中高生の筋力トレーニング

先日 中学生スイマー(ジュニアオリンピック入賞)のケアとトレーニングを行いました。

その中の会話で同世代スイマーの強い選手は筋肉も多いし、身体が大きいとの感想を述べ、

自分も筋肉をつけないと勝てないのか? という問いかけがありました。

実際のところ身体的発育の早い選手は、身体の大筋群が発達し

その世代で比較しても見た目の完成度が高く成長段階が早い様に思います。

確かに筋量が多いと筋力も強く、ひとかきやひとけりでの生み出す力は

筋力の少ない選手と比べてもパワーは上回ります。

しかしその筋力を重要視してしまい、必要な時期に本来やるべき事を重要とせず

筋力UPに注力しすぎると、一時的なスピードUPとなってしまい、

頭打ちの原因となります。

トレーナー目線で言うと、筋肉が固くなり過ぎ、動きのしなやかさや軽さ、動きの繊細さを

失っている様な気がします。

特に中高生で必要な事は日々のトレーニングや練習での疲労のセルフケアやストレッチ、

故障しない身体作りと、自分自身の身体に意識を向けるアスリートとしての心得を身に付ける事が

重要であると思います。

専門的な事で言えば、自分の体重をどんな状況でも思うように扱え、身体の各部位を自分のイメージ通りに

無理なく動かせる感覚を養う事が必要でしょう。

それには特別に器具やマシンを必要としません。 マット一枚、チューブや軽い負荷で十分に

養う事が出来るのです。

選手の皆様は今取り組む事に今一度自信を持って、しっかり取り組む事を心掛け下さい。

アスレティックトレーナー 藤野絢也