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水泳での足首の痛み ー競泳選手ー

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【競泳選手の保護者の方向け、ケア実践セミナーのお知らせ】

現在保護者向けの実技セミナーは公開募集ではなく、10人以上の集まりや

チーム、地方/競技団体などからの受注依頼でのみ応対しております。

一般参加の開催はまた企画いたします。セミナー開催の依頼は問い合わせ

フォームよりご連絡ください。  代表トレーナー 藤野

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水泳選手の足首の痛みについて 〜競泳選手〜


今回は競泳をしている選手や、ジュニアの親御さん向けに、水泳選手に

起こる、足関節(足首)の痛みについて、解説していきます。

専門的な情報や言葉も出来るだけ簡単に紹介しようと思っております。

 

競泳選手のサポートをしていますと肩関節や腰の痛み、全身の筋疲労など

が選手の訴えとして多い主な内容にあります。

競泳は全身運動であり一日に多い時は 14000~20000m以上もの総距離を

泳ぐチームもあります。

平均的に全国レベルや、それを目指す選手であれば一回の練習で

1時間半〜2時間で5000m〜6000m以上程

3時間練習しているチームでは8000m〜10000mもの距離は泳いでいると思います。

 

 

競泳では、どんな痛み方が多いのか???


そんな競泳選手におけるコンディショニングで、痛みを訴える部位に以外と多い

部位が足関節(足首)です。

バタ足などのキック動作を主に、壁・スタート台を蹴る動作にて痛いケースが多いのですが、選手の言葉で痛みを表すと以下の例があがります。

「壁をける時に足首の前が詰まる様な感じ」

「キック動作で水を捉えた時に足首の前が痛い」

「足首が抜けそうな(外れそうな)感じ」

など。。。 これらの表現は水泳ならではの感覚かもしれません。

 

その他にも日常動作での歩行や階段動作、スクワットやランジなどの

陸上トレーニング中の痛みも、症例としてあがります。

 

 

足首のどの部分に痛みを感じているのか???


 

主に痛みが出ている部位は足関節の前面です。(黄色○の辺り)

ここは足首を背屈(つま先を上に挙げる動作)させる筋群

足の指を伸展(指を伸ばす、反らす動作)の筋群が腱となり走行しています。
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この前面にある組織に繰り返されるストレス(伸張、後方からの圧迫)

痛みを生み出し、特に底屈(つま先を下げる動作)水泳の動作では

キック動作で足の甲に水を捉えて前面に負荷のかかる局面で痛みがあります。

 

 

どんな要素が痛みに関係しているのか???


 

特徴としては

・関節弛緩性の高い選手(女子選手や小学生)

いわゆる関節がゆるい、体が柔らかい選手

・捻挫の既往歴がある選手

過去・以前に体育の授業などで足首の捻挫を経験した選手

・フィンを使用した練習が多い 又は 使用頻度が増えた

ジュニア(小学生)でもフィンを使用した練習が増えています

 

上記の3点に関連して、足首の症状を訴えるケースが多いのが特徴です。

 

 

キック動作時に起きている股関節、足関節の動き


 

競泳のキック動作は底屈(つま先を下に向けて倒す動作)に加え

股関節の内旋(膝のお皿を内側に向けて、内股にする様な動作)が起こります。

その為水を蹴り込む際(ダウンキック)に足関節の

内反、うち返し(捻挫した時に捻り易い方向)の動きを伴います。

 

正常な関節位置や動きをしていれば問題ありませんが

過去に捻挫していたり、関節の緩い(柔らかい)選手は

過度に関節が底屈・内反方向へのストレスを受けるケースが多いと

診ています。

この状態でフィンを使用すると足首への負担は相当増えます。

特に体幹や股関節周囲、太ももの筋力が弱い選手足だけでキック動作

してしまい、疼痛発生に至るケースを多く診てきました。

 

早期であれば意外と早く改善しますので、そのまま放置せずに

専門家へ受診し適切な治療とリハビリ、セルフケアの指導を受ける方が

良いと思います。

 

実際にどんなケアやリハビリが必要なのか???


