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新天地へ移動しました。【施術所移転のお知らせ】

投稿がしばらく放ったらかしになってしまいましたがfacebookやInstagramを御覧頂いていた方はどうしていたかご存知と思います。

夏シーズンは大会帯同に、秋は国体にヨーロッパ遠征と有り難い事に忙しい日々を送らせて頂いておりました。

そんな多忙な時期に、実は施術所の引越しを行いました。

約4年間 烏丸松原の場所で施術を行ってきましたが、この度 10月から御所西エリアへ規模を拡大しての引越しとなりました。

施術室が2つ、トレーニングエリア、シャワー室と広々とした空間で第二のステージを頑張ってまいります!

 

ジュニアスイマーに陥りがちな姿勢とストリームライン

ブログや水泳関係のトレーナー、講師の活動を通して認知していただき

競泳選手やジュニアの選手からの問い合わせがあり、

施術やトレーニング等で依頼をいただき、関わらせていただいております。

 

各世代、競技レベルもそれぞれにスイマーを見ていますと

競泳の競技力に必要な要素や、故障・怪我を招く要素がよくわかります。

 

その中でも

今回は基本となるストリームラインについて書き残します。

 

競泳という競技は

 推進力を生み出す ×   抵抗を減らす

という要素を持つ競技です。

 

また綺麗に泳ぐことを競う競技では無く、速く泳ぐことを

競う競技ではありますが、綺麗な泳ぎは抵抗が少なく

エネルギー効率の良い泳ぎとなり、結果的に速く泳げる側面があります。

 

その土台(必要条件)となるのがストリームライン(基本姿勢)です。

 

ストリームラインが正しくとれないと水の抵抗が増え、

エネルギー効率が下がります。

 

中でもジュニア(小学生)に多い「ぽっこりお腹」の立ち姿勢…

これは腹筋と臀筋の活動が弱く、骨盤が前傾して腰が反った状態です。

 

スライド1

 

 

この状況では腰が反る事で背中(胸椎)が丸くなり

頭が前方に押し出されるように、首が反ってしまいます。(上の写真)

 

この状況でストロームラインを組むと、腰が反る事で水中に沈む部分が増え

抵抗が増えることになります。(下の写真)

 

スライド2

 

 

 

 

この状況は何によって改善できるのでしょうか??


ジュニアの「ぽっこりお腹」 これは幼児体型に多い姿勢です。

腹筋の活動が弱く、お腹で壁を作れていない状態です。

またお尻(臀筋)の筋肉を使わない事で、骨や筋肉により掛かる様な

姿勢のとり方となり、骨盤が前傾して、腰椎が伸展(反る)した姿勢となります。

 

これらを改善する対策としては「トレーニング」が重要です。

体幹(股関節、背骨、胸郭)の筋群を正しく活動させる訓練を取り組む事で

正しい姿勢のとり方を学習する事が出来、立位姿勢を随意的(自分の意思)

に正す事が出来ます。

 

 

 

 

具体的には


 

・臀筋群と背筋群のトレーニング

→ 股関節を伸展させ、胸椎を伸展させます。


バックブリッジ シンプル

 

 

 

 

 

・腹筋群のトレーニング

→ 腰椎の前弯を止め、骨盤を後継させます。


 

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・背筋群(上位)のトレーニング

→ 骨盤の前傾、腰椎の伸展を出来るだけ止めた状態で、上位の背筋群を

使うトレーニングです。


 

 

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これらのトレーニングを毎日取り組む事で

ジュニア(小学生)でも体の使い方を理解して、自らの意思と感覚で

正しい姿勢を作る事が出来る様になります。

 

 

スライド3

 

左の写真と右の写真は同じ日に撮影し、協力いただいた写真です。

右はトレーニングで使い方を覚えた筋肉を意識してストリームラインを

作った姿勢です。 左側のあえて意識せずに作った姿勢と比較しています。

 

右側の写真では明らかに腰の反りが軽減し、背中と腰のギャップが少なく

赤の点線と比較しても、真っ直ぐに姿勢を作れている事がわかっていただけると

思います。

 

スライド4

 

 

水中に浮かんでも、腰が浮いて、フラットな状態をキープ出来ている事が

わかるかと思います。

 

スライド5

 

 

