アスリートのトレーナーが考える健康経営®とは? 【健康経営】
御社の従業員さんの健康状態は良いと言えるでしょうか?
そもそも従業員の皆さんは毎日を良い状態(コンディション)で
仕事に挑めているでしょうか?
病気や故障による、明らかな欠勤や休職ではなくとも
実は常に体の調子が悪く、仕事に来ていても効率よく仕事に取り組めず
体調が悪いまま非効率な状態で出勤している方は多いのです。
アブセンティズム と プレゼンティズム
会社には出勤しているため、会社の損失としては軽視しがちですが、
実はこの”見えない損失”と言われる、プレゼンティズムによる
作業効率の低下は、企業にとって大きな損失だと言われています。
アメリカでの研究では、このプレゼンティズムが明らかな欠勤や病欠を
意味するアブセンティズムを生産性の損失を比較した際に3倍にもなると
発表されているのです。
もし10~20名の企業でこのプレゼンティズムにあたる従業員さんが
存在、または増加傾向にあれば、どうなるでしょうか?
中小企業は少数精鋭であり、従業員一人ひとりが占める貢献度は
従業員が多い大企業に比べると、影響が大きく
1人の体調不良をカバァーするために、別の人材が負担を負う事になります。
疲れの蓄積や体調不良により、パフォーマンスの下がった
従業員の割合が増えると、企業の生産性は大きなダメージです。
反対に従業員の健康状態が良く、会社としてそれぞれの健康に力を入れよう
と取り組むことによって、一人ひとりのパフォーマンスが上ると考えられます。
近年注目されている「健康経営」という言葉は
従業員の健康増進を企業の経営戦略として、継続的に取り組み
結果として会社の業績を向上させ、競争を勝ち抜くための
考えであります。
アスリートのトレーナーが何故ビジネスの現場へ
では何故トレーナーがビジネス現場に関与するのか?
結論から申しますと、スポーツ現場で活かされる
スポーツ科学や医学、栄養学などのコンディショニングのノウハウは
人間が最大のパフォーマンスを発揮する為に活用されているため
どの分野の人々にも効果的なのです。
アスリートは試合やレース、大会で、ハイパフォーマンスを発揮し
結果を残す事が求められています。 ピークパフォーマンスを発揮するには
毎日の生活習慣や取り組みによって、常に良いコンディション(体調)を
作り、競技活動における疲労の蓄積や病気、ケガを予防しながら
ライバル選手よりも良い体を作る事が必要不可欠なのです。
そんなアスリートが取り組む内容は、スポーツ医科学の分野から
情報提供され、常に選手へ最良のプログラムがフィードバックされ
計画的に進められています。
スポーツもビジネスも同じ人間が営む点で本質は同じはず
ビジネス現場でも近年エリートビジネスマンのコンディショニングなどが
注目されつつあり、書店にもそれらの特集や内容の本が並び
人気を集めております。
アメリカではその文化が進み、コンディショニング出来ない人は
仕事も出来ない。。。とマイナスの評価を付けられます。
また常に自身のコンディションを高めて、生活習慣をコントロールする
姿は自身をマネジメントするという点で、実に高い意識と能力の現れなのです。
では、意識が高い人だけに出来る事なのでしょうか?
体調管理やコンディショニングは生活習慣であり
毎日の積み重ねが、習慣を作り、点と点が線になる事で
良い体を作っています。
従って、毎日の生活環境に仕組みを作ってあげる事で
自然と人は体調が整い、健康や体作りに意識を向ける様になる。
結果それぞれの取り組みや少しの意識の変化が従業員を健康にし
常に良い状態で、仕事に挑む体をつくれるという事です。
そんなビジネス界にトレーナーの存在が大きく力になってくれます。
これまで関わらせて頂いた企業様からも、セミナーや教室などの
取り組みによって、従業員の行動がかわり、姿勢が変わった。
オフィスに活気が出てきた。などの声をいただいております。
今後はビジネス現場にも、専属のトレーナーが必要になる時代です。
引き続き健康経営について、記事を発信して参ります~
※(健康経営)は健康経営研究会の登録商標です。