 

セルフケアの紹介をしておきます。

・アイシングの実施(痛みが出だして直ぐの時 又は、練習後など)

・足首の後方、アキレス腱周囲のリリース(図参照 内側も同様に)

・前方、組織のリリース(疼痛改善と腱の滑走性を取り戻す)

 ボディオイルやクリームを使い、優しく肌を滑らせる様に痛みの部位や

 固くなった組織を解します。 痛みを伴わない強さで撫でる様な

 マッサージをすると良いでしょう。

 

以下の内容は出来るだけ、リハビリやトレーニングに精通した専門家へ

頼られることをお勧めいたします。
・※ 関節の適正化 

・※ 周囲筋のトレーニング

・※ 骨盤、体幹、股関節周囲のトレーニング

(注)※印は専門家のアドバイスを直接受ける方が良いでしょう

 

 

まとめ


 

競泳選手における足首の痛みは、これといった

受傷起点(怪我をしたという明確なタイミング)が無い事が多く、整形外科や

整骨院でも水泳のイメージが無かったり、競泳の症例が少ないと電気治療や

患部の可動性に対する背術、又は疼痛に対する処方などで終わってしまい

適切に原因や問題点にアプローチをしてもらえていないケースがあります。

※ 問い合わせのほとんどが、近くの医療機関に行っても良くならなかった。。。

というケースです。決して医療機関への否定ではございません!

 

それぞれ医療機関や整骨院などの先生にも、得意分野や多く見てきた症例などが

ありますので、 特に水泳(競泳)といった世界は、それらの経験者でしか

伝わらないニュアンスや、イメージがあるのだと思います。

大切なことは「どこをどの様にすると痛い!」と症状や痛みの発生動作を

より細かく、伝えられるかがカギになります。

 

適切に処置、リハビリ、トレーニングを踏めば、必ず改善する症状ですので

特にジュニア(小学生以下)の選手の親御さんは足首の痛みを出来るだけ早く

対処できる様にしてあげてください。

 

今後、リハビリの内容やリリース(施術)の動画など作成予定です。

ご不明な点などは、メールで気軽にお問い合わせください。

 

アスレティックトレーナー 藤野絢也

水泳肩 -中高生-

先日は水泳肩の症状で対応いたしました。

全国大会レベルの中高生で元々肩や腰に痛みを感じていた選手です。
今回痛みが酷く、泳げないとの事で連絡を頂き対応させていただきました。

姿勢、各部位の柔軟性、筋力バランスなど問題点を解説しながら具体的な施術と
セルフケアのアドバイスをいたしました。

競泳選手は専門種目により、姿勢やカラダ、筋力等の特徴がそれぞれ違います。
今回肩を痛めている選手も、その専門種目の持つ特徴が出ており
そこに、疲労の蓄積や、セルフケアの不足が、積もって
”コップの水があふれた” 状態になったと思います。

身体的にも優れた要素が目立つ選手ですので
先ずはこの故障を乗り越えて、全国大会の出場権をとり
夏にベストを更新してもらえればと思います。

先にセルフケアや疲労の蓄積というフレーズが出ましたが
誰もがこの様に陥る訳ではありません。
故障する時は原因となる要素が必ず揃っています。
「フォーム」や「使い方」という考えももちろんですが
トレーナーはその以前の所が専門分野です。
肩を故障しない使い方をする為には、その使い方や
フォームを体現化する為に必要な土台が不可欠です。
その土台は姿勢、アライメント、です。

姿勢やアライメントを整えた上で、それを安定させるボディバランスやポジション、
体幹筋力や股関節、肩甲骨、など各部位の柔軟性と筋力が上に積みあがると
考えております。

特にこの中高生の時期は男女共に体が変化します。
反面変わり易く改善しやすいのもこの時期です。
競泳だけに限らず、テニスや陸上、野球、ダンス、バレエも同様です。
引き続きトレーナーの専門分野からの手助けをしていきたいと思います。

アスレティックトレーナー 藤野絢也