右と左を比べて、どちらが競泳という競技の中で

高いパフォーマンスを発揮できるかは、答えが直ぐにお分かりだと思います。

それだけ、ストリームライン(基本姿勢)が大切だと言うことです。

 

これは体の柔軟性も大きく影響します。

背中がかたく、伸ばす事が出来ない選手は、先ず背中の柔軟性を獲得する

事から必要となるでしょう。

他にも股関節が硬い選手は、股関節の伸展、内旋の可動域の獲得が必要です。

 

基本姿勢、ストリームラインが正しく組める様になることは、競泳の場合

水中に入るまでの取り組みでパフォーマンスを左右することになります。

 

このジュニア(小学2年生)選手は全国レベルの選手であり、この世代での

競泳のパフォーマンスは高い位置にいます。

毎日の生活の中にトレーニングを取り入れていただき、本人が姿勢の感覚や

正しい姿勢の作り方を理解しています。理解力もとても高いです。

トレーニングと努力で改善出来る事であり、この改善は体力を作ることと

匹敵するほどの、競技力向上の要素を持っています。

先ずは写真を真似るなどして、取り組んでみてください。

 

そして是非一度 息子さんや娘さんの立ち姿勢や

ストリームラインをご確認ください。

 

※ 掲載している写真は、当院の患者様より承諾を得て掲載させていただいて

おります。 無断での転写や仕様をお控え願います。

 

ジュニアスイマーに起こりやすい腰痛と特徴について(腰痛、腰椎分離症)

アスレティックトレーナーの藤野です。

日頃から競泳のチームや選手、患者さんのコンディショニングに携わる機会が

多く、今回はトレーナーや現場からの観点で

ジュニア世代(小学生〜高校生)の水泳選手に起こりやすい腰痛の特徴など

ご紹介いたします。

 

 

肩に次いで2番目に多い部位


 

水泳選手に起こる腰痛は、肩の痛みに次いで2番目に多い故障です。

これは競泳のパフォーマンスを左右するストリームラインが影響します。

体を真っ直ぐに保つ際に背筋群が活動し、疲労する事で筋・筋膜が緊張します。

その際に体幹の筋群(腹筋や股関節周囲、背筋など)が弱っていたり

アンバランスがあると腰痛を招きやすいと考えられます。

 

特にジュニア世代の成長期は、骨が柔らかく、体幹筋力や関節の柔軟性なども

一時的にバランスが悪い状態を招きやすく、発生リスクが高い時期であると

考えています。(腰椎分離症など骨の疲労骨折を招きやすい)

 

 

オーバーユース(慢性的)が疼痛発生の要因


 

これらは一回の練習や、一本のレースで痛める怪我や故障ではありません。

毎日の練習や生活での積み重ねが、局所にかかるオーバーユースとして

慢性的なストレスで故障につながります。

(大学生などダイブの練習中に痛くなることもあります)

急に痛くなる事よりも、少しずつ腰が痛いな〜と感じている日々の

積み重ねが、ある朝突然として強い痛みに変わっている。というケースが

多いです。

 

 

 

では何故同世代のスイマーの中で、腰痛に陥る選手と

そうでない選手に分かれるのでしょうか??

それには腰痛を招く、条件があります。

今回はその特徴(条件)を上げておきたいと思います。

 

 

腰痛を招きやすいスイマーの身体的な特徴


 

・姿勢が悪い

猫背(背中が丸い)や反り腰といった背骨がどんな姿勢であるか

これは大きく関係します。

特に水泳ではストリームラインの姿勢で、腰が反りすぎる選手

腰痛に陥りやすい傾向にあります。

 

 

・片側の捻り動作

クロールや背泳ぎなどのローリングのある種目の選手は

右、左とどちらか一方に体を捻るクセを持つ選手が多くいます。

クロールで言えば呼吸、背泳ぎではプルの深い方など

泳ぎやすい本人のリズムの取り方や体の使い方が影響しています。

これら片側だけの捻り動作が極端に多いと腰部に捻れストレスを増大させ

腰痛の原因となります。

 

 

