デスクワーク時の首の痛み -予防対策-

今回は「デスクワーク時の首の痛み -予防対策編-」として
解説させていただきます。

ここまでビジネス現場における首の痛みに関して
・どんなメカニズムで痛みが出やすいのか
・どの筋肉をケアすると良いのか
・どんな方法でケアするのか
という内容で少しずつ解説して参りました。

それぞれにまだ紹介出来て無い内容もございますが
回を重ねるごとにご紹介させていただきます。

今回は予防対策の方法という目線で解説します。

答えを先に述べますと・・・
「デスクワーク中の姿勢を正そう」という事です。

これまでに座っている状態の姿勢そのモノに問題があると
解説してきました。

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この姿勢自体が様々な要因を生み出します。
まずはこの姿勢を如何に正しい姿勢にするのかを
今回はご紹介していきます。

予防対策のご紹介
1.頭の位置を正しいポジションに戻しましょう
「チンイン」というエクササイズがございます。(下の図をご覧ください)
一般的ではありませんが、リハビリ、トレーニングと
多く取り入れられております。

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・突き出たアゴを引っ込める
 ・壁に頭、背中、お尻と張り付いた状態で首の後ろに出来た
  スペースを無くす様にアゴを手前に引き付けます。
  (応用系は写真下、左をご覧ください)
⇒ その際目線や頭の位置が下がらない様に注意しましょう。

上手く出来ていれば、背骨(頚椎)と頭(頭蓋骨)の位置関係が
改善しています。背骨のラインに自分の耳がある位置が重心線と
言われています。

2.骨盤を立てましょう
ペルビックティルトというエクササイズがあります。
骨盤を立てる(後傾位から前傾方向へ動かす)事で
その上にある腰椎、胸椎、頸椎、頭までの位置が改善出来ます。
・お尻の角度を変えましょう。(ヘソの位置を前に出す様に)
・背骨を出来るだけ伸ばすようにしましょう(みぞおちを前に出します)

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背骨と頭の位置(黄色と赤の点線)の距離が近づいたのを
 確認していただけます。

応用編
・チンイン(壁利用) ※写真左
壁に背中を付けた状態で首の後ろのスペースをつぶします。

・胸郭オープン(座位)※写真右
両手を頭の後ろに組んだ状態で、両肘を開きながら胸を張ります。
背骨を出来るだけ伸ばし、骨盤を立てる事で完成です。

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簡単な内容でご紹介しましたので
是非一度お試しください。