タグ別アーカイブ: 膝関節痛

膝関節の痛みでお悩みの方へ。自分で出来る改善方法 【事例:整体】

膝関節の痛みでお悩みの方へ。

自分で出来る改善方法 【事例:整体】


膝関節の痛みや問題に関する問い合わせや、要望が沢山あります。

images-8

特に女性の膝の痛みは若年からご高齢の方まで幅広く訴えが多く

症状や病態も様々です。

 

多くの方が膝の痛みや違和感を抱えていても、しばらく様子を見よう・・・

日によって波があるから・・・  そのうち良くなるだろう・・・

という感じで、放置しているケースが圧倒的に多いのが現状です。

 

しかし膝の場合、放置して改善するケースはほぼありません。

 

症状が消えたとしても、他でかばっていたり、痛くない使い方をしたり、

または行動範囲が狭く、動かなくなる事で膝の痛みを出しにくくしていたり・・・

 

これでは根本的な改善とはほど遠く、コンディションとしては右肩下がりな

状態でしかありません。

 

 

こんな症状でおこまりの方は必見です!


・ 最近膝が痛くて気になっている

・ 階段の昇り降りで膝が気になる

・ 膝が痛くて、生活に支障が出ている

そんな膝関節についてお困りの方は是非この記事を参考にしてください。

膝の痛みで困っておられた方の改善症例が書いてあります。

 

 


今回ご紹介する症例では

60代 女性 主婦  趣味はゴルフ (2~3回/週) ※練習も含めて

という方が 膝の痛みから改善されました。

 

来院当初は片膝が随分と腫れており、歩くのも寝てるのも痛い状態でした。

元々膝の痛みを抱えていたとの事でしたが、日常生活やゴルフでは

全く問題なくされていました。 今回はゴルフ後に膝が痛くなり、その痛みが

徐々に強くひどくなったことで、私にご依頼をいただいたという経緯です。

 

目立った症状では

・ 膝が最後まで伸びない

・ 90°以上膝を曲げるとお皿の部分や膝の中が痛い

・  歩く事で膝が痛い (特に地面に着いた時)

・ イスからの立ち上がりで膝が痛い

・ 寝ている時の寝返りや姿勢の変化で痛い

 

これらの様に日常生活でも支障がある状況でした。

この状態では痛みをかばい、歩行や立ち姿勢、など異常な動きで

その痛みを回避しようとします。

また痛みに構えて、防御的な姿勢緊張が体に生まれ

余計に腰や肩、などの筋肉が緊張しています。

 

この場合 元々の症状に付け加え、痛みをかばう動作や姿勢が

さらに悪影響を及ぼし、膝の痛みが長期化する事になります。

 

今回の症例では、来院当初の状態は炎症期であり

膝の腫れも強く、まずはその炎症を抑える必要がありました。

炎症の反応としては、熱感や腫脹、強い痛みなどがあります。

この場合効果的な対処法は、アイシングです。

アイシングを細目に行うことで、炎症をおさえ

早く治療を進める状態に改善出来ます。

 

腫れなどの炎症症状が強い場合

なかなか治療が進みません。。。

 

今回の症例でもアイシングを指導して行う事で

効果的に腫れや痛みが軽減できました。

 

腫れの軽減が出来た事で、関節周囲の筋や筋膜を緩め

膝関節の動きやお皿(膝蓋骨)の動きを改善する事ができました。

 

ここまで効果的に進められると、痛みは随分と軽減します。

しかし翌週や2週後など次の治療時には、症状が戻っていたり

日常の生活や歩行では痛みがあったりなどします。

 

固いものを柔らかくするだけでは、痛みの根本は改善しないのです。。。

 

この症例でも効果的だったのが、内側広筋の強化と殿筋(お尻)の

筋力強化でした。

具体的には以下の2種類です。 (写真を参考にしてください。)

 

20160430_5097

1) 内側広筋のセッティング

クッションやバスタオルを丸めたモノを膝の下に置き

それを押しつぶす様に太ももに力を入れます。

太ももの前の内側の筋肉に力を入れる様に行います。

 

バックブリッジ シンプル

 

 2)バックブリッジ

お尻と背筋のトレーニングです。

太ももの裏やお尻に力が入る様に行います。

 

内側広筋のトレーニングではセッティングが上手く出来る様になれば

レッグエクステンションを行います。

ホームセンターやスポーツ用品店で砂の重りを購入し

それを使うと効果的に行えます。 (1~2kg)

20151230_6867

 

イスに座った状態で、片方の膝を真っ直ぐ伸ばす事で

内側広筋が使われます。

膝を最後まで伸ばしきる様にする事で効果的に行えます。

 