・肩甲骨〜胸郭の可動性

競泳の特徴として、手のかき(プル)が推進力を生み出す事に関して

カギとなります。 したがって、上半身のテクニックや筋力が重要であり

その為に疲労を感じる部位としても、肩や腕などの上半身が多く上げられます。

筋肉の特性として疲労したり、緊張状態が続くと硬くなることがあります。

上半身の筋群が硬くなると、肩甲骨や肩関節の可動域は低下して

同時に胸郭(胸骨、肋骨)も可動性を失い、結果的に腰部の伸展(反り)や

腰を捻る事で代償してしまい、腰痛の要因となります。

 

 

・股関節の可動域

見落とされがちなのが、この股関節です。

特に股関節の伸展可動域、内旋可動域の不足は

水中動作における腰部の代償を招きます。

エネルギー効率がよく、推進力の高いキックを行う為には

必ず必要な可動域となります。 パフォーマンス自体にも大きく

影響する項目であります。

 

 

・体幹の筋力不足 又は アンバランス

ストリームラインの姿勢は腰背部の筋群が活動し体を伸展位(真っ直ぐ)に

保った姿勢となります。この姿勢を保ちつつ、プルやキックの動作を行う為

水中動作での腰部の伸展が起こりやすいのが競泳の特徴です。

その為、腹筋や背筋、股関節周囲、など中心部の筋群が必要であり

特に腰部の過伸展を止める働きをする筋群が必要となります。

現場では下腹部の腹筋や腸腰筋、背筋の上部、多裂筋、臀筋など

腰部の伸展(反り)を止めつつ、ストリームラインを真っ直ぐに保つための

筋群を意識してトレーニングさせています。

 

 

ひどい腰痛を訴える場合、どうすれば良いか??


 

もしお子さまや選手が「腰が痛い」と言ってきたり

選手ご自身がひどい腰痛を感じた場合、どうすれば良いか。

 

・朝起きたら急に腰が痛くなっていた。又は最近痛みが強い

→ 筋疲労性の痛み、もしくは腰椎分離症が疑われます。

ポイントは痺れの有無や下肢に力が入るかどうかなど神経症状の有無が

病状を大きく左右します。

整形外科へ行くことも一つですが、レントゲン上の判断で分離症、又は

腰痛として扱われることが多いでしょう。

 

 

・足や下半身への痺れ、又は力が入りにくい

→  整形外科へ行って、腰部の痛みと、痺れがあることを伝えましょう。

MRIなどの精密検査を勧められ、椎間板ヘルニアの疑いを示唆されるでしょう。

この場合強い痛みや痺れが引くには1ヶ月前後の時間を要します。

ここまでひどい状況にならない様に、日々のケアやトレーニングが必要です。

専門家の下で、リハビリの実施をお勧めします。

 

 

 水中での練習はどの様に対策すれば良いか??


 

・ボードのキック練習は腰部への負担が大きい

→ シュノーケルを付けて、ストリームラインキックに変えると良いでしょう。

 

・プル中心の練習

→出来るだけローリングを抑えて、真っ直ぐ泳ぐ練習を勧めます。

シュノーケルなど真っ直ぐな状態で泳ぐことに効果的です。

 

・ダイブやスタートダッシュなど

→ダイブ(飛び込み)は負担が大きいので痛みが強い間は

壁スタートなどに変えて、控える方が良いでしょう。

 

・コルセットの使用

→ コルセットで腰部を固定させて、泳ぐ事も良いでしょう。

腰痛になる原因として、腰部の過伸展や過度の捻り動作などが挙げられます。

その動作を減らす事でも、フォームの修正につながります。

 

・水中以外での取り組み(リハビリ、トレーニング)

→ 水中練習の前後で、ストレッチやトレーニングを行いましょう。

私は現場でのアドバイスとして、コーチとの相談を前提に

陸上でのトレーニングやリハビリを実施させていています。

特に練習中は痛くて出来ない時期や、抜ける練習もありますので

その際にただジッと見ているだけではなく、リハビリをプールサイドで

取り組む事で、本人も前向きな行動を取り組んでいると実感できます。

 

 

 

具体的な対策(リハビリテーション、トレーニング)


 

 

脊柱の伸展(上背部の可動性)を改善するストレッチ

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脊柱(背骨)の可動性を改善するエクササイズ

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胸郭の可動性を改善するエクササイズ

ポールでのセルフケア

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肩関節の可動域を改善するストレッチ

胸筋壁ストレッチ

肩関節後下方ストレッチ

上腕三頭筋ストレッチ

 

