腰痛予防に腹筋をして
逆に腰痛が悪化したケースはありませんか?
腰痛の原因は腹筋が弱いからだ!!
という一般的な常識が広まっておりますが
鵜呑みにして腹筋ばかり、取り組んでいると腰痛には逆効果となり
反対に痛みが悪化するケースはよくあります。
腹筋が弱い事と腰痛との関係性は確かにあるのですが
全ての腰痛に効果がある訳ではありません。
腰痛も100人いれば100通りの疼痛原因があります。
その問題点や原因は人それぞれであり、
ご自身の腰痛のタイプや姿勢、股関節や背中などの
他の関節との関係性に応じたエクササイズを行わないと
逆効果になる恐れがあります。
こんな方は要注意です。。。
・ 股関節が固い方
・ 背中、腰が丸く姿勢の悪い方
・ 腰がやけに反っている方
・ 肩こりや首の痛みがある方
・ 運動不足で元々腹筋の弱い方
などなど
これらの方々は特に要注意です。
一般的に ” 腹筋 ” と聞くと
どんな方法のトレーニングを頭でイメージされますか??
多くの方は ” 上体お越し ”
※上向きに寝た状態で、上体を起こしてくる腹筋
この腹筋をイメージされたのではないでしょうか??
実はこの腹筋では腰痛予防に必要な筋群を
上手く使う事が出来ていません。
もちろん効果はゼロではありませんが、上記で述べた様な方々には
注意が必要です。
これらの方々が、この腹筋を多く取り組むことで
腰痛を悪化させやすい要因になるのです。
” 腹直筋 ” という筋肉の名前は御存じですか?
シックスパックのカッコいい筋肉。 あれです。
この腹直筋が硬く、短縮すると、下腹部からみぞおちにかけて
筋緊張が高まります。 元々姿勢が悪く、猫背気味の方が
このみぞおち部分まで硬くなると、余計に背中や腰を反らすための
可動域が減少し、常に腰や背中が引っ張られた状態になります。
筋肉は常に引っ張られていると、そのストレスに反応して
硬くなってしまいます。
ではどんな腹筋が効果的なのか??
腹直筋ばかり鍛えるのではなく
お尻や背中など、背面も同時に鍛えましょう。
前が硬くなると、からだが前かがみに縮む力が働きます。
反対側となる体を反らす方向の筋群を鍛える事で
前後で筋肉が短縮し、姿勢を真っ直ぐに保ってくれます。
このバックブリッジというトレーニングでは
背筋とお尻の筋群を強化してくれます。
最初の段階では両足を使っての、お尻の上げ下げにとどまり
慣れてきたら、写真の様に片足を伸ばすなどして
負荷を上げてみましょう。
この時に腰を反らすのではなく、出来るだけ腰が反らない様に
お腹をへっこめるように力を入れましょう。
このへっこめる際の筋群が ” 腹横筋 ” という
腰痛予防に大変重要な筋肉です。
最初に述べた ”上体お越し”ではこの腹横筋が
上手く使えていないケースが大半です。
特にこの腹横筋は使う事が簡単ではありません。
出来ているようで、実はほとんど使えていないケースに
よく遭遇します。
せっかく取り組むのであれば、正しく効果的にやりたいですよね??
是非参考にしてみてください。