上記のトレーニングは様々な注意点が存在します。

あくまでも炎症が治まり、膝の関節機能がある一定レベルまで改善

しているのが前提ですので、トレーニングで痛みを感じる場合は

先ず関節周囲の硬くなった筋や筋膜を柔らかくするこから

行いましょう。

 

正座や階段の昇り降りで感じる膝の痛み – リハビリ – 【解説:事例】

正座や階段の昇り降りで感じる膝の痛み

– リハビリ – 【解説:事例】


今回は前回の記事で解説した膝関節の痛みについて

事例を元に、その対処法やリハビリなどの施術方針を解説します。

 

56c4587e6edbe412008b48d5_sm

 

前回の解説では事例の紹介と、膝関節に痛みが生じるメカニズムを

解説いたしました。 要するに股関節や膝関節は周囲の筋群が

緊張する事で、関節の位置関係(アライメント)が崩れ、関節の機能である

安定性、筋活動が低下します。 その結果関節の異常運動がおこり

関節面や筋、靭帯、などの周辺組織にて炎症を起こします。

結果として歩行や階段での痛みが生じる事になります。

 

それでは、各問題点に関して、どの様なケア、リハビリを取り組むと

良いのか、その効果などいくつか解説いたします。

 

 

解決すべき問題点

・ 大腿四頭筋(大腿直筋、外側広筋 等)の筋緊張

・ 膝関節の裏面の筋緊張、および組織の硬化

・ 股関節(殿筋)周囲の筋緊張

・ 大腿四頭筋(内側広筋)の筋機能改善(筋力強化)

※ 膝関節、股関節周囲の筋緊張を緩和させ、正常な関節の

位置関係を取り戻す事で、筋機能の正常化を獲得しやすくなります。

 

※骨盤の後傾や、脊柱~胸郭の円背も同様にストレッチや

ストレッチポールなどを用いた運動療法で改善に取り組みます。

 

具体的なリハビリメニューの紹介


1) 膝関節周囲のセルフケア(セルフマッサージ)

20160430_3035

 

テニスボール等を使って、膝のお皿(膝蓋骨)の上部を軽くマッサージします。

この膝蓋骨の上部には大腿四頭筋の腱が存在します。

その腱や他の周辺組織が固く緊張する事で、膝蓋骨を上方に引っ張る

力が高まり、大腿骨と膝蓋骨の関節面に対する圧迫が強まります。

従った腱や組織をマッサージする事で緊張が緩み、痛みの原因を改善させます。

 

 

2) 大腿四頭筋、股関節外側のストレッチ(柔軟性獲得)

c0362789_10191042

このストレッチでは太ももの前(大腿四頭筋)と股関節の前面が

効果的にストレッチされます。 黄色く塗られた部分が伸びれば

正解です。 後方に伸ばしている脚の膝を曲げて、手で保持する事で

より効果的に膝関節付近まで伸ばす事が出来ます。

 

 

 

c0362789_23201465

 

このストレッチでは殿筋(おしり)の筋群が効果的にストレッチされます。

殿筋群は外側の大腿四頭筋や腸脛靭帯との関係性が高く

この部分が緊張すると大腿部の外側の緊張が高まります。

従って、殿筋群の緊張を緩める事で、膝関節への緊張を減らすことが出来ます。

 

 

3) 膝関節の後面のセルフケア(セルフマッサージ)

20160430_5676

 

テニスボール等を使って、膝関節の裏面を軽くマッサージしましょう。

※強くやり過ぎない様に注意してください。

膝関節の裏面には、ハムストリングス(大腿二頭筋)や下腿後面筋の腓腹筋など

膝関節を曲げる作用をもつ筋肉が集まります。

この部分の緊張が高まることで、膝関節を伸ばす機能に制限をかけます。

膝伸展機能(伸ばす動作)に制限があると、四頭筋の中でも重要な働きを持つ

内側広筋が働かず、外側筋群との力関係にアンバランスを生じます。

膝関節の安定や正常な膝蓋骨の滑走を機能維持するためには、

この内側広筋の働きがとても重要です。

 

4) 内側広筋の筋力トレーニング

20160430_5097

 

バスタオル等をたわら状に丸めて、膝関節の裏に置きます。

このまま踵を遠くに押し出す様に、膝を伸ばしきってタオルを押しつぶします。

その際に内側広筋の働きが高まり、トレーニングが出来ます。

※股関節に力が入っていたり、他の部位に緊張があると、上手く内側広筋を鍛える事

が出来ません。 他の部分は出来るだけ力みを無くして、膝に集中しましょう。

5~6秒力を入れて、脱力する。この一連動作を10~20回程繰り返し、2~3セット

行う事で、効果的に鍛える事が出来ます。

 

 