 

 

股関節の柔軟性を改善するストレッチ

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体幹のトレーニング

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バタフライやブレストの左右の腕の傾きについて [競泳・水泳・ジュニア]

ジュニア世代に多い 泳ぎの左右差


 

今回の内容は日頃ケアやトレーニングに来られるジュニア(小学校低学年〜高校生)の選手に陥りやすい例がありましたので、まとめておきます。

またあくまでもトレーナー、身体の専門家としての目線や立場で書いているものであり、コーチングやフォーム、テクニックに対する発言ではありません。

ジュニア選手の親御さんやコーチの方々であれば、必ず目にするであろうバタフライやブレストでの左右の手や腕の傾き…

本人は肩が痛いとか、動かし難いなど不調を言わない為に、水のかき方が左右で違うんだろう。

または肩の可動域や動かし方に差があるのだろうか。などという具合で、フォームに関わる事でもあるので、あまり深く追求されてない事も多いはずです。

日頃の練習ではそれなりに泳げており、タイムも練習レベルではそれなりに出ている。しかしレースペースやレペテーション等の高強度のトレーニングになると後半のペースダウンが顕著で、その時は「今は調子がいまいち…」など取り組みそのものやコンディションに原因を置きがち…

レースにおいてもベストタイムと比較し程遠い結果に… だんだんと泳ぐ事がわからなくなり、「スランプだ…」などと口走るようになり、負の連鎖は進展する一方…

 

どこも痛く無いのにおかしい…

毎日頑張っているのにおかしい…

 

そんな選手がゴロゴロ居るのは現実です。

 

これらの症状で比較的 多いケースが

肩関節と肩甲骨の可動域や連動性のバランスが崩れている事です。

練習ではバタフライやブレストの様に左右対称の泳ぎだけではなく、持久力強化のために自由形も多く泳いでいます。

特に強化期間では自由形で距離、質を追い込んだ練習も多いはずです。

この場所息継ぎの方向や左右のリズム感によって、プルのかき方に左右差が生じます。

左右差はもちろん泳ぐ事でら鍛えられる筋肉や筋力にもあらわれ、疲労する場所が固くなり短縮する筋肉にも現れます。

実はこの左右差が原因となっている事が多いのです。

 

筋肉の発達や、疲労による筋の緊張・短縮は、その筋が付着する骨の位置を引っ張る力に変わり、関節の位置や姿勢を変えてしまいます。

特にスイマーに多い姿勢が、胸が前に閉じて、肩が前に押し出された猫背の状態。

この典型的な姿勢は、肩甲骨の安定性を阻害し、肩関節の正常な運動を妨げます。

肩関節の痛み

 

特にバタフライやブレストの選手にとっては、両側が同じ様な程度で可動域の低下や関節運動が起こせないと、左右同じ動きを泳ぎの中で作り出すのは不可能です。

しかしこの左右差は本人が気づかないうちに発生している事が多く

この様な体の状態では肩甲骨の安定性が落ちて、背中や胸を使ったストロークができません。

結果的に肩や腕を多用に使ってエネルギーを消費してしまう事で、後半のスタミナに影響してしまうのです。

 

 

この様な選手の状況を身体的に改善するには


 

・肩関節の可動域、可動性、肩の位置(アライメント)の改善

・肩甲骨の安定性の再獲得

・肩甲骨と肩関節の連動性の改善

が必要になります。 全てではありませんが、参考になるエクササイズを

いくつかご紹介いたします。

肩関節後下方ストレッチ

 

上腕三頭筋ストレッチ

 

 

上記の2つの写真は肩関節のストレッチです。

固くなり短縮した肩関節の後方、下方の繊維を伸ばします。

肩関節の下方が短縮すると、手が前に伸びなくなり

肩甲骨を上に挙げる事で、代償してしまいます。

この代償動作では、水を掴み効率よく書く事が出来ません。

 

 

 

 

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上記2つの写真は肩甲骨の安定性や肩関節との連動性を高めるエクササイズです。

肩甲骨の内側や下方の筋肉(菱形筋、僧帽筋など)を強化します。

この筋群が強く、肩甲骨の安定力が高い選手はプルの強い選手で多いです。

正しいく行う事がとても重要です。

 

