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腰痛を自分で改善させる方法③(腰を反ると痛い方へ・・・)

今回は「腰痛を自分で改善させる方法」No3
腰部で起こる様々な痛みに対して自身で取り組める
セルフケアをご紹介します。
 
今回は 腰痛と姿勢の関係性 について
解説いたします。
 
腰痛の中でも「腰を反らす動作」
痛みを有する、 伸展型の腰痛 

1.腸腰筋などの股関節を屈曲する(ひざを挙げる)
  筋肉が疲労などで短縮した状態になる。

2.過剰な骨盤の前傾角度が作り出される事で
腰部、腰椎の伸展(腰が反る状態)が強まる。
 
3.さらにそこから腰を反らす事で腰部の
  痛みが発症します。

背景には

・筋肉の短縮(硬さ)
・体幹などの筋力不足、アンバランス
 などが原因でもあります。

下の図をご覧ください。


この図の左側では

筋力の弱さと、筋肉の固さ
関係を表しています。
 
からだの前面では
・腹筋群の筋力不足(弱さ)
・腸腰筋、股関節屈曲筋群の短縮(固さ)
 ※ひざや太ももを上に挙げる筋肉
 
 
からだの後面では
・大殿筋など股関節伸展筋群の筋力不足(弱さ)
 ※階段の昇りやイスからの立ち上がりで
  骨盤を押し挙げる筋肉
・背筋群、体幹伸展筋群の短縮(固さ)
 
 
これらの前後の要因が重なり
右側の図、骨盤の前傾と腰部の前弯
強まった状態になります。
 
 
 
 
背筋群のストレッチ(腰部のセルフケア)

膝を抱えるストレッチです。
腰を丸くする様に骨盤、背骨を
曲げる事で腰部やお尻の筋肉を
伸ばす事が出来ます。

図の左側で表している部分が伸びる様に
行いましょう。

・骨盤の後傾と腰椎の屈曲を促す
 効果があります。(ひだり)
 
・また背中が丸くなった姿勢も
 骨盤の前傾と腰部の前弯を
 増加させる要因の一つです。
・(みぎ)の図では背中を伸ばす
 効果があり、お腹をへっこめる様に
(ドローイン)腹筋の力を入れながら
  行うと効果的です。
 
 
今回は腰部の痛みを作り出す
姿勢や筋力の関係について解説しました。
理屈を少しでも知って頂く事で
より改善のイメージを持っていただけます。
是非ご自身でお役立てください。

 

腰痛を自分で改善させる方法①(腰を反ると痛い方へ・・・)

今回は「腰痛を自分で改善させる方法」と題して


腰痛の中でも「腰を反ると痛い方」に向けた
 
伸展型(後屈:後ろに反らせる)の腰痛
 
フォーカスした解説とストレッチをご紹介します。
 
今回テーマに取り上げた内容では
ビジネスパーソンのみならず、アスリートでも
多く対象になります。
 
アスリートの場合は日頃のトレーニングによる
 
筋疲労からおこる筋・筋膜の短縮や
 
スポーツ動作そのものと大きく関係します。
 
 
私が専門としている競泳においては
 
基本となる姿勢(ストリームライン)自体が
 
腰が反り易い動作となりえます。
 
疲労と関連して、基本的な姿勢の悪さや
 
柔軟性の低下、体幹筋力の弱さや
 
バランスの悪さなどが原因となります。
 
 
 
他のスポーツ種目においては
 
テニスのサーブ、バレーボールのアタック、
 
ゴルフのスイング、野球のピッチングなど
 
も伸展時の痛みを伴いやすい動作です。
 
 
この場合は回旋も含まれるので
 
先ずは姿勢そのものや柔軟性に
 
関連付けた解説をしておきます。
伸展型の腰痛発症メカニズム

上の図は姿勢の比較です。
 
ひだりの図がノーマルな理想姿勢に対し
 
みぎの図は
・骨盤の前傾が強く
 
・頭が前方に出ており
 
・背中が丸くなっています。
 
⇒ 結果として腰部の前弯が過剰となり
  椎骨の衝突など腰椎への負担が増大します。
 
 
これは太ももの前の筋肉や腸腰筋など
 
股関節の屈曲(曲げる動作)や骨盤を前傾させる
 
筋が短縮している状態で
 
腰椎の前弯(反り)や骨盤の前傾が過剰な状態です。
 
この状態では腰を反らす動作で痛みが出やすくなります。
これが伸展型の腰痛発症のメカニズムです。
 
簡単に伸展型の腰痛のメカニズム
ご紹介しました。
何となく知って頂いた状態で
次はこの太ももの前や腸腰筋を
効果的に伸ばすストレッチをご紹介しておきます。
伸展型での腰痛を抱える方には
 
特に効果的な方法ですが
 
前屈、後屈関わらずに
 
腰部の痛みの改善や予防
 
姿勢の改善などには効果的ですので
 
是非紹介した内容を取り組んでみてください。