競泳:大阪府選手権@東和薬品RACTABドーム
(旧なみはやドーム)
先日11日は大阪府選手権(国体代表選手選考会)に
所属チームの帯同をしてまいりました。
9月に岩手で行われる国体の代表選手を決める大会で
大学生はチーム内でのレギュラー争いをかけたレースでも
ありました。
特に調整も無い、鍛練期の中のレースでしたので
選手の体も疲労が残る状態で、如何にして
ハイパフォーマンスを発揮できるかが問われました。
キツイ体の中、選手は高い集中力で挑んでいたと思います。
いよいよ学生は全国大会に向けたレース期間に入ります。
それぞれに先の大きな目標はありますが
直面するステップとなるレースでしっかり結果を出して
課題をクリアしていってほしいと思います。
からだは、自分が思った様に動いてしまう。。。
トレーニング期だから、からだがキツイ。。。
調整していないから、からだが思い。。。
スピードのトレーニングをしていないから、今はスピードが出ない。。。
選手はレースや試合を前に
様々なネガティブな要因が頭をよぎります。
これはスポーツ心理学でも実証されている一種の防衛本能であり
結果がダメだった時に自分自身が受けるショックを緩和するためだそうです。
「~が相手なら負けても仕方ない・・・」
「~だから遅くても仕方がない・・・」
「~だから上手くいくはずがない・・・」
予め、ダメだった場合を想定して、理由を付けて自分を納得させておく事で
本当にうまく行かなかったときに、自分の受けるショックを減らすのです。
こういった言葉が選手から出ている時は、選手の調子が悪い時。。。
では無いのです。
からだは調子が良いのに、本人のメンタルが一人ネガティブな方向へ歩いている・・・
心もちで、自身を取り巻く世界や環境は大きく変わるものです。
しかし上手く行かなかったレースや試合を多く重ねたり、
その事を後悔や反省ばかりしていると、マイナスやネガティブな考えが
定着化してしまいます。 レース ⇒ 緊張 ⇒ 不安 ⇒ ネガティブ
といった具合に連鎖反応を起こしているように思います。
長年あらゆるスポーツの選手や学生スポーツでトレーナーをしていると
こういった選手をよく目にします。
実力はもっていて、センスもある。 練習でも強いし、速い。
でもレースで結果を残す事が出来ない。。。
非常にもったいない話だとは思いませんか?
先日長年の付き合いになる選手がケアの最中に
「後半になると絶対バテるんです・・・」
とレースの前日に不安を口にしていました。
体を数週間前より断然に良いはず。 脂肪も落ちて、筋肉の張りも良い。
練習での状態も良くなってきている。
なのに、レースを前にすると弱気になってしまう。。。
非常にもったいない。。。というより、喝を入れたくなり。。。
領域侵犯でありますが、「そのメンタルを克服しなあかん!」と
選手のレースに挑む心理状態をアドバイスしてしまいました。
しばらくレースで良い結果を出せてなかったので、私も責任を感じていたし
選手もレースに対する自信を失っていました。
レースへの自信はレースでしか取り戻せないと思います。
しかしそこに至るまでのプロセスを変える事で、レースや試合での
気持ちや心の在り方は大きく変えられると思います。
翌日のレース後に選手から久々に手応えがあったとの
報告をうけました。 この出来事を期に強い精神力を
持つことの重要性を学んでくれたと思います。
ここ一番の局面でしっかり集中して、結果を出す選手に共通している事は
こういったネガティブな考えを出さないし、見せません。
直面するレースや試合に、今そこにいる自分自身がどうやtって
ベストパフォーマンスを発揮するのか。 これだけに集中して
覚悟を決めているのが分かります。
まだ結果の出ていない先の事を不安に思い、
上手く行かなかったときの事を考えるのではなく、、
せっかくなら、上手く行った時や、上手く行く事
プラスやポジティブな事を考えて、前向きに挑む事で
脳や心が、その様に動き、身体も動かしてるのです。