 

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上記の写真の上の写真を行うと、肩甲骨の安定性を高められます。

特に前鋸筋を強化する事で、わきを閉める力の強化に繋がります。

前鋸筋が上手く使えない選手は、肩甲骨が胸郭(体)から離れてしまい

安定性を失ってしまいます。

 

沢山のトレーニングやエクササイズが広まっていますが

これら2〜3つのエクササイズはプルの基本になります。

しかし正しく行えている選手が少ないのが現状です。

まずは少ない種目でも正しく、確実に狙った筋肉を使える様に

なる事がとても重要です。

表向きだけの残念な「健康経営」「働き方改革」

「健康経営」「働き方改革」

近年取り組まれている企業が増えています。

 

働く人が心身ともに健康な状態で居られる事

これは働く人 本人だけでなく、その家族や友人にとっても、大切な事です。

 

また企業にとっても、自社のサービスを作り、世に広め、売ってくれる人が

健康であり、元気な状態でいる事で、会社も明るく、自然と社内外でも

笑顔やコミュニケーションが増えて、「幸福度の高い職場」になり、

その幸福度は、間接的に自社のサービスや会社自体の価値を上げてくれると

考えられます。

 

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私もアスレティックトレーナーとして備える専門性を活かせる内容には

企業のお役に立てるようにと、関わらせていただいております。

 

私が関わらせていただいた企業さんは、代表者や担当者の方々が

従業員さんの声や、様子に気をかけて、社員のために

やってほしい。 うちにも取り入れたい。

というオファーをいただき関わらせていただいています。

 

この様に取り入れる切っ掛けや動機が、自社の従業員さんの様子や声など

から「これが必要だ!」と考えてスタートした健康経営は従業員さんへも

伝わるものがあり、代表者や担当者の方の熱意が入っています。

 

依頼された私も、出来るだけの事を精一杯やりたい。と力が自然と入るものです。

 

実際にこれまで関わらせていただいた企業さんや団体では、その熱意もあり

セミナーを行う私自身がやりがいと、幸福感を感じさせていただいてました。

 

最近ネットニュースなどでも取り上げられていますが

健康経営の承認や取り組みを、会社イメージの向上やPR目的などの

表向きの態勢作りのために掲げるケースがあるようです。

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せっかくの時間と予算を投資しているのに、従業員さんや会社のために

なりきっていないとなると非常に残念な事です。

 

会社が態勢だけを目的に制度を導入したり、人員を送っても

その想いや意図が、現場に伝わらないと、意味を持ちません。

上部や形創りだけの取り組みだと、受ける側にも伝わります。

 

健康経営や働き方改革で一番重要だと思っていることは

私たちの様な専門家である第三者を切っ掛けにした

社内のコミュニケーションだと思っています。

 

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一緒に働いている人同士が、互いに思いやり信頼していれば

納期に間に合わせたいギリギリの仕事でも、皆さん手を貸してくれるし

繁忙期でもやりがいを持って挑める、本来のここで働く喜びや

この人たちと仕事をしたいという喜びが芽生えると思います。

 

主観的な意見が多くなりましたが、引き続き

代表者や担当者の思いを現場へバトン出来る

そんな幸福度とコミュニケーションを生み出せるサービスを目指して

行きたいと思います。

 

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ジュニア期のトレーニングに必要な事【競泳ジュニア選手について】

 

ジュニア期のトレーニングに必要な事

【競泳ジュニア選手について】


 

競泳のトレーナーとして活動しているため、ジュニア選手(高校生以下)の

親御さんやコーチの方々から、ご相談いただくことが多くあります。

 

中でも「陸上でのトレーニングにはどんな事をすれば良いですか?」と言った

問い合わせやご相談が多く、またトレーニングの実施における環境や

認識もまだまだ整っていないなぁと感じる事が多いです。

今回はジュニア期のトレーニングに必要な事を述べさせていただきます。

 

 

 


1、「小学生でも筋トレは必要なんでしょうか??」

 

 

よくスイミングのジュニアのコーチの方々にご相談される質問です。

答えは「必要です」

 

