードなストレッチの形から手と頭で
互いに抵抗を加えあう様に力を入れます。
その際に筋肉がストレッチされている感覚が
強い痛みを感じない範囲で行いましょう。

※通常のストレッチよりも筋の柔軟性や可動域の
改善は効果的に得られます。
⇒強い痛みが感じる場合や程度が分かりにくい場合は
 無理をしないでくださいね。

是非一度試してみてください。

頭痛や肩こりに効果的なストレッチ(首のストレッチ)

今回は「頭痛や肩こりに効果的なストレッチ」第一弾です。
肩こりや首の痛みに悩み、問題とされている方々は多くおられます。
特に男性よりも女性に割合多いという調べがあります。
そしてこの症状はデスクワークや作業の多いビジネスパーソンと限らず、
アスリート、学生など全ての人が対象であること。

人間の頭の重さは約5キロ~体重の10%程度と言われております。
生活する上で常に5キロ以上の重みを首や肩で支えるんだから
支えている筋肉が疲れるのは仕方ない事です。

ましてやデスクワークや勉強、スポーツ、細かい作業、家事など・・・
・丸い姿勢で頭が下がった状態
・パソコンやスマホのモニターを長時間見る
・スポーツなどの激しい動きの繰り返し
頭を支える首や肩にかかるストレスは多大です。

筋疲労やストレスの蓄積は筋肉や筋膜などを固くし
骨や関節の位置・動きに影響を与えます。
姿勢が固まった状態での首の動きは、関節の一部に
ストレスが集中していきます。
酷い場合には、椎間板ヘルニアや頚椎椎間板症など
神経症状を伴う疾患に発展してしまいます。

また予備軍としても肩こり・首の痛み・頭痛といった症状で
現れます。
そしてその症状はなかなか完全に消えにくく
沢山の方々が慢性的な症状として抱えられています。

大切なことはどう付き合っていくのか。ではないですか?
簡単な事から取り組んでみましょう。

今回は首のストレッチをご紹介しておきます。(下の図を参考)

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是非これを見て試してみてください。
この形のストレッチの応用編を今後ご紹介します。

体幹コンディショニング -可動域改善- (ストレッチ)

今回は「体幹コンディショニング」と称して
体幹(胸郭-背骨-骨盤)+肩甲骨の可動域改善
効果的なセルフ整体(ストレッチ)を解説します。

肩こり・腰痛などの慢性症状と姿勢の良し悪しの関係を
以前に解説させていただきました。
・背中が丸くなる
・肩が前に入る
・頭、首が前に出る
・骨盤が立てられない 等

これらの悪姿勢が一般的な肩こりや腰痛の症状とは
大きく関係します。

また長時間同じ姿勢や、毎日その作業を繰り返す事で
筋肉が固くなり、その固まった筋肉が骨や関節の動きを
制限し、悪い姿勢を形作ります。

日々こうしたストレスや疲労の積み重ねを
如何にしてケアするかが重要です。
またそうして取り組みは姿勢を改善させ
日々の症状から解放され、疼痛の改善・予防だけでなく
ダイエットやメンタルヘルスケアなど
効果は多岐に渡ります。

今回はオフィスや自宅で出来る方法を紹介します。
是非日々の生活やオフィスでのリフレッシュに取り入れてください。

1.体側のストレッチ

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・両手を挙げて、左右に倒す事で体側の筋肉が伸ばせます。
・手を倒した方向と逆方向へお尻に重心を残すと
 伸ばしやすくなります。

2.肩甲骨周囲のストレッチ(上下)

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・両手を頭上に挙げた状態で、出来るだけ胸を張ります。
・タオルを頭の後ろを通し、背中に引き付ける様に
 肘を降ろします。
・肩甲骨を寄せ合う様に引くと、肩甲骨の可動域が改善します。

3.肩甲骨周囲のストレッチ(前後)

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・両手で持ったタオルを胸に引き付けながら、肩甲骨を
 寄せ合います。出来るだけ胸を張りましょう。
・出来るだけ骨盤を立てて(前傾気味)背骨を伸ばします。
・両手を前方に押し出しながら、肩甲骨の間を拡げます。
・出来るだけ骨盤を丸めて(後傾気味)背骨を丸めます。
・この動きを繰り返す事で、肩甲骨はもちろん
 背骨、胸郭、骨盤の可動域も改善します。

また解剖学的な解説や、応用編などは今後載せていきます。

是非一度試す事から始めましょう。

デスクワーク時の首の痛み -予防対策-

今回は「デスクワーク時の首の痛み -予防対策編-」として
解説させていただきます。

ここまでビジネス現場における首の痛みに関して
・どんなメカニズムで痛みが出やすいのか
・どの筋肉をケアすると良いのか
・どんな方法でケアするのか
という内容で少しずつ解説して参りました。

それぞれにまだ紹介出来て無い内容もございますが
回を重ねるごとにご紹介させていただきます。

今回は予防対策の方法という目線で解説します。

答えを先に述べますと・・・
「デスクワーク中の姿勢を正そう」という事です。

これまでに座っている状態の姿勢そのモノに問題があると
解説してきました。

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この姿勢自体が様々な要因を生み出します。
まずはこの姿勢を如何に正しい姿勢にするのかを
今回はご紹介していきます。

