今回は「股関節の動きを良くするストレッチ」と題して
ゴルフやテニス、マラソンなどの
運動前に行う事で
障害の予防やパフォーマンスアップに効果的な
ストレッチをご紹介します。
下半身の基軸となる股関節は
骨盤と太ももの骨をつなぐ関節部分です。
股関節の可動域制限は骨盤や膝関節の
運動を制限し、それぞれの連動性を
妨げる事になります。
障害予防やパフォーマンスアップのためにも
股関節周囲の筋肉をやわらげ
正しい骨の位置、関節位置を
獲得する事が重要であります。
今回はまず、ご紹介するストレッチを
一連のドリルとして
運動前のウォーミングアップや
日頃の足腰の運動にお役立ていただけます。
※順番は多少前後してもかまいません。
①股関節(内転筋、腰、おしり)のストレッチ
以下の動きがスムーズになります。
・足を外に開く動作
・腰を低く落とす動作
・腰や体幹の回転、捻り動作 等
②殿筋(おしり)のストレッチ
外転筋であるお尻の筋肉がやわらぐ事で
太ももの外側(腸脛靭帯、外側広筋など)の
緊張をやわらげ、ランナー膝と言われる
腸脛靭帯炎などの予防になります。
また骨盤の前傾をスムーズにする事で
ランニング時の後方重心や腰痛を
予防、解消する事にも効果があります。
③腸腰筋、体側、骨盤の外側のストレッチ
・走る動作において足を後方に送り出す事が
スムーズに行えます。
・腰痛の原因となる腸腰筋をやわらげます。
・ゴルフ、テニスなど回旋動作やスイング動作が
スムーズに行えます。
④股関節の内旋、外旋のストレッチ
ゴルフ、テニスなどスイング動作での
下半身、骨盤、腰の捻り動作をスムーズにし
その連動性も改善出来ます。
ランナーはお尻の筋肉が固くなり
内旋、外旋と可動域が著しく低下している
ケースに多く遭遇します。
どのスポーツをされる方でも、内旋、外旋は
必須項目です。
⑤ハムストリングス(太もも裏)のストレッチ
・走る動作における足を前に振り出す動作を
スムーズに行えます。
・骨盤の前傾をスムーズにし、後方重心を予防します。
・膝関節の痛みや故障を予防出来ます。
今回は①~⑥のストレッチを
ウォーミングアップに活用していただける
様に、一連のドリルとして紹介しました。
それぞれの方法の詳細やポイントは
過去の記事で解説していますので
合わせてご確認していただくと
より深く理解していただけると思います。