ただ注意していただきたい事は、ここで意味する筋トレは

大胸筋や僧帽筋などをムキムキに発達させる様な筋肥大を目的とした

トレーニングでは無く、自分の体重を正しい関節の動きと身体操作感覚で

正確に扱える様になる事を目的としたトレーニングを意味します。

 

筋肥大 ×

神経や動作の教育目的 ◯

 

具体的にどう言う事かと…

動作にはしなやかに動いて欲しい関節(Mobility関節)

動作中は柔軟性や可動性よりも、骨、関節を安定させて、出来るだけ動揺しない

 で欲しい関節(Stability関節)に分ける事が出来ます。

 

これは傷害予防とパフォーマンス向上の両側面で必要な事ですが

例えば競泳のクロールを泳ぐ際に、手で水をかいて推進力を得ます。

この際に肩関節の可動域が十分に確保されていない場合、

手を前方に伸ばした際に、不足している肩関節の可動域を

肩甲骨を上方に挙げて代償する事で、肩甲骨が不安定な状態となり

結果的に肩関節を痛めるケースに陥ります。

 

肩甲骨を止める事(Stability)が出来ずに、

肩が上がった状態(首をすくめ肩甲骨が挙がり、僧帽筋に力の入った状態)に

なると、肩関節が上方に押し出されたまま水圧の負荷がかかります。

肩の構造上、この様な状況に陥ると肩関節が前上方に押し出せれてしまい

関節の痛みや炎症を招く動作となってしまいます。

 

ダンベルや重りを使った強度の高い負荷では無く、

チューブなどを使い、肩甲骨が土台となる様に正確にコントロール

しながら、行うトレーニングが望ましいでしょう。

※試合会場やスイミングレベルで取り組まれているチューブを引くトレーニングは

 肩を正しく使えている、適切な動作とは言い難いケースが多いです。。。

 

 

 

 


 

2、未だに柔軟性ばかり追い求めたストレッチが横行している…

 

肩の柔軟性に対する認識が間違っている事が多くあります。

 

確かに水泳という競技では推進力を生むプルやキックの強化と同様に

同じぐらい 「抵抗を減らす」 というテクニックの向上が必要です。

 

そしてそのテクニックには、動作をしなやかに、抵抗なく、無理なく

動かすための関節の可動域が重要です。

 

ですが昔から。。。の名残があるため

肩関節のストレッチばかり追い求めた、間違ったストレッチが横行しています。

特にジュニアの女子選手や男子でも関節の柔らかい選手は要注意です。

肩甲骨や胸郭の可動性と肩関節や股関節との連動性だけをポイントで

押さえておいて、肩関節に特化したストレッチはこの頃は無用かもしれません。

 

特に肩が180度近く後ろに回ってくる様な、不必要な柔軟を今でも

それが良いと思って取り組まれているケースが多い。。。

これは間違いなく、肩にとっては「悪」になります。

 

 

 


 

3、体幹トレーニングの目的や意図が浸透していない…

 

 

これもストレッチ同様によく陥っています。

・誰かがやっていた

・どこどこのチームがやっていた

・地域の選抜合宿で教えてもらった

・みんながやっている

 

という様に、指導する側(やらせる側)や選手が

そのエクササイズの目的、ポイント、注意点を理解していない場合が多いです。

これは非常に勿体無いし、間違った認識でトレーニングを積むと

間違った使い方がクセとして体に教育されてしまいます。

同じフロントブリッジ(写真)にしてもポイントや注意点が

細かく存在し、完璧に出来ている選手は高校生でも少ない程です。

正しい形やポイントを理解して取り組み続けると

2〜3ヶ月もすれば、課題となっていた肩甲骨の安定性や

姿勢のとり方が改善します。 その積み重ねが泳ぎやフォームを

安定させるものだと思います。

先ずは正しくフォームやポイントを課題に落とし込んでアドバイスして

もらう事をお勧めします。

 

 

 

 


 

 

4、高校生になった時に、自分の体を正確に動かせる選手が少ない…

 

 

この点は先に述べた

・間違ったストレッチ

・間違ったトレーニング

養われてこなかった、動作感覚と空間認識

 にあると思います。

 

例えば基本的なトレーニングとなる「スクワット」ですが

足関節、膝関節、股関節、骨盤、脊柱、胸郭といった様に

各関節や部位が相互に連動して動く事で正しいフォームが

構築されます。

 