予防対策のご紹介
1.頭の位置を正しいポジションに戻しましょう
「チンイン」というエクササイズがございます。(下の図をご覧ください)
一般的ではありませんが、リハビリ、トレーニングと
多く取り入れられております。

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・突き出たアゴを引っ込める
 ・壁に頭、背中、お尻と張り付いた状態で首の後ろに出来た
  スペースを無くす様にアゴを手前に引き付けます。
  (応用系は写真下、左をご覧ください)
⇒ その際目線や頭の位置が下がらない様に注意しましょう。

上手く出来ていれば、背骨(頚椎)と頭(頭蓋骨)の位置関係が
改善しています。背骨のラインに自分の耳がある位置が重心線と
言われています。

2.骨盤を立てましょう
ペルビックティルトというエクササイズがあります。
骨盤を立てる(後傾位から前傾方向へ動かす)事で
その上にある腰椎、胸椎、頸椎、頭までの位置が改善出来ます。
・お尻の角度を変えましょう。(ヘソの位置を前に出す様に)
・背骨を出来るだけ伸ばすようにしましょう(みぞおちを前に出します)

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背骨と頭の位置(黄色と赤の点線)の距離が近づいたのを
 確認していただけます。

応用編
・チンイン(壁利用) ※写真左
壁に背中を付けた状態で首の後ろのスペースをつぶします。

・胸郭オープン(座位)※写真右
両手を頭の後ろに組んだ状態で、両肘を開きながら胸を張ります。
背骨を出来るだけ伸ばし、骨盤を立てる事で完成です。

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簡単な内容でご紹介しましたので
是非一度お試しください。

デスクワーク時の首の痛み -セルフ整体《2》ー ストレッチ

今回は「デスクワーク時の首の痛み」 セルフ整体の続編《2》です。
これまでに首が痛くなる現象のメカニズムとセルフ整体と称した
簡単なケア(ストレッチ)をご紹介しました。

まだまだ原因は多岐にわたり、メカニズムも色々と考えられます。
ここでは姿勢や使い方(動かし方)、自分自身で取り組めるケアを
引き続きこのテーマに対して解説していきますね。

○○の筋肉が固くなると太りやすくなる!?
このテーマの最初に姿勢の悪化が重大なリスクファクターである
とご紹介しましたよね?
悪い姿勢の例が
 ・背中が丸い
 ・肩が前に入っている
 ・腰が曲がる(or 腰を伸ばせない)
などと以前に解説した通りです。

Q.では何が要因となり姿勢が悪くなるのか。。。
今回は  を取り上げて解説していきます。
ズバリ「胸の筋肉が固くなると太りやすくなる!?」

Q.まずは胸の筋肉と姿勢がどう関係しているのか?
胸には大胸筋という大きな筋肉があり、名前も有名ですね。
腕立てやベンチプレスなどで鍛えられる筋肉で
胸の前で肘と肘をくっ付ける動作をすると胸の筋肉
が固くなり、働いているのが分かってもらえると思います。

大胸筋は上部、中部、下部と3つの走行で上腕骨(腕)
の付け根付近(大結節稜)に着きます。※下の図

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大胸筋は固くなる(短縮)すると肩・腕(上腕骨、肩甲骨)
を前方に引っ張る作用が強くなります。 ※下の図

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姿勢が悪くなるメカニズム -まとめー
・胸の筋肉が短縮(固くなる)
・肩、肩甲骨が前方に引っ張られる
・肩の上部(僧帽筋等)が固くなる
・肩甲骨が上方に引っ張られる
・背中が丸くなる
・頭、首が前方に押し出される
・あごが上がり、首の後ろが反る

この状態でデスクワークやパソコンを長時間すると
首や肩だけでなく、からだ全体がおかしくなりそうですよね。。。

そして小見出しにもあげた「太る!?」というキーワード・・・
今はやりの某パーソナルトレーニング施設
『○イザッ○』のCMを思い出してください。
結果にコミットされる前のモデルの方々
皆そろって上にあげた悪い姿勢になっていませんか???
上半身がこの形になると、お腹が前に出てたわみます。
たわんだ所から人間には肉が着いていくものです。
そして姿勢が悪いと筋肉の活動が減少し、可動域も狭くなり
代謝量が落ちます。
トップアスリートでも引退後はどんどん太っていかれる方居ますよね?
その方たちの姿勢を見てください。
それだけ基本の姿勢が大切なのです。

今回は最後に 胸の筋肉のセルフ整体(ストレッチ)を
ご紹介します。 ※下の図をご覧ください。

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HOW TO~
1.片側の胸から腕、前腕、手の平を壁に着けます。
※この時は出来るだけ壁に近づいてください。
2.胸を付けたまま、顔と反対の胸は壁から離す様に
してからだを開きましょう。
※この時反対側の手で壁を押す事で伸ばす強度を調節
3.出来るだけ伸ばしている方の肩甲骨は背骨に寄せます。

壁に着けている側の胸(大胸筋)が伸びている事を感じれたらOKです。
他の方法や詳しいポイント・注意点などはまた他で解説します。