水泳での足首の痛み ー競泳選手ー

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【競泳選手の保護者の方向け、ケア実践セミナーのお知らせ】

平成29年6月18日(日曜) 10:00~12:00 (受付9:30)
 定員 10組(先着申込み) ※お一人での参加可 

詳細はこちらのページに記載しています。 ご案内

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今回は専門的な情報を出来るだけ簡単にご紹介しようと思います。

競泳選手のサポートをしていますと肩関節や腰の痛み、全身の筋疲労などが
選手の訴えとして多い内容であります。
競泳は全身運動であり一日に多い時は14000~20000mもの総距離を
泳ぐチームもあります。
平均的に全国レベルやそれを目指す選手であれば、一回の練習で5000m以上
程の距離は泳いでいると思います。

そんな競泳選手のコンディショニングで痛みを訴える部位に以外と多いのが
足関節です。
キック動作や壁・スタート台を蹴る動作で痛いケースが多いのですが
選手の言葉で表すと以下の例があがります。

「壁をける時に足首の前が詰まる様な感じ」
「キック動作で足首の前が痛い」
「足首が抜けそうな感じ」

など。。。

その他にも日常動作での歩行や階段動作、スクワットやランジなどのトレーニング中
の痛みもあがります。

主に痛みが出ている部位は足関節の前面です。(黄色○の辺り)
ここは足首を背屈(つま先を上に挙げる動作)させる筋群と
足の指を伸展(指を伸ばす、反らす動作)の筋群が
腱となり走行しています。
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この前面にある組織に繰り返されるストレス(伸張、後方からの圧迫)が
痛みを生み出し、特に底屈(つま先を下げる動作)、水泳の動作では
キック動作で足の甲に水を捉えて前面に負荷のかかる局面で痛みがあります。

特徴としては
・関節弛緩性の高い選手(女子選手や小学生)
・捻挫の既往歴がある選手
・フィンを使用した練習が多い 又は 使用頻度が増えた

競泳のキック動作は底屈に加え股関節の内旋が起こります。
その為水を蹴り込む際に足関節の内反、うち返し(捻挫した時に捻り易い方向)
の動きを伴います。

正常な関節位置や動きをしていれば問題ありませんが
過去に捻挫していたり、関節の緩い(柔らかい)選手は
過度に関節が底屈・内反方向へのストレスを受けるケースが多いと
診ています。
この状態でフィンを使用すると足首への負担は相当増えます。
特に体幹や股関節周囲、太ももの筋力が弱い選手は足だけでキック動作を
してしまい、疼痛発生に至るケースを多く診てきました。

早期であれば意外と早く改善しますので
そのまま放置せずに専門家へ受診し
適切な治療とリハビリ、セルフケアの指導を受ける方が良いと思います。

セルフケアの紹介
・アイシングの実施(急性期、練習後など)
・後方、アキレス腱周囲のリリース(図参照 内側も同様に)
・前方、組織のリリース(疼痛改善と腱の滑走性を取り戻す)
オイルやクリームを使い、優しく滑らせる様に組織を解します

・※ 関節の適正化(リアライメント ※専門家に教わる方が良いです)
・※ 周囲筋のトレーニング
・※ 骨盤、体幹、股関節周囲のトレーニング
(注)※印は専門家のアドバイスを直接受ける方が良いでしょう

アスレティックトレーナー 藤野絢也