「デッドリフト」にしても脊柱〜体幹をニュートラルポジションで

安定させた上で、股関節の伸展運動を行うものですが

先ずニュートラルポジションが取れない。。。

脊柱が真っ直ぐに保持出来ない。。。

修正の仕方がわからない。。。

といった具合に口頭でのコーチングが、すんなり入るケースが

少なく、あれやこれやと試行錯誤してようやく、感覚を掴むという

ケースが多いです。

ですが、この動作感覚や認識の差が、レベルの差にあると思うのです。

一歩抜けている選手は感覚が良い。

逆にポテンシャルは高いのに、活かせていない選手は、そこが足りない。。。

認識がずれているが故に、フォームが崩れていたり、自身の体の動きに

アンバランスが生じていても、感覚で認識できない。

なんだか分からないけど、どんどん調子が悪くなる。。。

というケースに陥ってしまいます。。。

 

私も普段チームへの関わりとしては、この部分を特に注意して

選手には細かく教えて、実際の動作を習得するまで指導しています。

この正しい動きやフォーム無しにして、パフォーマンスアップはありません。

 

 

 


 

5、レース前になると陸トレを中止してしまう…

 

これは一番難しい内容かもしれません。

正直なところ、選手個々によって、いつまでにどれぐらい実施すれば

一番良いコンディションでレースに挑めるかは違うからです。

 

ですが、近年では陸上トレーニングを常時取り組んでいるチームも多く

練習期間は筋肉も張りがあり、出力も出せる状況にあります。

 

ただレース前になると、疲労を出来るだけ抜こうとするため

陸上トレーンングを全て中止してしまう選手も居ます。

 

この場合 一定以上の筋疲労が抜けて、張力(張り)が低下すると

筋自体が持っていた姿勢保持能力(張り)が低下してしまい

疲労は抜けているはずなのに、体が怠い、重いと感じる事になります。

選手はそのタイミングで「ストレッチが足りない」「まだ疲れている」と

勘違いして、どんどん筋肉を緩めて、益々筋肉の張力が低下する

というケースに陥ります。

この状況では筋肉の出力は低下しており、張力も低下しているため

バネがゆるゆるに伸びた状態に近いとイメージしてください。

レースでベストパフォーマンスが発揮できるわけがありません。

 

私が関わるチームではレースに近ずくにつれ、セット数や回数を減らし

全体の仕事量を減らすところから、負荷は一番力の入りやすく

尚且つ早く動かせる負荷を選択して使うように指導しています。

レースの5日前ぐらいまでトレーニングとして行い、

その後レース中も含めて、補強やW-UPとして5〜10回程度

筋肉に刺激を入れて、力を出す事を続けています。

 

選手には何故やった方がいいのか?という根拠を説明して

取り組ませています。 レース中はケアの希望と同様に

W-UP前やレース前に補強を見て欲しいと希望が多くあります。

 

疲れを限りなくゼロにすることが、ベストパフォーマンスに繋がる

訳ではありません。

 

 

今回ポイントにした5つの内容は今後細かい点で記事にできればと思って

います。

大阪府選手権 兼 国体予選会 2019 @ラクタブドーム 【トレーナー帯同】

昨日は大阪門真市のラクタブドームへ行ってました。

昨日、今日と大阪府選手権が行われています。

土曜日は通常 チームの練習拠点へケアやトレーニングへ

行ってますが、今週は近くでレース中と言う事で

レース会場にて選手のケアを行ってました。

 

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先週までのジャパンオープンから続いてのレースですが

選手は調整もなくトレーニング中なので、疲れや張りを持ったままの

レースとなっていました。

「体がキツい状況だけど、後半がいつもより上手く粘れました」

と先週のレースから出た課題に挑んでいる選手が多かったです。

 

最近は陸上トレーニングをレース中も取り入れさせて

筋肉の発揮出力を維持させています。

疲労を減らしつつ、筋肉の張力を保ち、出力はハイレベルで維持する。

それによって、疲れが抜けると同時に筋肉の緩みが出てしまい

疲れは無いのに体がダルい、または力が入らない、と言う

ケースが出ない様にアドバイスしています。

 

選手によってはまだまだ「疲労度をゼロにしてレースに挑みたい」と言う

感覚がある様ですが、そんな状況がベストにつながるものではありません。

体の機能が一番高まった状態がベストコンディションだという事を

選手にわかりやすく伝えていける様に、引き続き頑張ります。

健康経営の実践をサポートしています。【企業の健康増進を企画】社内ストレッチ

その時間を会社のプラスに変えましょう!


