肩の付け根から、首~こめかみへの辛い違和感
今回は頚部や頭痛に近いような症状を
骨盤、腰、背中など土台となる部分や患部と少し離れた場所の
状態が良くなる事で、改善した事例をご紹介します。
先日定期的なメンテナンスとケアでご依頼いただいているお客様へ伺いました。
お客様は60代女性で、頚部の狭窄症を医師からは診断されておられますが
最近は日常的に感じていた頚部や肩の辛い痛みも軽減していただき
調子は良くなっているとの事でした。
しかし時折訪れる首への違和感や痛みが怖く
意識がそこに集中してしまうことと、不安感で自意識とは別に
緊張があり、肩や首の筋が硬くなり、その結果
こめかみや首周囲に違和感を感じるというのが
現在のお悩みです。
元々は腰部や殿部(おしり)の痛みや不快症状も強く
以前は坐骨神経痛で歩けなくなられた事もありました。
訪問で関わらせて頂き、施術と運動療法を重ねる中で
全身と主訴の関わりや関連性に応じた施術を進めていき
ようやく今の段階にたどり着きました。
腰や首に症状が出ることでも、分かって頂けると思いますが
やはりこのお客様自身のもとの姿勢が問題でした。
特に骨盤、脊柱のアライメントや可動性は不足しており
関連する筋、筋膜は緊張し動きも少なくなっておりました。
骨盤や腰、背中など首や肩よりも下で起こる筋緊張や
短縮、それに伴うアライメント不良により、最終的に頚部への
狭窄が起こる状態になっていたのです。
このお客様の施術では特に骨盤周囲(おしり、股関節)の
緊張した筋群から腰部、腹斜部のリリースを行い
下方で起こる緊張ストレスを軽減させました。
腰部の伸展~屈曲(反る、曲げる)を楽に行えることで
背部や胸郭が丸く被っていた姿勢を起こす事が出来る様に
なりました。
同時に背部~肩周り(特に僧帽筋、胸部)の筋緊張を解し
最後に頚部へとアプローチしていきました。
骨盤 、 腰 、 背中 、肩 と
段階的に首へ近づくにつれ、その都度疼痛や違和感の有無を
嫌な動作で確かめましたが、狙い通り軽減し
首へのアプローチ後は、痛みは消失していました。
施術後はストレッチポールのエクササイズ指導と
脊柱~胸郭の可動性を高めるエクササイズを行いました。
患部だけの施術では出せない効果も
全体の関連性を考え、施術アプローチする事で
改善出来る事があります。
脊柱~胸郭のエクササイズを下記にご紹介いたします。