今回は1)~4)のエクササイズでオーソドックスなリハビリメニューを

紹介しました。 膝関節の痛みで悩まれている方は是非お試しください。

 

正座や階段の昇り降りで感じる膝関節の痛み -解説- 【整体:事例】

正座や階段の昇り降りで感じる膝関節の痛み

 -解説- 【整体:事例】


今回は正座からの立ち上がりや、階段の昇り降りの際などに感じる

膝関節での痛みに関して、メカニズムと考えられる要因を事例を元に

解説します。

 

Knee pain, woman holding sore and painful leg

 

膝関節の痛みや不安でお困りの方々は、今回記載する内容は

当院での施術方針の元になる内容ですので、ご参考ください。

 

 

 

【膝関節の痛み:事例】 50代 女性 疼痛レベル 7 ⇒ 0


 

先日から来院いただき、施術とリハビリ、セルフケアの指導を継続取り組み

している事例です。

 

症状、主訴

・ ウォーキング中の膝の痛み ※お皿(膝蓋骨)の下と周辺

・ 水が溜まっている感覚 ※整形外科にて水腫を確認

・ 立ち上がりや階段の昇り降りでの膝の痛み ※不安感

・ 数か月前から違和感や弱い痛みを持続的に感じていた

・ 数日前に痛みが悪化 ※原因不明、腫脹増悪

 

考えられる要因、症状発生のメカニズム 

・ 膝関節周囲、特に大腿四頭筋(太もも前)の筋肉の過緊張

・ 下腿後面(ふくらはぎ)から膝の裏にかけて筋肉の過緊張

・ 患側の股関節の拘縮、可動域制限等の機能低下 ※坐骨神経痛有り

・ 足関節(足首)の不安定性とアキレス腱の固さ

・ 骨盤の後傾位(健側<患側)、円背の不良姿勢

 

これらの要因が相互に関連し合い、結果的に膝関節に疼痛と腫脹を

発生させる事になったと考えます。

images-8

 

1.股関節の拘縮と機能低下 ※坐骨神経痛

今回の事例では、長年腰痛や肩こりを抱え、近年では坐骨神経痛(患側)に

悩まされていたようで、今回も膝の痛痛が悪化する前は、坐骨神経痛と腰痛が

悪化していたとの事。

この状態では股関節の機能が低下し、荷重感覚も左右でのバランスを崩し

荷重が一方向に偏る結果、正常な膝関節の働きを難しくさせます。

 

2.大腿四頭筋の過緊張

股関節と膝関節をまたぐ、大腿直筋や外側を構成する

外側広筋、腸脛靭帯、大腿筋膜脹筋が過緊張をお越し

膝関節、特に膝蓋骨(お皿)を上方、外方に引っ張る為に

関節面が圧迫され、こすれ合う結果炎症を起こすと考えます。

関節軟骨が痛むのではなく、関節がこすれ合い、摩擦を起こす事で

関節が潤滑液を求めるために関節液が溜まると思われます。

結論として、湿布や電気療法、注射等で水を抜いても

根本の摩擦や関節機能の低下を改善しない限り、このメカニズムは

何も改善しないと思われます。

 

3.膝関節の機能、後面(裏側)の過緊張

膝関節の裏側から下腿後面(ふくらはぎ)の筋群が固く

緊張する事で、膝関節が伸びなくなります。

この膝関節が伸び切らない状況が継続すると、大腿四頭筋の

緊張が抜けず、膝蓋骨の牽引ストレスが増悪します。

また大腿四頭筋の中でも、関節の安定性や膝蓋骨の正常な

滑走に働く筋肉(内側広筋)が機能しなくなり、余計に外側に

集中した筋活動となり、関節機能は悪化します・・・

 

4.骨盤の後傾位、不良姿勢、坐骨神経痛・・・

これらの骨盤から上の姿勢は股関節の位置関係や機能に

大きく影響し、先に述べた坐骨神経痛の症状からも裏付けされるように

臀部(おしり)の筋群が緊張、機能低下をお越し股関節の安定性を

悪くします。 この状況では膝関節にまでまたぐ大腿直筋の緊張が

高まり、膝関節の機能異常、疼痛発生へと関連していきます。

 

これらの状況は変形性膝関節症の予備徴候であり、根本の

機能改善を行わずに電気療法や湿布、注射などの治療だけでは

解決せず、進行性の症状は悪化をたどる一方です・・・

 

今回の事例では、施術とリハビリで疼痛は改善し歩行や立ち上がり時の

痛みを消す事が出来ました。

メカニズムを考慮したうえで、問題点に対するアプローチを施せば

症状の軽減には効果が有ります。

今回の内容に関する質問やお問い合わせなどは、気軽にお問い合わせください。