 

毎朝始業のミーティングと共にラジオ体操を取り組んでいる会社は多くあると思います。

その毎朝3〜5分のラジオ体操ですが、本当に従業員さんのために、または会社のためになっているのでしょうか??

多くの場合、その3〜5分の体操は惰性や習慣で行われており、従業員さんの健康増進や肩こり、腰痛などの予防に働いているという効果の部分が薄くなっていると思います。

今回は健康経営の取り組みとして、その3〜5分に取り組んでいたラジオ体操を 数パターンの会社オリジナルへの体操へと構築して取り組まれている事例をご紹介します。

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この企業では今年からふじの整体研究所で企画監修のもと、健康経営への取り組みとして 毎朝のウォームアップ体操を取り組まれております。

社員の中から健康増進リーダーを選定していただき、私どもでそのリーダーの方 とミーティングを重ねて、社内で起こる故障や症状など調査し、それら症状の改善や予防を目的にしたオリジナルの体操を目的別に構築しました。

最初は慣れない人前での体操も、今では目的や注意点を伝え、毎日リーダーシップを発揮して、実践されておられます。

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これら体操の効果としては

・従業員さんの健康増進

・肩こり、腰痛の予防 → 生産性低下への対策

などが取り組みの効果として分かりやすい部分になりますが、これらの体操によって今回の事例では

・従業員さんの健康への意識や知識が高まった。

・従業員同士のコミュニケーションや笑顔が増えた。

という効果と評価をいただいております。

 

 

これらの取り組みは、役員の方の相談から始まりました。

「うちで働いてくれる人が、立て続けに腰痛や体調不良で退職することに。。。」

「重労働は確かかもしれないけど、何か対策は出来ないだろうか??」

「従業員の方々にもっと、本来の美味しいものを作る喜びや、やりがいを持って 元気に健康で、幸せになって欲しい。。」

そんな思いを手助けできる様にと思い、ただ体操を作るだけではなく

従業員さんが元気で健康で幸せになれる様にという目的で

オリジナル体操を作りました。

 

ですので、従業員さんが朝から笑顔やコミュニケーションが増えたという効果が

私どもにとっても非常に嬉しい効果の一つでした。

 

引き続き企業のお役に立てる様に、頑張っていきます!

 

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水曜日から東京での大会にトレーナー帯同していました。JapanOpen2019

先週水曜日に現地入りしてジャパンオープンの大会に帯同していました。

今大会は4月の選考会に続いて、7月の世界水泳をはじめ

高校生が対象の世界ジュニア選手権、大学生、社会人対象の

ユニバーシアード大会と 3大会の選考レースとなりました。

 

選手それぞれ目標とするステージやタイムに対して

プレッシャーのかかるレースに挑んでくれていました。

結果は明暗別れてしまいますが、夏や来年に向けた課題と修正点

を見つけることができたのではと思います。

 

今後は夏の国際大会や全国大会に向けて

選手の目標に力添えできるように、サポート頑張りたいと思います。

 

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毎回広く過ごしやすい部屋を準備していただき

仕事にしっかりと挑めます。選手のケアに還元できるように頑張ります。

 

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競泳選手の強化合宿に帯同していました。@オーストラリア・ケアンズ

競泳選手の強化合宿に帯同していました。@オーストラリア・ケアンズ


 

2018年〜2019年の年越しはオーストラリア・ケアンズで

競泳選手の強化合宿に帯同していました。

 

TOKYO2020の最終選考会を来年に控え、残すところ一年ちょっと。

選手・コーチと共に目標に向かって携われることに

感謝して、日々のサポートを頑張りたいと思いました。

 

今回の合宿では東海大学の加藤コーチとご一緒させていただき

競泳選手に必要な陸上でのトレーニングを色々と教えていただきました。

沢山のヒントをいただけたので、また日々のトレーニングへと

その成果を反映させていきたいです。

 

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